セットアップスタイルのカギは小物使いにあり。
過度に着飾ること無く、それでいながらも洒落て見えるスタイルは、大人がするべきサマートラッドのお手本と言えよう。草野さんはそれをまさに体
現しているかのような、力の抜けたトラッドスタイルを披露していただいた。
「夏はスーツが一番楽なんです。シャツとネクタイの組み合わせだけ考えれば十分なので。今日はシアサッカーのセットアップですが、ホップサックやマドラスなど、夏の定番素材をずっと着まわしていますね。暑苦しくせず、清潔感を意識してスタイリングすると良いと思います」
- ジャケット、パンツ、タイ/すべてケネスフィールド、シャツ/ブルックス ブラザーズ、シューズ/ランコート
「ケネスフィールド」草野健一さんのサマートラッドな愛用品。
ケネスフィールドのダブルモンク
「ノーザンプトンにて製作しています。素足に履くことも多かったですが、
最近は気に入ったソックスに合わせて履いています。白のスウェードが夏らしく、何も考えずに履ける靴のひとつですね」
ケネスフィールド×ノースワークスのグラスコード
「ブロックプリントが施されたインド綿の生地でジャケットを作ったのですが、その際の端切れで作られています。全て手作業でプリントしている様子を見たら、端切れも捨てられません(笑)」
ケネスフィールド×J.プレスのセットアップ
「インドの生地を使っています。色の抜けや褪せてくる感じが日本のものとは全く異なるんです。一般的にスーツの経年変化は嫌がられるが、個人的には気にならず、むしろそれが良いと思えます」
ケネスフィールドのポロシャツ
「蝶貝ボタンを別注して製作しました。袖リブの付いていない長袖のポロシャツは、捲った際にも違和感がなく着こなせます。昔のアスレチックウェアの流れを汲んだ長めの裾も良いですね」
◆
夏でもトラッドスタイルな着こなしができたら、それはもう洒落者の仲間入り。秋冬なら簡単に想像がつくトラッドだが、夏となるとどう取り入れればいい? そんな迷子なあなたは、サマートラッドな着こなしサンプルが盛りだくさんの2ndの本誌をチェックしよう。
(出典/「2nd 2022年7月号 Vol.184」)
Photo/Satoshi Ohmura, Yuta Okuyama, Katsunori Suzuki, Nanako Hidaka Text/Shuhei Sato, Okamoto546, Shinsuke Isomura
関連する記事
-
- 2024.11.21
自称ブレザー偏愛家の黒野が 「紺ブレ」に関するあらゆる疑問に答えます
-
- 2024.11.21
ミリタリー巧者に学ぶ、カモ柄パンツをファッションに取り入れた大人の着こなし5選。