志村さんのデザインを見事に具現化。
いわゆるファッションサングラスとは一線を画す、フェローズ初のアイウエアが登場。タッグを組んだのは、メガネ専門店の名門として国内外で活躍するパリミキ。ウエアのデザインを手掛けてきた志村さんが、このプロダクツのために新たに書き下ろしたイラストから、アイウエアに対する本気度の高さを窺い知ることができる。
志村 デザインの発想に至るまで、それなりに時間を要しますが、方向性が決まってからイラストに起こす作業は早かったですね。デザインは1950年代前後のフレンチヴィンテージをモチーフにしましたが、リム内側や上部、レンズの形、フレームにエッジを効かせるなど、細かなディテールでオリジナルにこだわりました。
澤田 今まで、色々なコラボレーションを経験してきましたが、これほどまでに完璧なイラストを制作前に見たのは初めてです。仕上がりの雰囲気は、ほぼこのイラスト通り、フレンチのエッセンスも取り入れながら、トラディショナルでもあり、オリジナリティの高いデザインに仕上がっていると思います。
フレームに使用したのは、肉厚な8ミリの生地。フラットなフレームに対して、リムの内側のTVカットやリム上部を横から覗くとやや前に傾斜するなど、より立体感が演出され、上品かつ個性的に仕上げました。
映画好きで知られる志村さんらしいモデル名の由来を尋ねると。
志村 商品名はギャバンとベルモンド。数字が並ぶ型番にしたくなかったんですよね。いずれもフランスを代表する名優の名前で、なんとなく着用してそうだなぁという想像から名付けました。
澤田 どちらもフランスのヌーヴェルヴァーグを代表する名優たちですね。デザインともマッチしていると思います。
今やファッションとして重要なアイテムとなったアイウエア。デザイン以外にも志村さんがこだわった2つの要素とは?
志村 レンズや調整を含めて、専門店であるパリミキさんに診てもらえるのが、このコラボの大きな魅力。もうひとつはなんといってもコストパフォーマンスの高さ。
澤田 それぞれアフターケアのカードが付属しますので、最寄りのパリミキでフィッティング調整、レンズ交換が可能です。
いま最注目のクラウンパント型[ギャバン]。
フレンチヴィンテージをモチーフに肉厚な8mmの生地を使用したクラウンパント型のギャバン。1950年代末のヌーベルバーグを代表するフランスの名優ジャン・ギャバンからインスパイアされ、名付けられた。各1万7600円(フェローズTEL03-5725-9577)
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年4月号 Vol.193」)
Photo/Takuya Furusue Text/Tamaki Itakura
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