ARMY TWILLが提案する、程よい上質感と抜け感の国産アーバンミリタリー

ミルスペックを踏襲した民生ストアブランドとして1940年代に誕生し、時代の流れとともに、いつしか消滅した「アーミーツイル」。そんな隠れた名門の遺伝子を現代的技術と解釈をもってリアルクローズへと昇華する新生アーミーツイルより、ニューラインのアナウンスが届いた。

レギュラーラインはそのままに、新設されたクラフトラインではメイド・イン・ジャパンにこだわり、生産背景を全て日本国内の工場や作り手に委ねている。

「通常なら簡略化せざるを得ない凝った縫製などもしっかり表現できる上、使用する素材も海外の生産背景では到底受け入れられない少ロットを実現できました」と、ディレクター多田さんも言うように、より踏み込んだもの作りを実現したハイエンドラインが満を持して始動した。

デザイナー・多田周平さん|2020年春夏シーズンよりスタートした新生アーミーツイルにて、デザイン、パターン、生産管理など、モノづくりのすべてを担う
ドビーピーコート5万3900円、ドビーフィールドパンツ2万9700円、シェットランドウールセーター3万1900円/すべてアーミーツイル(マルベリーTEL03-6450-4800)、メガネ6万6000円/アイヴァン 7285(コンティニュエTEL03-3792-8978)、その他スタイリスト私物

満を持してリリースする、初のメイド・イン・ジャパン

生産背景を国内に移して新設されたニューライン。ファーストコレクションとなる今季は、2種のニットと共布で設えたミリタリーセットアップが登場する。

人気ブランドを数多く手掛ける名うての工場

ニットからキャリアをスタートしたという多田さんの背景を活かし、有名ブランドのOEMなども手掛ける名門ファクトリーでの生産を実現。ニュアンスや仕様なども国内だからこその密な伝達が可能だったという。

Dobby Pea Coat / Dobby Field Pants

上下ともに1940年代にUSネイビーやUSマリンコープにて採用されたミリタリーアイテムをイメージソースとしつつも、よりリラックス感のある現代的なシルエットに再構築。ドビー織りの生地を揉み込むように染め上げ、手触りだけでなく視覚的にも柔らかな膨らみを感じる風合いに仕上げた。ピーコート5万3900円、パンツ2万9700円

Shetland Wool Sweater / Shetland Wool Cardigan

英国産シェットランドウールとファインメリノウールを裏毛スウェット感覚でマットな表情に編み上げたオリジナル生地を使用。カーディガンはチェコ軍の60年代製ミリタリーライナー、セーターはUSアーミーの50年代製のものがイメージソースとなっている。セーター3万1900円、カーディガン3万9600円

ブランドの軸となる、デイリーユースライン

各国ミリタリーやワークのデザイン&ディテールをモチーフにリーズナブルな価格帯でより多くのバリエーションを展開。モノの本質はしっかり継承しつつも、現代的な味付けで武骨さを軽減した今季も同ブランドらしいコレクションとなっている。

1枚でも様になるようモダンなサイジングにまとめた長袖サーマル。9900円

1930〜40年代頃のロガージャケットを柔らかなAラインでアップデートしたミドルアウター。1万7600円

ツイルや平織とは違った独特な表情のブロークンツイルとパイルのリバーシブルライナージャケット。1万9800円

1940年代のミリタリーライナーをベストに再構築。1万7600円

【問い合わせ】
マルベリー
TEL 03-6450-4800
https://armytwill.com/

(出典/「2nd 2023年11月号 Vol.199」

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

Pick Up おすすめ記事

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...