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リコーのグループ会社になっても、ScanSnap、HHKBというブランド名は変わらない

昨年(2022年)4月28日。PFUの富士通からリコーへの株主構成の変更が発表された。ScanSnapやHappy Hacking Keyboard(以下HHKB)という製品群のファンである我々としては、それらの製品がどうなるのか不安だったが、PFUという社名も、ScanSnap、HHKBというブランド名も変わらず使われるということは発表された。まずはひと安心。

(上の写真、左から、株式会社PFU執行役員副社長 金井洋一氏、同代表取締役 執行役員社長 村上清治氏、同執行役員DI事業担当 清水康也氏)

約50年を経ての富士通との別れ

本日、2023年1月24日13時から『PFUスキャナーブランド変更に関して』というメディア向けの発表会が行われた。

まずはここまでの経緯が説明され、リコーがPFUのデジタル化能力を取り込むためにPFUを買い取ったこと、そしてPFUという会社は変わらず存続する方針で進行していることが説明された。

社長の村上清治氏と、副社長の金井洋一氏はリコーの生え抜き。それぞれ、多彩な経験を積んで、今回の就任となった。

一方、PFUの歴史についても説明があった。1960年石川県の宇ノ気での『ウノケ電子工業』、富士通・内田洋行・ユーザックが提携してのユーザック電子工業、富士通・松下が提携してのパナファコムが合併して1987年にPFUとなった。つまり、1970年代から富士通のグループ会社であったということだ。その約50年の歴史を経て、今回富士通から離れてリコーのグループ会社になるのだから、やはりこれは大きなトピックだ。

PFUのブランド力に、リコーのシナジー

村上社長が説明するPFUのDNAは『お客様に寄り添い、素直に期待を聴き、真摯に応え、信頼を得た。継続して、泥臭く逞しく生き残り、存在価値を示してきた』ということにあるのだという。

我々がユーザーとして見てきたPFUを見事に言い当てていると思う。

それを踏まえて、PFUの商品力と、用途開発により顧客を拡大、収益を拡大していくのだという。また、USなどではリコーの販売網の方が強いそうで、PFUの強みを活かしつつ、リコーの力を借りられるところは借りて、ワールドワイドでの売上を2022年度の約590億円から、2025年度には約120%の約720億円へと伸長させる計画なのだという。

イメージスキャナー部門において、PFUの世界的なシェアは日本で約70%、北米で40%、欧州で33%と圧倒的なトップブランド。そのブランド能力を活かすため、社名表記はPFU、スキャナーのプロダクトブランドは、fi & SPシリーズ、ScanSnapとどちらも変わらず。スキャナーブランドオーナーだけが、『RICOH』へと変わるのだという。

PFU、ScanSnap、HHKBの名は変わらず

ちなみに、現在のScanSnapには『FUJITSU』のブランドロゴが入っているが、これが『RICOH』へと変わる。すでに、現在の生産製品は変更されており、5月ぐらいまでに出荷製品のロゴは入れ替わっていくという。市場在庫は当面の間は2つのロゴが入った製品が混在することになるだろう。

HHKBにはもとより『FUJITSU』のロゴは入っておらず、『HHKB』のブランドロゴのみ。それゆえ、こちらは変更なし。

ScanSnapや、HHKBの強い製品力、ブランド力が認められ、変わらず存続することになったのは嬉しい限り。

将来の展開も楽しみ

ちなみにリコーにもカメラのGRや、THETA、PENTAXなどの、非常に個性の強い商品群がある。「これらとScanSnap、HHKBなどの協調はないのか?」と聞いてみた。現在のところは、完全に別ブランド、別組織とのことだが、今後協調してシナジーを産み出していく可能性もあるとのこと。

PFU “A RICOH Company”の船出は、前途洋々たるものになりそうだ。

(村上タクタ)

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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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