歴史ある「A.G.スポルディング&ブロス」のスウェットが日本で復活。
「A.G.スポルディング&ブロス」は世界で初めて野球やアメフトなどのボールを作ったことでも有名な1876年アメリカ発のブランドだが、スウェット生地を使ったウエアの歴史も旧く、’24年にはカタログに初掲載、’32年のロサンゼルス五輪ではアメリカ代表選手が着用するなど、輝かしい歴史を持つパイオニア的存在である。古着市場ではアーカイブピースが非常に高値で取引されていることでも知られる。
この歴史ある、愛好家から高く評価されているスウェットが、この度待望の復活を果たしたことをご存じだろうか? しかも、メイド・イン・ジャパンで復活と聞けば、ファッションフリークでなくとも気になるはず。
使うのは、世界的に貴重となってしまった日本の和歌山県にしか現存・
その独創的なデザインと、洗濯する度にふっくら感が蘇る極上の吊裏毛は、まさに時代を超えたタイムレスな物だと感じることが出来るはずだ。
20FWからネットショップでも購入可能に! 注目のラインナップはこちら。
「A.G.スポルディング&ブロス」は、2020年の秋冬から自社ECサイトをオープンさせ、ネットでの購入も可能となっている。昨今の情勢により外出は控えたいけれどショッピングを楽しみたい! という人には嬉しいところ。注目すべきラインナップに、どんなアイテムが揃っているのか紹介していこう。
1.SIDE-LINE PARKA (サイドラインパーカ)|1930年代に存在した、ブランドのアイコン。
ネーミングは、サイドライン際で待機する選手たちを寒さから守るための、今で言うベンチウォーマー的アイテムだったことに由来する。保温性の高いダブルフェイス(生地2枚合わせ)で、ハンドウォーマーポケットはボクシンググローブ型というオリジナリティーあふれるディティール。
繊細な指先の感覚が重要となる球技に深く携わっている「A.G.スポルディング」らしい発想で、防寒性も抜群だ。デザインはそのままにシングル仕立てにしたサイドラインパーカもラインナップしている(¥27,500)。
2.TRAINING SHIRTS(トレーニングシャツ)|特徴的なディテールが満載!
一見、1950年代以前に主流だった両Vスウェットだが、実は袖リブのデザインにA.G.スポルディングらしさが詰まっている。
これはスウェットがウールからコットンに置き換わった、1920年代に発売されたデザインが原型。首元のガゼットのように、V字に切り込まれた形状の変形袖リブ(ガゼットスリーブ)は、リブの伸縮性が乏しかった黎明期に創意工夫を凝らして編み出された機能美と言えるデザインだ。
3.FOOTBALL SWEAT(フットボールスウェット)|ウールからコットン素材へ、アップデート!
スポーツウエアの市場に進出した1900年代初頭のカタログを見ると、原点となった野球やアメフトなどの球技に特化していたことがわかる。こちらは、当時ウールで製造されていたものを、着やすいようにコットン素材でアップデートしたフットボールスウェット。
ショルダーのフライスと脇下のガゼットは、当時の生産背景や限られた手法の中で、高い運動性を求めた結果のデザインと言える。
カジュアルになりがちなスウェットだが、こんなこだわりが詰まったスウェットなら普段着を格上げしてくれるはず。また、旧式の吊編み機で空気を含ませつつ編まれることで生まれる温かさやふっくら感は、在宅時間が多くなっている今、自宅で快適に過ごすことができるウエアとしてもおすすめだ。
【問い合わせ先】
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