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abien MAGIC GRILLで、用賀倶楽部の『お手軽BBQ BOX』を焼くのが最高。コラボすればいいのに

abienのMAGIC GRILLは、全面に独自技術のサーキットヒーターが埋め込まれ、全面均質に、自在に温度を制御できるのが特徴の未来型グリル。そのabien MAGIC GRILLで、用賀倶楽部の『お手軽BBQ BOX』を焼いてみた。これが最高だった。abienのMAGIC GRILL(2万7500円)と、用賀倶楽部の『お手軽BBQ BOX』(1万2960円)、セット販売すればいいのに。

abien  MAGIC GRILL
https://grill.abien-jp.com/

用賀倶楽部  お手軽BBQ BOX
https://yoga-club.jp/products/bbq-box

古くからの仲間の仕事を、勝手に合体させてみた

ご存知の方も多いと思うが、筆者は3年前に倒産(正確に言うと民事再生法適用)した、枻出版社の出身である。出身どころか、’92年に前身のライダースクラブに入社して、それをコアに’95年に枻出版社がスタートしたから、最初から最後まで枻出版社にいた(おそらく役員以外では唯一の)社員である。枻出版社が倒産した時、おそらく社員は300人ぐらいいただろうか? その時の仲間達は、今でも、出版、メディア各社を中心に頑張っている。会社はなくなったとはいえ、趣味にこだわりクオリティを追求する姿勢は、枻出版社イズムとして、多くの人の間に脈々と引き継がれている。

実は、abienの広報部隊にも旧枻出版社の仲間が、たくさんいる。そして世田谷のレストラン用賀倶楽部も、旧枻出版社である。だから、筆者がこのふたつを組み合わせたくなるのはある意味必然だとはいえる。もちろん、どちらも古くからの仲間だから、応援したくなるというのもあるが、単純に、用賀倶楽部のお手軽BBQ BOXを見たら、abienのMAGIC GRILLで焼いてみたくなったのだ。どちらにも、やっぱり採算度外視でクオリティを追求する枻出版社イズムが脈々と息づいているように思うのだ。

というわけで、こちらが、お手軽BBQ BOXの内容だ。

単なる焼き肉のセットではない。用賀倶楽部がこだわり抜いて選んび、下ごしらえしてくれた肉なのだ。

内容は、1万2960円が「安い!」と思えるほどの充実。

まず、手前右側がBBQの王道、ブリスケット。牛の肩バラ肉のことで、すでにスパイスなどで下ごしらえをして13時間も低温調理してある。赤身のしっかりとした噛みごたえのある部位で、濃厚な味わいが楽しめる。これが300g。

その左が、バックリブ。豚の背中側の骨付き肉で、スペアリブに較べて脂肪分が少なくてジューシーなのが特徴。マーマレードでマリネしてある。最近、アメリカではスペアリブより人気急上昇中でBBQの新定番素材になりつつあるとのこと。これがドーンと500g。

上の右側がUS産のカルビ。これはもうド定番で説明も不要だろうけれど、濃い味わいが爆発する美味さ。これが300g。

さらに、前菜としてのエビとブロッコリーのアヒージョ、ベーコン(100g)、ソーセージ2本、夏野菜、バゲット4カットに、用賀倶楽部特製の焼き肉のタレ300g。

一応、4人前ということだが、筆者の年齢だと4人では食べ切れないほどのボリュームだ。

ちなみに、これ、オンラインでもお店でも買えるが、準備に時間がかかるらしく、行ってすぐにホイと受け取れるものではない。筆者は(近いので)店頭に受け取りに行ったが、その場合でも4日前からのオーダーが必要だ。

さらに、筆者は用賀倶楽部グランドシェフの多賀伸幸さんに、abienのMAGIC GRILLでの設定温度など、調理法をうかがってきたので、そちらと合わせて、ご紹介しよう。

MAGIC GRILLだからこその、細かい温度制御

abienのMAGIC GRILLは100度、150度、190度、250度の温度設定が可能だ。

実はプレートはアルミ鋳造製で、鉄に較べると熱持ちは良くない。その代わり、abienのコアテクノロジーである高出力のサーキットヒーターが短時間で全面の温度を上げてくれる。プレートの中にパイプが入ってるのではなく、全面をカバーするシートが入っているので、全面が均質に温度上昇するのが特徴だ。プレート全体のヒーターそのものが温度センサーとして動作するので、食材を乗せて温度が下がった時でも、温度変化を即座にキャッチして温度設定をしっかりと守ってくれる。

しかも、アルミなので、温度を下げた時には比較的早く全体の温度が下がる。つまり、温度を制御しやすいのが特徴なのだ。

温度設定を正確かつ自在に調整できるのがabienの特徴。だから、多賀シェフに温度調節を聞いておくことが大事だと思ったのだ。

アヒージョとベーコン・ソーセージと夏野菜。前菜にしては美味すぎ!

さて、まずアヒージョと、ベーコン、そして夏野菜。

こちらは190度の温度設定でOKとのこと。胃袋的にもウォーミングアップ。ワインを開けて、飲みながら、エビとブロッコリーをつまみ、ベーコンを食べ始める。夏野菜は塩コショウをしたが、あとはしっかりと下味が付いているので、手間要らず。

続いて、カルビ。信じられないほど味が濃厚で美味しい。そうそう、ワインはカリフォルニアでエンジニアをしている友人のキョロさんと、はとねさんが自分たちのワイナリーで作ってるSUNSET CELLARSのZINFANDEL 2019を合わせた。USのビーフに、SUNSET CELLARSのZINFANDELは最高に合った。

SUNSET CELLARS
https://sunsetcellars.jp/

こちらもスタンダードな設定の190度で焼いた。

甘味と旨味が渾然一体となるバックリブ!

続いて、バックリブ。

こちらは、骨付きで、マーマレードでマリネしてあるので、それが逃げないようにアルミホイルに包んで、150〜190度で15〜20分ゆっくりと加熱。そして、最後にアルミホイルを外して、表面をカリッと加熱するために250度で焼いた。

甘味と旨味が渾然一体となって、これまた最高だった。

BBQの王道! このブリスケットが家のリビングで食べられるなんて!

そして、最後の締め。ブリスケット。こちらは、すでに用賀倶楽部で低温で13時間調理されているので、強く加熱する必要はない。アルミホイルに包んで100度設定とゆっくりと温める程度に。

もはや、だいぶお腹がいっぱいになってきていて、ぐずぐずしていたらちょっと火を通しすぎたかもしれない。

が、大変美味い事に変わりはない。本来は硬い部位らしいのだが、用賀倶楽部で13時間じっくりと火を通してあるので、ほろほろに柔らかく、しかも旨味の塊のような状態になっている。

記事を書いててたら、もう一度食べたくなってきた。

みなさんも、ぜひ、abienのMAGIC GRILLと、用賀倶楽部の『お手軽BBQ BOX』で、この美味しさを満喫していただきたい。

(村上タクタ)

こちらの記事もどうぞ。

均質な熱の入りが魅力の、abien MAGIC GRILLを使ってみた

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この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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