書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX1600

『オープン』の真価を体現。Shokz最新の頂点モデル【OpenRun Pro 2】を試す

  • 2024.09.05

Shokzの骨伝導イヤフォンの最新モデル『OpenRun Pro 2』が発表された。本日2024年9月5日発売で、価格は2万7880円。日本国内の主要家電量販店、ライフスタイルショップ、Shokz公式ウェブサイト、Amazon、楽天ストア、ヨドバシ.com、ビックカメラ.comなどで販売される。

Shokz OpenRun Pro 2
https://jp.shokz.com/products/openrun-pro2

特製ケースとUSB-Cケーブルが付属する。また、大迫傑モデルには、彼の写真をプリントしたカードが付属する。

長い歴史を持つ『骨伝導技術』と、『その先』

もともと、『骨伝導スピーカー技術』が、Shokzの中核技術だった。

筆者は、2016年に発売されたAfterShokz Titanium(当時は社名はAfterShokzだった)から試用してきているが、当時の製品は『耳を塞がずに、骨への振動で伝える』ということが製品の中心に据えられていた。

当時は、普通のイヤフォンに較べて音質にもクセがあったし、骨に振動を伝える過程で皮膚にも振動が伝わるので、微妙に皮膚にむず痒さを感じることもあった。

しかし、年々同社のメインテーマは『オープン』であることに移っていった。

『耳を塞ぐ』ではなく、『オープン』を選ぶ価値

他の多くのイヤフォンは『耳を塞ぐ』ということに価値がある。

たとえば通勤の満員電車、オフィスで仕事をしている時……周りの雑踏の音、電車のノイズ、車の騒音、他の人の話し声……そういう音を聞きたくないからイヤフォンを使う……という状況が多い。AirPods Proなどで使われている周囲の環境音を逆位相の音を出すことで打ち消す『アクティブ・ノイズキャンセリング』が重宝されるのは、現代人にとって、イヤフォンの主要な機能のひとつが『耳を塞ぐ』ということにあるということを象徴してる。

それに対して、Shokzは『オープン』であることを呼びかけているのだ。

骨伝導と、DirectPitch技術を融合させた『いいとこ取り』のDualPitchテクノロジーを採用。

人生にBGMがオーバーラップする

新しいOpenRun Pro 2で音楽を聞きながら街を歩くと、雑踏の音、人の話し声が聞こえる。緑道を歩けば、風に木々がそよぐ音、鳥の音、虫の声を聞きながら、同時に音楽を聞くことができる。

普段はポップスやロックを聞く筆者だが、珍しくクラシックを聞きながら緑道を歩いてみた。

新しいOpenRun Pro 2の音質だと、それらの実際に耳に入ってくる音に、上手にオーバーラップして、管楽器の音、弦楽器の音が聞こえてきて、まるで自分の人生にBGMがオーバーラップしているように感じるのだ。

イヤフォンで音楽を聞いていて、家族の声を聞き逃すことは多い。

しかし、OpenRun Pro 2なら、かなりのボリュームで音楽を聞いていても話しかけられているのを聞き逃すことはない。今まで、自分が耳を塞いでしまっていたことにあらためて気付かされた。

両者のメリットを活かした『DualPitch』が高音質を実現

そんな風にあらためて感じる理由は、OpenRun Pro 2の音質が飛躍的に向上しているところにある。

連綿と進化させてきた骨伝導テクノロジーに加えて、OpenFitなどで培ってきたオープンエアーのDirectPitch技術で低音を補強、両方を併用する『DualPitchテクノロジー』として完成させ、OpenRun Pro 2に搭載している。

極薄のオールメタル⾻伝導ユニットにより、クリアな⾼⾳域とふくよかで⾃然な中⾳域を実現。それに加えてOpenFitなどに搭載されているのと同サイズの18×11mmパワフルユニット低域スピーカーを⼤型化し、空気伝導ドライバーでしっかりとした重低⾳を実現しているのだ。

筆者も当初は「骨伝導だけでは足りなかったということ?」と思わないではなかったのだが、実際にOpenRun Pro 2の優れた音質を体験すると、骨伝導とDirectPitch、ふたつの技術が融合して、はじめて、この『オープンイヤーでの優れた音楽体験』が実現しているのだな……と、納得した。

もちろん、ランニング用としての利便性も向上

もちろん、Shokz伝統の左右のユニボディフレームをチタンワイヤーで繋いだ形状のメリットも(いまさらではあるが)大きい。

どんなに、激しくランニングしても外れることを気にする必要はないし、それでいて柔らかく左右から押さえられているので、耳へのストレスがほとんどない。

この形状だと完全ワイヤレスタイプよりバッテリーを大きくすることもできるので、1回のフル充電で12時間の連続音楽再生も可能となっている(従来モデルのOpenRun Proは10時間)。また、急速充電にも対応しており、わずか5分の充電で2.5時間の使用が可能だ。ランニング前の準備中や移動中に短時間で充電を完了させ、すぐに使用できる点も大きな魅力。さらに、これもこれまで積み重ねられてきた技術だが、Shokzの専用アプリを使用することで、イコライザの設定やマルチポイント接続の切り替えなど、イヤホンのカスタマイズが容易に行える。

マルチファンクションボタン。電話の時には着話・終話。音楽再生時には、1回押しで一時停止・再生、2回押しで『次の曲』、3回押しで『前の曲』……と、とても便利に使える。

また、IP55の防水性能を備えているのもありがたい。ランニング中の汗や雨などに耐えることができるというのもあるし、ランニング後ささっと汗を洗い流すぐらいなら問題ないはず(ただしIP55は水没に耐えるわけではないので、弱い流水で軽く汗を流すことが許されるぐらい)。二重構造のメッシュとナノ疎水性コーティングを施した設計により、湿気や水分の侵入を防ぎ、イヤホンの長寿命化を実現している。

右側下部のボタンは、音量の+と−。+側の長押しが電源のオンオフ。

また、このモデルより、充電ポートが、従来の専用コネクターから、USB-Cポートに変更された。もちろん、USB-Cポートを使う時には、十分に乾いていることを確認しなければならないが、「専用充電ケーブルを忘れたり、紛失したらどうしよう?」という不安がなくなるのはありがたい。

なお、標準カラーはブラックとオレンジの2色だが、それに加えてゴールデンブラックの大迫傑モデルも用意される。大迫傑モデルは、ボディ下部のアクセントカラー部分がブラックとゴールドのグラデーションになっており、さらにShokzのロゴの横に大迫傑のサインが入る。

こんな時代だからこそ、あえて『オープン』を選びたい

実際に、日々使ってみると、耳を塞がずに、高音質の音楽を聞けるというのは新鮮で、新たな使い方をいろいろ思いつく。

ランニング、日常の散歩などで使うのはもちろんだが、何度も電話がかかってくる時なども耳にかけっぱなしにして、必要に応じて通話するとか、Siriを使ったり、音声認識でメッセージやメールを頻繁に送るような使い方にも便利。これから、Apple Intelligenceが稼働して、Siriや音声認識をよく使うようになると、なおのこと便利だろう。

耳を閉じたくなるようなシチューエーションが多いことも分からなくはない。しかし、だからこそ『オープン』な状態で、高音質の音楽を楽しみつつ、通話、音声認識が可能なOpenRun Pro 2を選ぶ意味は大きいと思うのだ。

(村上タクタ)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部