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文字起しイヤフォン『Zenchord 1』ファーストインプレッション

Makuakeで1.25億円を集めた文字起しイヤフォンZenchord 1を試用する機会をいただいた。文字起しについては先日ご紹介したNottaを使うが、イヤフォンなのでビデオ会議の文字起こしの際にメリットがある。現在はオンラインストアで2万6980円で販売されている。NottaについてはZenchord 1購入者限定の無料プランが用意されており月300分まで利用可能。

Zenchord 1
https://www.zenchord-acalie.jp/

取材の文字起こしに、Nottaが欠かせなくなっている

取材の文字起こしに、Nottaが欠かせなくなっている

2026年01月31日

ビデオ会議を、相手の承認の手間なく文字起こしできる

先月からNottaを使い始めたことを書いた。Nottaの文字起こしを便利にしてくれるツールとしてZenchord 1をお貸し出しいただいたので、ご紹介しよう。いろいろと試してはみたが、まだ実戦にはさほど使っていないので、ファーストインプレッションという感じに受け止めていただきたい。

Nottaの便利さについては、先の記事の通り。取材でも頻繁に使い始めている。

しかし、イヤフォンを使ってのビデオ会議の場合は少々問題がある。自分の声と相手の声を両方録音するのは難しい。Nottaの機能としては、Notta Botを会議に参加させることで文字起こしができるようになっている。

しかし、自分がBotを登録できる時ばかりではない。筆者でいえば、大勢の人の参加する説明会などに、自分のBotをいきなり呼ぶことはできない。一般の方でも、客先とのビデオ会議の時に、自分の文字起こし用Botを呼ぶのは難しい状況も多いだろう。

筆者の場合、在宅仕事なので、スピーカーから音声を出してそれを録音してしまえばいいが、それが許される状況ばかりではないだろう。

その点、Zenchord 1はイヤフォンとして使うだけで文字起こしが可能なのだ。ビデオ会議が多く、相手に気遣うことなくその文字起こしを手に入れたい人にとっては便利なツールだといえるだろう。

スマホでも、パソコンでも使えるが、スマホは必須

使い方は簡単。iPhoneにBluetooth接続して、Nottaアプリのアクセサリー欄でZenchord 1を連携させるだけ。

あとは、録音文字起こししたい時に、Zenchord 1を装着してイヤフォンのタッチエリアを2秒間長押しするだけ。そうすると文字起こしが始まる。Nottaアプリを開くと文字が書き出されているのが分かるし、パソコンのブラウザからNottaを開いても文字を見ることができる。

マルチペアリングが可能なので、パソコンでも使うことができる。

ただし、どうやら文字起こしの方はスマホのNottaアプリを経由するようで、スマホの電源が入っていて近くにないと、パソコン経由のビデオ会議の文字起こしもできない。

音声についてはパソコン経由で取得し、それをスマホのNottaアプリに転送し、そちらで文字起こししているようだ。スマホが手元にないなんていうことはないだろうが、通信状況など含め、『スマホ経由だ』ということは理解しておいた方が良さそうだ。

ケースだけでも録音可能なのがユニーク

もうひとつユニークなのが、ケースでも録音できること。

会議などで、イヤフォンをするのは感じが悪い……というような時でも、ケースだけを机上に置いて、そのケースから録音することができる。たとえば、インタビューのような状況であれば、ケースをインタビュイー(インタビューされる側)の方に置いておけば、良い音で取れるはずだ。エラーの少ない文字起こしをするためには、まず良い音で取ることは大切。

ただ、もともと、iPhoneのマイクがノイズキャンセリングを含めて非常に良くできているので、これら周辺機器のマイクでそれを超えるのが難しいという問題もある。そのあたりはまだ試せていないが、今後確認していきたいと思っている。接続の手間がかかるのに、iPhoneの方が音がいい、では意味がない。

録音動作中なのが、明示的でないのが不安

現在の使用感としては、オンラインでのビデオ会議の録音・文字起こしデバイスとしては、それなりに便利で、特にスピーカーから音を出せない状況での会議が多く、それを文字起こししたい人にとっては便利なデバイスだといえるだろう。

しかし、不満がないわけではない。

一番の不満は、録音していることが明示的でないことだ。

筆者は30年間取材している中で、何度も録音が止まっており、インタビューをしたのにデータがないという事態に陥って冷や汗をかいたことがある。だから、「ちゃんと録音されているか?」というのは常に気になることだ。

重要な人物のインタビューになればなるほど、相手との会話、快適に話をしてもらえているか、意図せず怒らせていないか……などに神経を遣うことになる。つまり録音デバイスが正常に動いているかどうかに気を使う余裕がなくなってくる。そして、そういう人物の録音こそ、失敗していたら大変なことなる。

古いカセットテープが良かったのは、『ガチャン』と押すボタンがあり、視覚的に窓からテープが回っているのが見えて、キーキーとわずかな動作音がしたりして、録音していることをさりげなく伝えてくれる。

本機の場合、イヤフォンのタッチパネルか、ケースのボタンを2秒間長押しすると録音が始まるが、正常に録音されているか知る術はハードウェア的には存在しない。イヤフォンにはLEDがあるが装着している当人には見えないし、ケースのLEDも小さなもので観察するのは難しい。つまり、アプリを開いて文字起こしされているかを確認するしかない。

しかし、筆者の用途の場合、VIPのインタビューになるほど、それを確認する余裕はない。だから、小さいディスプレイが付いていて、録音中であることを明示的に表示してくれるとか(たくさんのデバイスを使ってると、LEDの明滅や色が何を表しているかなど覚えてられない)そういう手立てを講じて欲しい。

文字起しをしてくれるのはありがたいが、取材文字起しに限って言えば、確実に録音されていること、それを確認できることが大切なのだ。

あと、イヤフォン形状なので、音楽も聴けると期待する人もいるかもしれないが、音楽を楽しめるめる音質ではない。おそらく、声を明確にはっきり聴けるようにチューニングされているのだと思うが、ちょっと高くてカシャカシャした音だ。音楽を楽しむのには向いていない。

もうしばらく使ってみて、あらためてレポートしたい

季節柄、オンラインの取材が少なく(9〜12月は日々取材だらけだったのだが)、また自宅オフィスならスピーカーから音を出せるので(なら、iPhoneでNottaを使えば確実な動作で安心だ)、十分に実践テストができていないので辛口気味になったが、ちゃんと動作すれば便利ではある。

慣れていないので、不安に思うのかもしれない。

編集記者にとって録音・文字起こしは生命線なので、確実な動作を重視してしまう。なら、iPhoneのボイスメモが普通に確実だ。

そこにBluetoothの接続、アプリとの連携、iPhoneに繋がっているか、Macに繋がっているかの確認などが入るだけで、不確実性要素が増えていくのが難点だ。

もうしばらく使ってみて、あらためてレポートしたい。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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