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iPhone 17 Proと、iPhone Airの革新。外から見えない深い話【先行レビュー】

今回も、カリフォルニア・クパチーノのアップル取材に続いて、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、iPhone 17、iPhone Airを先行してお借りして、レビューする機会を得た。今回は、実にさまざまなニュースがあるので、まずはファーストインプレッションということで、現地取材で得た情報を、実機をもとにお伝えする。

この記事は、発売に先行して貸与された機材と、発表会での取材を元に執筆している。

eSIMの利用にドタバタ

新iPhoneの卓越したパフォーマンスについて話したいところだが、まずはeSIMの話をしておきたい。

今回発売される4種類のiPhoneは、すべてeSIMのみで発売される。当然のことながらeSIMの方が便利だし、アップルもこれまでの物理SIMのスペースをバッテリースペースに転用したことでビデオ再生約2時間分のバッテリー容量を得たと言っている。

いいことずくめではあるのだが、これまでのようにSIMを差し換えればOKというわけでもないので、戸惑う方も多いと思う。

このあたりは、現在ご自身がどういう状況かによって違う。メジャーキャリアを使っていて、もうすでに普段からeSIMで使っているという人はなんの問題もないだろうし、eSIMって何? という人や、MVNOで使っている人はeSIMの転送などに手間がかかって苦労するかもしれない。

かくいう私も、普段は自分のIIJのSIMを4台の使用機に差し換えつつ記事を書いていたのだが、試用機用のeSIMを用意しようとIIJに追加申請し、それがなかなか開通しないことに業を煮やしてahamoにさらに新規契約を申請したりと、ドタバタすることになった(とりあえず、試用はahamo回線で行っている)。プロとしてはお恥ずかしい話だが、実際にeSIMのご用意に苦労される方もいらっしゃるかと思い、恥を忍んで正直に書いてみた。

とにかく、新しいiPhoneを購入するなら、まずeSIM環境の用意だ。

おそらく、携帯キャリア各社(特にセカンドブランドや、MVNO)も今回の、100% eSIM化は寝耳に水だったようで、かなり戸惑いが見られる。戸惑いはするが、物理SIMが廃止されてeSIMのみになっていくのは時代の流れだと思うので、台数が多いから影響が大きいのに先陣を切るあたり、さすがアップルだと思う。

iPhoneの内部構造は3つ目の時代に

さて、筆者的には、今回のiPhoneのキモは、内部構造の抜本的改革である。

初代iPhoneから現在のスタンダードiPhoneにいたるパウチセルの単セル構造、iPhone Xに始まりiPhone 15 Proに至るパウチセル2セルのL字形構造に対して、今回のiPhone 17 ProとiPhone Airのバッテリーはまったく新しい構造となっているのだ。

左がiPhone Xの内部。右がiPhone 17 Proの内部。iPhone 17 Proの内部はまだ明確な写真は公開されていないが、金属ケースに入った大きなバッテリーが描かれている。

どうも、去年のiPhone 16 Proから金属シェル構造になっていた模様なのだが、今年のiPhone 17 ProとiPhone Airは、角々とした不定形の金属シェル構造となっているのだ。バッテリーの変化について、アップルに聞いても開示できる情報はないという返事が返ってくるのだが、iPhone 17 Proや、iPhone Airのバッテリーは従来のものとはまったく違う。

これが、 新世代のiPhoneに、新しい設計の自由度を与えているのだ。

実際に数日間持ち歩いて使ったが、iPhone 17 Proも、iPhone Airも、全然熱くならない。夏の一時ほど暑くないし、まだそんなに高負荷がかかる使い方をしていないというのもあるが、内部構造を見ても、バッテリーの部分を持っているだけなのだから、熱くないのも納得である。

特に、iPhone 17 Proは、カメラ部の厚い部分にアルミを配しており、ケースをつけても(多くの場合)露出するこの部分から放熱する構造になっている。長時間高負荷がかかる複雑な3Dグラフィックのゲームをしたり、動画撮影をしたりしても安心というわけだ。

iPhone Airの薄さと強さ

触ってみて納得だが、iPhone Airはアップルお得意の挑戦的なモデルである。

バッテリー容量や超広角レンズなど、いろいろそぎ落としているので、もちろん万民向けではない。A19 Proを積んでいるとはいえ、iPhone 17 Proに比べて熱的には厳しいことも想像できる。

