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「ジェイエムウエストン」とは?
1891年、革のなめしと加工の歴史が深いフランスのリモージュ地方でエドゥアール・ブランシャールが靴の工場を設立した。ジェイエムウエストンというブランドネームは、1922年のパリ出店を機に掲げたものだ。
以来、フレンチエレガンスを体現する上流階級の顧客たちに愛されてきたのはもちろん、1960年代にはシャンゼリゼ大通りのドラッグストアにたむろする若者たちもこぞってジェイエムウエストンのローファーを履いた。父親の靴を拝借しながらジーンズに合わせて素足で履くスタイルは、彼らの既存の秩序に対する反抗を表現したものだった。
現在もジェイエムウエストンの工場はフランスのリモージュ地方にある。一足の靴を作るのに約2カ月、およそ150もの工程を経るという。皮革の裁断、アッパーの縫合、組み立て、艶出しといった作業のひとつひとつに職人技が注ぎ込まれる。
近年のジェイエムウエストンは、ブランドのアイコンモデルに再び注目しながら新商品を続々と発表している。より軽く履き心地のいい現代版ローファー「ル・モック」が2015年に登場したのに続き、2016年はシグニチャーローファーを初めて異素材ミックスで仕上げたインディアンサマーコレクションも誕生した。
【1】シグニチャーローファー180
1946年に生まれてから、創業者によるデザインを継承し、1度もフォルムを変えることなく作り続けてきた。まさにブランドのシグニチャー的存在であり、フレンチエレガンスのアイコンとして愛されている。
【2】スプリットトゥダービー598
グッドイヤー製法の「スプリットトゥダービー598」は、ノルヴェイジャンウェルテッド製法で作られる「ハント677」のライトバージョンのような立ち位置。重厚感が抑えられていてスマートだ。
【3】ハント677
職人が手縫いするノルヴェイジャンウェルテッド製法に加え、つま先部分のスキンステッチにもアルチザンの技が光る。ローファーやゴルフ、サイドゴアブーツと同じくブランドを象徴するモデルだ。
【4】フルブローグダービー590
ぽってりとしたラストとトリプルソールで重厚感溢れるスタイルに。ピンキングやブローギング、しっかりとしたウェルト部分などが靴好きに響いて、「ハント677」に並ぶ人気。最近は細身のパンツに合わせる人も。
【5】ダービー437
18世紀に実在したコンティ皇子。こちらは芸術をこよなく愛した彼をイメージしたという“コンティコレクション” の一品だ。優美なフォルム、そしてアンティーク加工のレザーが全体に深みを与えている。
【6】パーフォレイテッドオックスフォード478
ロングノーズで甲が低め、指幅も細めだから履き心地・見た目ともにシャープ。シングルソールであることが奏功して見た目にはラバーソールに見えづらく、フォーマルにも使用できる。
【7】ジョッパーブーツ722
しっかりとクセ付けされた甲部分の“鼻筋” が特徴。サイドゴアよりもエレガントな印象を与えるジョッパーブーツだが、全体のフォルムがどっしりしているためカジュアルにも合わせやすい。
【8】ダブルモンクストラップ334
ダブルモンクシューズ流行りの昨今、主流のシンプルなタイプではなく、装飾されたデザインで靴業界のトレンドにあえて挑んだ意欲作。指幅がしっかりしていながらも踵がタイトな木型を使っており、日本人の足に合いやすい。
【9】サイドゴアブーツ705
「ジョッパーブーツ722」同様、1枚革をクセ付けすることで生まれる“鼻筋” によって靴の男前度が上昇。高品質なものを確保するのが難しい1枚革だが、しっかり靴好きを満足させるところがジェイエムウエストンの力量と言える。
【10】セミブローグ310
「ストレートチップ300」と同じラストを使った人気モデル。ピンキングやブローギングに職人の高い志を感じることができる。セミブローグタイプならではの華やかさがあり、例えば休日のジャケパンルックにも最適。
【11】マウンテンブーツ132
街中だけでなく自然も楽しむ紳士のために。ワイドパンツからスキニーデニムまで、あらゆるボトムスシルエットに対応。シャフト部分のデザインが効いて、カジュアルなモデルながらエレガントな空気感も薫らせている。
【12】タッセルローファー497
アーティスティックディレクターのミッシェル・ペリーによって、タキシードに合わせるイメージで作られた“ブラック・コレクション” の1足。スリムなシルエットであれば、デニムに合わせてみるのもおもしろい。
【13】ワンピースオックスフォード402
妥協なく選んだ高品質のレザーで1枚革のシューズを作れるのは、ジェイエムウエストンならでは。エレガントな雰囲気だが、甲高で履き口が広いために着脱は容易。窮屈さを感じることなく履ける。
【14】ストレートチップ300
ジェイエムウエストンが誇るベストセラーシューズのひとつ。なんとウィズは6段階に用意される。ソールにも、自社タンナリーでベジタブルタンニングした堅牢なレザーを使用している。
【15】ゴルフ641
元々、ゴルフ用に生まれたモデル。耐水性に優れたロシアンカーフを使用し、ミシュラン社と共同開発したリッジウェイソールを配備。ジャーナリストシューズの別名は、取材で飛び回る足下に最適だから。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
【問い合わせ】
ジェイエムウエストン 青山店
☎ 03-6805-1691
https://jmweston.jp/
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