奈良発のオリエンタルで、革靴を自由に楽しむ。
ブランドスタートは2016年ながら、会社としての創業は1947年という超老舗。ドレスシューズを得意とし、数多くのブランドのOEMを手掛けてきたが、オリジナルブランドであるオリエンタルは、その枠に留まらないものづくりを実践している。特にロゴまでリニューアルした新作は、これまでブラック一色だったカラーを変更。ライトブラウンのコバで軽快な印象だ。さらに光沢感を押さえたマットな質感のボックスカーフを採用し、休日スタイルにもすんなり馴染むカジュアルな佇まいに。対して木型は、ドレスシューズ製作で使用していたもの。親しみやすさのなかにもエレガンス漂う「大人のカジュアルシューズ」へと深化を遂げた。
#012 Derby Plain Toe
一見普通のスムースレザーだが、よく見ると細かなシボが入る柔らかなソフトカーフを使用。トゥはぽってりとカジュアルな印象ながら、ヒールに向かってグッと絞りの入るギャップも魅力的だ。6万500円
#537 Bit Loafer
ビットローファーのようなドレッシーなシューズは、本来オリエンタルの得意とする分野。らしい品の良さはそのままに、ライトブラウンのコバやボックスカーフの質感で、履きやすく昇華させた。6万3800円
#807 Derby Moccasin
カジュアルなデザインであるモカシンシューズは、光沢感を押さえた柔らかな革によりいっそう親しみやすい印象。それに反して絞りのきいたラストが、絶妙なバランス感で大人のエレガンスを携えている。6万3800円
#536 Split Mocca Loafer
シンプルなデザインにナチュラルシュリンクレザーの質感が存在感を放つ。特にヒール周りのフィッティング感を高めた、日本人の足型に合わせた木型設計もジャパンブランドならではの強み。使いやすいショートノーズ。6万500円
【問い合わせ】
オリエンタルシューズ
TEL0743-55-1113
https://oriental-shoemaker.com/
(出典/「2nd 2023年5月号 Vol.194」)
Photo/Fumihiko Ikemoto Hair&Make/Kentaro Katsu Text/Shuhei Takano Model/Daiki Iwamoto
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