洒落者のサマートラッド術。「ケネスフィールド」草野健一さんのコーデはセットアップが基本!

王道のマドラスチェックを取り入れるアイビー巧者、セットアップのシアサッカーで軽やかさを演出するウェルドレッサー、レイヤードしづらい分、巧みに小物を取り入れる洒落者など三者三様のサマートラッドな着こなしから、そのノウハウを盗むべし! 今回は、「ケネスフィールド」草野健一さんのコーディネイトをチェック!! 

セットアップスタイルのカギは小物使いにあり。

「ケネスフィールド」草野健一|ビームス プラスのディレクターを経て、2012年にアメトラスタイルを軸としたコレクションを展開するブランド、ケネスフィールドを立ち上げる

過度に着飾ること無く、それでいながらも洒落て見えるスタイルは、大人がするべきサマートラッドのお手本と言えよう。草野さんはそれをまさに体
現しているかのような、力の抜けたトラッドスタイルを披露していただいた。

「夏はスーツが一番楽なんです。シャツとネクタイの組み合わせだけ考えれば十分なので。今日はシアサッカーのセットアップですが、ホップサックやマドラスなど、夏の定番素材をずっと着まわしていますね。暑苦しくせず、清潔感を意識してスタイリングすると良いと思います」

  • ジャケット、パンツ、タイ/すべてケネスフィールド、シャツ/ブルックス ブラザーズ、シューズ/ランコート
「生地の端切れを再利用して製作したグラ スコードは、色味だけ気にして普段から取 り入れてます。サングラスホルダーとして 使い勝手が良く、アクセントにもなります」
「カラーピンをすることによってカジュアル要素が強く全体の収まりが良くなるので、こういった素材のセットアップには重宝し ます。襟が長めの方が合わせやすいです」

「ケネスフィールド」草野健一さんのサマートラッドな愛用品。 

ケネスフィールドのダブルモンク

「ノーザンプトンにて製作しています。素足に履くことも多かったですが、
最近は気に入ったソックスに合わせて履いています。白のスウェードが夏らしく、何も考えずに履ける靴のひとつですね」

ケネスフィールド×ノースワークスのグラスコード

「ブロックプリントが施されたインド綿の生地でジャケットを作ったのですが、その際の端切れで作られています。全て手作業でプリントしている様子を見たら、端切れも捨てられません(笑)」

ケネスフィールド×J.プレスのセットアップ

「インドの生地を使っています。色の抜けや褪せてくる感じが日本のものとは全く異なるんです。一般的にスーツの経年変化は嫌がられるが、個人的には気にならず、むしろそれが良いと思えます」

ケネスフィールドのポロシャツ

「蝶貝ボタンを別注して製作しました。袖リブの付いていない長袖のポロシャツは、捲った際にも違和感がなく着こなせます。昔のアスレチックウェアの流れを汲んだ長めの裾も良いですね」

 

夏でもトラッドスタイルな着こなしができたら、それはもう洒落者の仲間入り。秋冬なら簡単に想像がつくトラッドだが、夏となるとどう取り入れればいい? そんな迷子なあなたは、サマートラッドな着こなしサンプルが盛りだくさんの2ndの本誌をチェックしよう。 

(出典/「2nd 2022年7月号 Vol.184」) 

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2nd 編集部
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