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いわば、落ちないAirPods、『Powerbeats Pro』を試した

最新ではないが、2019年に発売されたPowerbeats Proを試す機会があったので、試させてもらった。本機は人気のAirPods(第3世代)や、AirPods Proと同じ最新のApple H1チップを積んだ製品。アップルの子会社であるBeatsは、アップル純正品と同じW1やH1チップを使いながらより個性的な音作りが特徴。価格は3万3800円(税込・公式ストア価格)。

激しく走っても、絶対落ちない安心感

Beatsはヒップホップミュージシャンであり、プロデューサーでもあるDr.Dreの作ったヘッドフォンブランド。2014年にアップルに約3000億円で売却された。それ以来アップル純正のAirPodsやAirPods Proに搭載されているW1チップやH1チップを搭載できる唯一の社外ブランドとなった。

Beats Powerbeats ProはH1チップを搭載した完全ワイヤレスイヤフォン。

完全ワイヤレスながらイヤーフックを持ち、激しいアクティビティにも使えるのが特徴。電車に乗る時などに「ホームのすき間に落とさないか?」と心配なAirPodsに比べて、絶大な安心感。それどころか、激しく走ったり、踊ったりしても落とす心配はない。

Beatsの『b』のマークのステッカーも嬉しい。

AirPodsより大きいので、イヤフォン内部のバッテリーが大きいのか、最大9時間の音楽再生が可能(AirPods Proは4.5時間)、ケースと合わせると24時間の再生が可能。また、Fast Fuel機能により、わずか5分の充電で1.5時間の再生が可能となっている。

ただし、イヤーフックがある分、このケースが大きいのが玉に瑕。AirPodsのように、ケースはデニムのポケットに常備……というには少し厳しい。バッグ、せめてポーチにしか入らないサイズ感。

ちなみに、イヤーチップは4種類付属。筆者はデフォルトのサイズが少し痛くて、小さくしたらより痛くなって、一番大きいのがフィットした。不思議。このあたりは、いろいろ試してみることをお勧めする。

AirPodsの上位互換だが、弱点もある

いわば、AirPodsの上位互換という感じの存在。ガッチリホールドが決まって、落ちることはなく、音質も向上している。AirPods Proより、全域で音質は良くなっていて、ちょっと低音が強め……というのがBeatsらしいが、でも低音の強調は不自然なほどではない。

ボーカルもクリアに聞こえるし、Beatsのシリーズの中ではバランスが良いチューニングであるように感じた。

左右独立して使えるのも便利。それぞれに再生/一時停止ボタンと、ボリュームボタンがある。周りの音を聞きながら電話に出たい場合には、片方だけ使うということもできる。IPX4に対応しているので、汗などで多少濡れても大丈夫。

また、ボタンに触らなくてもHey Siriが使えるのもH1チップの恩恵。『探す』機能にも対応しており、iPhoneからこのPowerbeats Proを探したり、見つからない時に音を鳴らしたりもできる。

ただし、空間オーディオは使えない(Apple Musicで使われているドルビーアトモスによる空間オーディオは対応)。

2年落ちな分、探せば値引きされているストアもある。このあたりがアップル純正品と違うところ。手軽に付け外しできるAirPods Pro/AirPodsか、ちょっと付け外しは面倒だが、落ちる心配がないPowerBeats Proかは好みの分かれるところだと思うが、音質も含めてPowerBeats Proも選択肢に入れていいと思う。

(村上タクタ)

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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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