2nd創刊200号記念! あの頃キミは若かった……スナップ常連3人のトラッド遍歴大公開

人に歴史あり、2ndに歴史あり……。創刊200号の節目を迎えたファッション誌2ndのスナップ常連である「サンカッケー」デザイナー・尾崎雄飛さん、「アーカイブ&スタイル」代表・坂田真彦さん、「アイビー&ネイビー」オーナー・小野雅之さんの3名が集結し、最新のトラッドスタイルを披露。さらに、過去のスナップを振り返りながら、当時の思い出やコーディネートの評価をしてもらった。

1.「サンカッケー」デザイナー・尾崎雄飛さん

1980年、愛知県出身。2012年にみずからがデザイナーを務めるブランド〈サンカッケー〉をローンチ。学生時代はサッカー部で現在も定期的にプレー。ジャケット、チーフ/ともにヘンリープール、シャツ/古着、ネクタイ/古着、パンツ/ベルナールザンス、シューズ/コンバース

「全員ブレザーを着るものだと思っていました(笑)」と2ndが200号記念ということを意識してブレザーを中心としたコーディネイトを組んでくれた尾崎さん。中高生の時に父親の影響でアイビーファッションに興味を持つようになり、ブレザーもお気に入りのアイテムのひとつ。

最近はビスポークでジャケットを作ることが多いそうで「40歳を超えてからは普段からスーツやジャケットを着ようと思うようになりました。このブレザーも英国のテーラーでビスポークで作ったもの。ボタンにはナポレオンの紋章が入っています」。上質なブレザーに対してキャッチーな古着のタイや白のリネンパンツ、スニーカーを合わせた唯一無二のコーディネイトはさすがの一言だ。

2012年

「ちょうど自分のブランドを始めた年ですね。ジャケットとパンツは自分のブランドのものです。このジーンズは今も穿いていて、膝までビリビリに破れていています(笑)」

2013年

「こちらも自分のブランドのスーツ。パンツは2タックの腰回りがゆったりで、裾は細くてくるぶしが出るレングス。今思えばやめておけばよかったと思うバランスです(笑)」

2014年

「この時も自分のブランドをPRしようと頑張っている次期で、ジャケットとシャツがサンカッケー。2012年もそうですが、ジャケットとデニムの組み合わせは好きですね」

2016年

「急にどこかに行って帰ってきたみたいですね(笑)。この年は1970年代をコンセプトに服を作っていた時で、ヒッピーが気になっていた時期。髪も伸ばしていました」

2017年

「サンカッケーのスウェードジャケットに、シャツとパンツは1950年代の古着。デザイナーとしても、古着は発見しかないので昔からずっと好きで買っていますね」

2018年

「この紐がたくさんついたマウンテンパーカも古着。今思うととてもアグレッシブなスタイルです。この頃はもう自分のブランドを着ずにスナップに出ていますね(笑)」

2020年

「コロナ禍で人と会わなくてもきっちりしたいと思い、ジャケットを着る機会が増えました。前年に膝の靭帯を切ってしまい、この時もサポーターを付けていました(笑)」

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...