1.「シップス銀座店」スタッフ・高橋省吾さん
ベーシックな紺ブレのタイドアップスタイルは、ミリタリーなアイテムで着崩してカジュアルダウン。パッチワークを施したカーゴパンツや、プルオーバータイプのベストなど、一見するとジャケットに合わなそうなアイテムも、絶妙なバランスで違和感なく取り入れている。
「パンツにボリュームがあり、インパクトも強いので、ジャケットはあえてジャストサイズを選んでメリハリを出しました」。
古着のファティーグパンツなど、普段からミリタリー系のアイテムと合わせることが多いとか。
「それでも自分的にはジャケットはこれくらいのサイジングとシルエットがベストですね」
【着用したブレザー】SOUTHWICK
サウスウィックの定番アイテム、ケンブリッジ。「最近はボックスシルエットが多いなか、昔から変わらない少しタイトなシルエットが改めて新鮮」。9万9000円(シップス銀座店TEL03-3564-5547)
ネクタイ1万5400円/サウスウィック(シップス 銀座店)、ミリタリーベスト/フレンチアーミー、BDシャツ/ギットマン ブラザーズ ビンテージ、カーゴパンツ/アトリエ リペア、シューズ/ニューバランス
2.「GMT」プレス・ミウラシュランさん
「大人になってからこの組み合わせをほぼしていなかったので、今季はトライしてみようかな? って気分です」というのはご存知GMTのプレスであり、2nd巻末でも連載を持つ三浦さん。スタンダードなスタイルだが、いままで軍パンとブレザーのコンビは避けていたという。
「学生時代に紺ブレ+軍パンの大波があったんです。だから “学生の頃にやり尽くした格好” っていうのと “学生がする格好” という二つの方向からの “学生” という制限がかかってしまって……(笑)。でもまたこうして合わせたくなるってことは、それがトラッドということなんだろうなって思います」
【着用したブレザー】SCYE BASICS × Burnish
2018年にバーニッシュが10周年を迎えた時に作ったというアニバーサリーモデルとなるジャケット。起毛感のある肉厚メルトンを使っており、ダブルブレストのデザインと相まって大人の重厚感を見せる。
シューズ5万5000円/トリッカーズ(GMT)、パンツ/ Vintage、スウェット/ Vintage、時計/カルティエ(以上すべて本人私物)
3.「古着屋JAM」代表・福嶋政憲さん
古着の紺ブレはサイズの合うものがなかなか見つかりにくく、ジャストサイズの着こなしが難しい。あえて少し大き目なモノをチョイスし、それを全体のバランスで上手にまとめた。
「古着のブレザーは着丈が長いものが多いので、ミリタリーチノやM-65などの軍モノのボトムスと合わせてゆったりとしたシルエットで着用することが多いです。ただし、だらしなく見えないようにタイドアップをしたり、色をある程度まとめる等は必ず意識しています。古着屋らしく、ちょっとした商談の場ではこのスタイルですね」
【着用したブレザー】Vintage
「タグが付いていないので詳細が不明なのですが、1980年代頃のブレザーだと思われます。肩は丁度良いのですが着丈がやや長いので、ボタンは締めずにラフに羽織って着用することが多いです」
シャツ/ポロ ラルフ ローレン、ネクタイ/ Unknown、パンツ/ナイジェルケーボン、ベルト/ Unknown、シューズ/オールデン、バッグ/ L.L. ビーン、時計/ロレックス、ブレスレット/エルメス(以上すべて本人私物)
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年12月号 Vol.189」)
Photo/Kenichiro Higa(Model) Norihito Suzuki(Item) Styling/Shogo Yoshimura Text/Kiyoto Kuniryo, Kazuki Ueda Hair&Make/Daisuke Yamada Model/Ben Snap Photo/Satoshi Ohmura, Yuta Okuyama, Akane Matsumoto, Shunichiro Kai, Rie Nagao, Nanako Hidaka, Yoshika Amino Snap Text/Masatsugu Kuwabara, Okamoto 546, Shuhei Sato, Kazuki Imanishi
関連する記事
-
- 2024.11.22
松浦祐也の埋蔵金への道。第10回 夏季最上川遠征・没頭捜索編 その2。
-
- 2024.11.22
渋谷発 革ジャン青春物語。「あの頃の憧れはいつもVANSONだった。」
-
- 2024.11.22
なぜ英国トラッドにはブラウンスウェード靴なのか? 相性の良さを着こなしから紐解く。