書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

カジュアルに高品質。ShokzがアップデートしたOpenFit 2+をさっそく試用した

音楽を聴く場合、外界の音は極力聞きたくない……というニーズは多かったが、最近はデバイスから聞くのは音楽だけではない。通知音や、通話、Podcastや音声コンテンツのようなオーディオコンテンツなど、さまざまな音を聞く必要があり、その場合、むしろ外界の音も分け隔てなく聞きたいという時がある。そういうニーズに応えてくれるのがShokzのOpenFitシリーズだ。最新のOpenFit 2+は、従来モデルのOpenFit 2に加えてDolby Audioに対応、ケースも非接触充電が可能になった。

Shokz OpenFit 2+
https://jp.shokz.com/pages/openfit2plus-coming-soon

現実空間を遮断しない、完成度の高いオープンイヤーモデル

満員電車で通勤している時は耳を塞いで外界を遮断したいように思う時もある。しかし、音楽、通話、通知、音声コンテンツ……など、スマホが発するさまざまな音を、リアルな音、声、生活音を聞きながら取り込みたいということもある。そんな時に役立つのがShokzのオープンイヤーヘッドフォンだ。

たとえば、オフィスで仕事をしている時。音楽を聴いていても、他のチームメイトに話しかけられたらすぐに反応したい。職場で音楽を聴いて集中したいというニーズは一定数あると思う。それがNGだとされる理由は「話しかけられた時に、対応できないから」だと思うが、本機を使っていれば、人に話しかけられてもすぐに対応することができる(聞こえるかどうかではなく、耳にこういうのをかけているだけでNGという職場もあるかもしれないが)。

本機であれば、そのままスマホにかかってきた電話にも出られるし、パソコン側のビデオ会議用ヘッドセットとしても使えるから、職場で一日中着けっぱなしという使い方もできる。そういう使い方をしても、耳を塞いでおらず、重さも感じないので、ストレスにならないところがメリット。単体重量はわずか、 9.4g(片側)となっており、一回の充電で最大11時間の利用が可能。ケースのバッテリーを合わせると、なんと最大48時間の利用が可能なので、ケースを数日に1回充電すれば事足りる感じだ。

また今回の2+からケースはワイヤレス充電にも対応したので、Qi充電器に置いておくだけで充電が完了する。実にストレスがない。

今回のリリースはブラックとグレーの2種類。

オープンイヤー式イヤフォンの本家ならではの、多彩なテクノロジー

Shokzのオープンイヤー式のイヤフォンは、100%骨伝導のみで伝えるBone Conductionテクノロジーと、骨伝導と空気伝導を併用するDualPitchテクノロジー、そして空気伝導を使うDirectPitchテクノロジーの3タイプに分けられる。

OpenFit 2+のような完全ワイヤレスイヤフォンに骨伝導が使われないところをみると、骨伝導の仕組みを効果的に使うには左右のユニットをチタンのワイヤーフレームで繋いだOpenRun Proのような仕組みが必要なのかもしれない。Shokz OpenFit 2+は、前モデルと同様DirectPitchテクノロジーが使われている。

特徴的なのは、異なるサイズ、形状のドライバーを同軸で配置したShokz DualBoostテクノロジーを利用している点。低周波ユニットは17.3mmの大型ダイナミックユニットで深みのある低音をサポート、高周波ユニットはそれと独立しており、デリケートな中低音をしっかりと奏でるようにチューニングされている。

実際に試聴してみても、オープンイヤーとは思えないほど各音域がバランス良い音だ。迫力ある低音も楽しめるし、かといって不自然に低音をブーストした音でもない。

また、4つのビームフォーミングマイクの音を、AIアルゴリズムでフィルタリングする高度なノイズキャンセリング技術によって、賑やかな環境でも相手にクリアな音声を届けることができる。

軽く、ストレスなく耳にフィット

耳にかけるスタイルなので耳が痛くなるのではないかと心配する方もいらっしゃるかもしれないが、その点も非常に洗練されている。

OpenFit 2からボタンが物理ボタンになっているのも、優れた使用感をサポートしている。

ワイヤー部分は心材にニッケルチタン合金を使っており、外側はShokz Ultra-Soft Siiiconeという特殊なシリコン素材を使っている。この素材、別体で触らせてもらったのだが、非常にフニフニと柔らかい。押し込む時は、軽くスッと入って、指を放してもしばらくその凹みが残っていて、数秒かけてゆっくりと戻る。触った感触としては、ちょうど『雪見だいふく』のような感じ。耳に対しても、当たる部分はスッと凹んで、その周囲の部分が柔らかくホールドするのだと思う。

2との最大の違いはDolby Audio搭載

前々モデルであるOpenFitと比較すると、アップデートされた点は多いので、同モデルを使っている人は買い替えても後悔はないと思う。DualBoostテクノロジー、DirectPitchテクノロジー2.0、Ultra-Soft Silicone 2.0、9.4gの軽さ、IP55防水、単体での11時間再生、物理ボタン搭載、Bluetooth 5.4採用などが、OpenFitとOpenFit 2の違いだ。

左が今回発売されるOpenFit 2+、右が2モデル前のOpenFit。

対して、OpenFit 2とOpenFit 2+の違いは大きくはない。ボディ色の違いを除けば、最大の違いはDolby Audioに対応したことと、ケースがワイヤレス充電に対応したこと。

Dolby Audioの採用は、対応している音楽を聴く際はもちろん、映画などを楽しむ時にも迫力が増すから、その点を重視する人は、OpenFit 2+がお勧めだ。

日常に、サウンドを溶け込ませて使いたい多くの人に

総じて『OpenFit 2+』という、その名が示す通り、完成度を高めたアップデートモデル。

日常使いに向いているので、仕事や家事をしながら、音楽を楽しみたい人、日常的に通話やビデオ会議用のヘッドセットをかけっぱなしにしたい人などにお勧め。また、インイヤーイヤフォンの閉鎖的な感じが苦手だという人にもお勧めできる。2万7880円という価格は安くはないが、性能を考えると納得の価格ではある。片側ずつは販売しないそうなので、紛失だけには気をつけてご利用いただきたい。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...