行列の2番目に並んでいた高校生は、最初の表参道の行列の時には生まれていなかった
日本で初めてiPhoneが発売された2008年。iPhone 3Gを買うために筆者も並んだ。1500人を超える大行列で、行列は渋谷のファイヤー通りに到達するほどだった(実際に歩いて確かめた)。18年も前のことで、行列の前の方にいた人たちの多くは、IT会社の社長になっていたり、メディアに執筆していたり、今の日本のテック業界を支える人たちになっている。取材時に「あなたも並んでいたんですか!」などと話になるほどだ。

それから、18年。今でもiPhone行列は続いている。こうなると、もはや伝統である。「行列してもらっちゃ困る」と、ラフォーレ原宿に場所を移して夜を明かしたこともあれば、パンデミックで自粛したこともある。転売ヤー同士の抗争が起こって警察がたくさん来たこともある。
それでも行列が続くのは、同好の仲間が集まって楽しいからだろう。
午前8時、10秒前からカウントダウンが始まり、ハイタッチをしながら店内に入って行く。恒例のイベントだ。

行列の先頭は、今年もOda Shoheiさん(写真右)。現在7連覇中だそうで、そういえば、毎年Odaさんの写真を撮っている気がする。Odaさんは、前日の午前10時から並んでらっしゃって、昨夜の雷雨は寒くて大変だったそうだ(当たり前です)。
2番目は16歳の坂本侑太郎さん(写真中央)。高校生だそうである。18年前に我々が並んでいた頃には生まれていなかった。iPhone行列の歴史を感じで眩暈がした。3番手はUnityの岩井雅幸さん(左)。先のおふたりはiPhone 17 Pro Maxで、岩井さんはiPhone 17 Pro。まるでプロモーション写真のように色は別々。
よしもとの『iPhone芸人』として知られるかじがや卓哉さんも並んでiPhoneを購入されていた。
実はかじがやさん、Apple Parkでの発表会にご一緒したので、すでに10日前からiPhone 17シリーズに触れていてYou Tubeの番組『かじがや電器店』 にもiPhone 17 Proのコンテンツをいっぱい公開されているのに、それでも発売日にはちゃんと並んで自分のiPhone 17 Pro Maxを買う。こういうユーザー目線なところが、ファンの心を掴むのだなぁと思った。
今日を皮切りに、日本中のアップルストアをはじめ、家電量販店などにiPhone 17シリーズ、iPhone Airが並ぶ。
今年のモデルはどれも珠玉の出来。特にiPhone 17 Proシリーズは、放熱性能にすぐれるというのは本当で、使っていても熱くならないのが素晴らしい。
iPhone Airも「見たら欲しくなるね!」と話題だった。本機の魅力はなかなか写真では伝わらないが、実機を触ったら「あ、欲しい!」となる。そんなところがアップル製品らしい。ぜひ、店頭で手に取ってみていただきたい。
話題としては地味だが、iPhone 17も今年はたいへんに出来がよい。コストパフォーマンスが高く、望遠レンズが必要ないなら、こちらもお勧めだ。
iPhoneだけでなく、Apple Watch Ultra 3、Apple Watch Series 11、Apple Watch SE3、そしてAirPods Pro 3も本日発売。
気になる方は、ぜひ足を運んでみていただきたい。
(村上タクタ)