しかし、手にした感触はこれまでのiPhoneにない新鮮なもの。実際に持つと薄さももちろんだが、ディスプレイが大きい(6.5インチ)割に軽いのが印象的だ。なにしろ、画面が大きいのにiPhone 16やiPhone 17より軽いのだ。大きな薄いディスプレイという印象。これは気持ちいい。

とにかく、大画面で軽い。

こういう挑戦的モデルをアップルが用意してくれるのはうれしい。そして、実際には本当に困るというほど困ることもなさそうだ。

また、この『Air』を用意したことで、iPhone 17 Pro/Pro Maxの方は、多少熱くなっても十二分なパフォーマンスを安定的に発揮できるような構造に全振りすることができている。

チタンを使ったiPhone 15 Proと、iPhone 16 Proは夏に熱くて大変だったが、iPhone 17 Proを使う来年の夏は少しは涼しく過ごせそうだ。

では、なぜiPhone Airには熱的に厳しいチタンを使ってしまったのかという点が疑問なのだが、こちらはデュラビリティ(耐久性)ラボのブリーフィングを受けて理解できた。

成人男子がご覧のようなカタチで力を入れると、おおよそ30kgfの力がかかるのだが、デュラビリティラボのデモンストレーションではテスト機材で倍の60kgfの力をかけてくれたのだ。

60kgfの力をかけると、iPhone Airは目に見えて曲がる。

しかし、力をかけるのをやめると、元通りまっすぐに戻るのだ。定盤の上に置いてもガタツキはない。ここにチタンの持つしなやかさが活きている。もちろん、両面に使われているCeramic ShieldとCeramic Shield 2も、割れずにチタンフレームと一緒に曲がる。

日常でかかる荷重はいろいろだろうから一概には言えないが(例えば突起物のある上に座ってしまう可能性もある)、少なくとも単純な曲げ荷重に対しては、iPhone Airは相当強靭だと断言できる。

ディスプレイはiPhone 17のグレードが上がったのが印象的

4機種のiPhoneのディスプレイは、すべてProMotionのSuper Retina XDRディスプレイになり、常時点灯も可能だ。しかも、前面ガラスはCeramic Shield 2対応で、鍵などと一緒にポケットに入れてもガラス表面に傷は付きにくいのだそうだ。

しかも、全機種標準の最大輝度は1000ニト、HDRの最大輝度は1600ニト、屋外でのピーク輝度は3000ニトとなっており、屋外でも見やすい。

さらにガラス面の表面コーティングも年々長足の進歩を遂げており、指紋が付きにくいし、魔法のように反射が少ない。ご覧のように、低輝度の常時点灯モードになっていても、後ろ側の白い箱がほとんど反射しないのだ。通常通りディスプレイを点灯していれば、写り込みが気になるということはほとんどない。

このあたり、スペックには出てこないが、驚くほど快適性に貢献しているので、ぜひiPhone 17 ProやiPhone Airを手にしたら注意してみてほしい。

大きく進化しているので、乗り換えて損のない世代

発売前なので、現在ベンチマークは取ることができないし、カメラ機能については後日ゆっくりとレポートするので、もう少々お待ちいただきたい。

ファーストインプレッションとしては、iPhone 17シリーズと、iPhone Airは本体の内部構造から大きく刷新されており、それが利用時の快適性に大きく貢献していることが一番強く感じられた。

ローンチされたばかりのiOS 26とともに、iPhoneの基本性能が向上して、使いやすい環境が整ってきた。今後、おそらくApple Intelligenceの機能がどんどん充実していくわけだが、冷却機能が進化して連続して高負荷をかけられるiPhone 17 Pro/Pro Maxと、Liquid Glassのインターフェイスにフィットする薄くて美しいiPhone Air、そして基本性能を充実させたiPhone 17、いずれを選んでも満足できる製品になっている。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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