「LAMY(ラミー)」ってどんなブランド? 国は? 評判は?
1930年、C.ジョセフ・ラミーが家族経営の独立企業としてドイツの古都ハイデルベルクに設立。現在もラミーの本社と工場はハイデルベルクにある。ここでペンの企画、設計、製造、出荷などすべてが行われている。ラミーの魅力のひとつはmade in Germanyだが、この工場で一貫生産していることも大きな特徴だ。
代表モデルの「ラミー2000」を始め、使いやすさを前提にした先進的なデザインと機能に定評がある。
ラミーの現在の礎を築いたのは前社長のマンフレッド・ラミー氏だ。1960年代、ドイツ・バウハウスの流れを汲んだデザインを新しいコンセプトにして、1966年にラミーデザインプロダクトの最初のモデル「ラミー2000」を登場させる。これ以降、機能と形式をバランスを保ちながら巧妙にまとめ上げ、形は自然で、装飾は一切なく、かつモダンなデザインを50年以上貫き続けている。
その製造現場もかなり機能的だ。ラミーらしい合理的でスマートなフルオートの製造が大規模に行われている一方で、技術と経験を必要とする職人的な磨き、仕上げ、検品なども徹底して行うことで高いクオリティを実現。戦前から長く続くドイツの物作りの文化が社内に息づいている。
「LAMY(ラミー)」を代表する「ラミー2000」とはどんなモデル?
ラミーデザインの原点にして象徴。1963年、後に二代目社長となるマンフレッド・ラミー氏と、ドイツを代表する小型電気器具メーカー「ブラウン」から独立したばかりのデザイナー、ゲルト・アルフレッド・ミュラー氏が出会うことで誕生したのが歴史的名作「ラミー 2000」だ。社外デザイナーと共同でペンを開発する手法は以後のラミーの物作りの指針となり、今日まで継承されている。
「ラミー2000」の名は、西暦2000年にも通じる飽きのこないデザインを目指したことに由来する。1960年代の筆記具業界に衝撃を与え、筆記具の中でも最も多くデザイン賞を受賞。50年を超えるロングセラーとなる。繊細なヘアライン処理をした樹脂とステンレスのコンビネーションが美しい。
写真の万年筆のほか、ローラーボール、4色ボールペン、ボールペン、ペンシルがある。
圧倒的人気! 「LAMY safari(ラミー サファリ)」ってどんなモデル?
ラミーの中で最も多くの本数が作られているモデル「ラミー サファリ」。今や「ラミー」を象徴する人気モデルとなっている。「とても機能的」「形が個性的」「ニュートラルな雰囲気」……など、人気の秘密はたくさんあるが、購入しやすい価格に対する使いやすさ、書きやすさは群を抜いている。
そもそも子供向けのペンとして使いやすさを徹底的に研究し、それを細部にわたってデザイン。その結果、個性的かつニュートラルな機能美が生まれ、多くの世代にわたって世界中で愛用されている。約40年のロングセラーだが、古臭さをまったく感じさせないモデルだ。
定番カラーには写真の万年筆のほか、ローラーボール、ボールペン、ペンシルがある。
まだ手に入る? 「LAMY safari(ラミー サファリ)」2021年&2020年の限定カラー
「ラミー サファリ」の魅力のひとつは間違いなくカラーバリエーション。定番色のほか、毎年のように限定カラーが発表される。ものによってはまだ手に入る2020年と2021年の限定カラーを紹介しよう。このほかにも、販売店舗限定など集めたくなるアイテムがたびたび登場するので、ラミーファンはチェックを忘れずに。
2021年 「ラミー サファリ ファースト テラレッド/サヴァンナ グリーン」
1980年に登場した「ラミー サファリ」の初代のカラーが、約40年の時を経て数量限定で復活。アースカラーが印象的な初代サファリの復活には、「感染症の流行等で社会が大きく変容する中、海や大地のように変わらないものの存在に焦点を当てる」というメッセージが込められている。ラミーを愛用するユーザーはもちろん、文具ファンならマストて手に入れたい1本だ。
2020年 「キャンディ カラー」シリーズ
2020年の限定色はポップで濃厚なキャンディカラー。キャンディ ヴァイオレット、キャンディ アクアマリン、キャンディ マンゴーの3色がラインナップ。
限定アイテムのためすでに終売になっているものもあるが、まだ手に入るものも。気になる人は公式オンラインショップで確認を。
「LAMY(ラミー)」のボールペンを代表する、個性的で機能的な「ラミー ピコ」とは?
ワンノックの胴軸の先端からペン先が出て、同時に後端の軸も伸びる画期的な機構を持ったボールペン「ラミー ピコ」。丸みを帯びた愛らしいフォルムからは想像もつかないメカニズムのギャップに、多くのファンを魅了する。フランコ・クリヴィオ氏とラミーの技術者の英知が注がれた傑作のひとつだ。
収納時は全長92mmのコンパクト設計で、ワンノックすると瞬時に筆記状態の123mmに切り替わる。軽快で携帯性に優れた1本は握りやすく筆記もしやすい。「ラミー ピコ」にはほかのモデルにあるような万年筆や、ローラーボールなどのラインナップはなく、個性的で機能的なボールペンとして存在感を放つ。
「LAMY(ラミー)」のシャーペンは日本で一般的な芯径0.5mmも豊富!
「ラミー」はもちろんシャープペンシルも豊富にラインナップしている。タイプ別では、「ラミー」はノック式の仕様が一番多い。海外ブランドながら日本で多用されている芯径0.5mmもしっかり揃っている。そこで芯径0.5mmのシャープペンシルに絞って、高価格帯からお手頃価格の順に紹介していこう。
1.ラミー2000
ラミーを代表するロングセラーモデル。シームレスを追求したボディはシャープペンシルでも健在。
2.ラミー ロゴ ステンレス ヘアライン
「ラミー ロゴ」はラミー サファリなど、ラミーの人気モデルを数多く手がけるウルフギャング・ファビアン氏によるデザイン。モデル名は企業やブランドのロゴを入れやすいデザインを目指したことから。こちらはヘアライン加工が施されたステンレス軸モデル。
3.ラミー サファリ
人気のサファリにはシャープペンシルもラインナップ。定番カラーから選ぶことができる。
4.ラミー ロゴ ステンレス
「ラミー ロゴ」のこちらは光沢のあるステンレスモデル。写真のブラックのほか、レッド、グリーン、ブルーがある。
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おしゃれで機能的なラミーの筆記具はお手頃価格からあり、カラーが豊富なモデルもあるので幅広い年代、男女問わずプレゼントにも最適。思わず集めたくなる限定カラーも毎年のお楽しみ。頻繁に新商品情報をチェックするのをおすすめする。
【問い合わせ】
ラミー
https://lamy.jp/
※2022年3月時点での情報です。
(出典/「趣味の文具箱vol.44」「趣味の文具箱vol.56」「趣味の文具箱vol.57」「ラミー パーフェクトブック」)
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