書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

ZoomのZVC JAPANが、『新東京オフィス』という矛盾した存在をお披露目

それまでは困難だと思われたのに、パンデミックの際に一気に普及した『オフィスに出社しないリモートワーク』。その普及の大きな力となったのが、Zoomのリモート会議システムだ。しかし、Amazonなど多くのIT企業で、出社が推奨されるなど、『会社回帰』が起こっている。そんな中、ZoomのZVC JAPANが、『新東京オフィス』を発表。ZoomのZVC JAPANまで『出社推奨』なのだろうか? 取材に行ってみた。

出社すべきか? リモートワークすべきか?

ZVC JAPANは出社する必要があると考えているのだろうか? 同社には出社の義務があるのだろうか?

代表取締役会長兼社長の下垣典弘氏はこう語る。

「弊社には、東京から80kmの通勤圏内にいない社員もいますし、海外から働いている社員、親御さんの介護をしながらご実家で働いている社員もいるので、そもそも出社の義務などはありません。しかし、実際にフェイスtoフェイスで会って話すことで生まれるコミュニケーションもあります」

「私自身、パンデミックが終わってから、それまでお会いできなかった分、積極的にお客様と実際に会うようにしていて、月に100枚の名刺を交換することにしています」

オンラインでコミュニケーションが取れる部分は取って、その効率化で生み出した時間でフェイスtoフェイスの密なコミュニケーションを取るとういうことだ。

同じオンラインのコミュニケーションでも質の上下はある。質の高いビデオ会議でのコミュニケーション、チャットや情報共有の上手さも含めて、オンラインでのコミュニケーションに熟達しているかどうかというのもある。

また、フェイスtoフェイスだからこそのコミュニケーションの価値もある。

『新しい時代の働き方』を提案する新オフィス

ZVC JAPANの新しいオフィスは、そうしたオンラインとオフラインのコミュニケーションを上手に組み合わせて、仕事効率を最大化する工夫がされている。

全体の配置はこのようになっており、リモートで勤務する人も含め、この東京オフィスの所属は約150人。チームごとに出社する日を決めたりはしているが、出社は義務ではない。

個々の座るデスクは『ホットデスク』と呼ばれており、良いワークチェアと、外部ディスプレイが備え付けられており、そこに自分のノートパソコンを接続してログインする。

席はオンラインで予約することができて、在席中は誰がどの席に座っているか探してコミュニケーションを取ることができる。電話はもちろんZoom Phoneなので、どの席にいても、会社にいなくても必要な電話を受電することができる。

窓際には窓向きで集中できる席がある。ホットデスクでも会話したり、自分のデスクからZoomに参加するのもOKなので、他の人の話し声が気になる人はヘッドフォンで音楽を聞いて集中するのもOK。

また、窓際には向かい合わせに座って話をするコラボレーションスペースもあるので、ちょっとしたミーティングなどを行うことも可能。

また、フォンブースもあり、オープンにできない電話に出たり、Zoom会議をしたりする場合にはそちらに入ることもできる。ここは予約する必要はないそうだ。

会議室(Zoom Rooms)は、サッポロ、キョウト、オオサカといった都市の名前がついており、それぞれ快適に複数人でのビデオ会議参加ができるように、連携するディスプレイ、カメラ、マイク、スピーカー、コントロールパネルが設置されている。

オンラインとオフラインのコミュニケーションが上手くいっていない会社は、こういうハードウエアへの投資を怠っている。

このシステムがあれば、この会議室に8人が座って、オンライン上にまた個別に8人がいても、スムーズにコミュニケーションが取れる。オンラインの人が取り残されたり、会議室のカメラの前にいない人が取り残されたりすることはなく、誰もがコミュニケーションに参加できる。ちなみに、ここは展示やデモを兼ねたスペースでもあるので、部屋ごとにハードウエアのメーカーは違う。このサッポロはLogicoolのハードウエアが備え付けられていた。

西海岸企業らしいバーカウンターを備えたコミュニティハブもある。ここにもビデオ会議システムがあり、比較的リラックスしたコミュニケーションが可能。

AIのサポートを備えたZoom Workplaceと、このようなオンライン、オフラインのミックスが可能なシステムを備えたオフィスがあれば、仕事の効率は大きく向上しそう。

「出社すべき!」
「いや、リモートがいい!」

という二項対立ではなく、両方のクオリティを上げて、両方のメリットを引き出そう。ZVC JAPANの新しいオフィスは、そう主張しているように感じた。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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