制作陣の本気度が伝わる! 麗しのアイドルテレカ&お宝のアイドルグッズ

1980~90年代に青春ど真ん中を過ごした昭和50年男。その時代は奇しくもアイドル黄金時代。当然、テレカや グッズなども数多く流通した。今回は、80〜90年代アイドルのレアなテレカやグッズを厳選紹介。

“普段会いに行けないアイドル”への憧れ

昭和50年男にとって、テレホンカードと言えば、公衆電話で実際に使っていた記憶のある懐かしいアイテム。現在は公衆電話も数が減ってきて、テレカを使う機会はめっきり減ってきている。しかし、アイドルテレカに限っては別の話。現在も高値で取引され、プレミアがついているものもある。1971年に創業し、90年代からはアイドルグッズも取り扱うようになった古本屋、荒魂書店の店長である鎌田俊一氏はこう語る。

「AKB以降、現在のアイドルは握手したり、チェキを撮ったり“実際に会える”がデフォルトになっていますが、80〜90年代のアイドルはコンサートなどでしか実物を拝むことができない、まさに“神様”のような存在。なかなか会えない分、テレカやグッズを集めるファンも多かった。それを見越して企業側もかなりの量を流通させていたと言えます。コレクターの需要にもよりますが、増刷される写真集と比べ、テレカやグッズ、ポスターは希少性があるので、比較的高く買取する場合がありますね」

鎌田俊一(かまだしゅんいち)|90年代からアイドルや女優の写真集中心の品ぞろえに移行し、お宝ブームの聖地的存在になった荒魂書店の店長を務める。店内には絶対販売しない“超お宝”も存在するとか

荒魂書店で売られているアイドルテレカを見てみると、昭和50年男が熱狂した80〜90年代のアイドルがズラリと並ぶ。物色探していることもありますね」

なぜ、今もなおテレカやグッズが人気なのだろうか。そこにはやはり〝普段会いに行けないアイドル〞への憧れが関係してくるという。昔はスマホもなかったので、アイドルの写真を持ち歩くには、サイズを小さくするしかなかった。ブロマイドやテレカが人気だったのはそういった理由も大きい。またグッズを自作する人も多かった記憶がある。簡単な例で言えば、下敷きに雑誌の切り抜きを入れているクラスメイトもかなり見かけた。古本も取り扱う荒魂書店では、80年代の『平凡』や『明星』などのアイドル誌は、アイドルの写真や顔部分が切り抜かれているものもあるという。

神格化されたアイドルたちを持ち歩きたいファンと制作側の思惑が一致

アイドルグッズの流通が多くなると、もちろん制作陣もその本気度が増してくるし、品々からはその矜持も垣間見える。宮沢りえの通称“ふんどしカレンダー”は、トップアイドルがふんどし姿になったということで、当時、度肝を抜かれた昭和50年男も多かったのではないだろうか。あのふんどし姿は、今思えばその翌年に世間の話題をさらったヘアヌード写真集『Santa Fe』への助走としての位置づけのようにも感じられる。

それだけではない。「ビーバーエアコン」の店頭販促グッズでビーバーに扮した観月ありさのランドリーバッグも、つぶさに見るとコミカルななかに行き届いたメイクでかわいい彼女が。 何せ、着ぐるみを被らなくても 人気のある当時のトップアイドルががんばっている。それほどまでに、タレントも制作陣も本気でグッズ作りを行ってきたのではと思いがめぐる。

「グッズでは、当時らしい大判版型のコンサートツアーブックやパンフレットなどが高値で取引されています。また企業や番組、CMの販売促進グッズとして作られたものもかなり流通していますね」(鎌田氏)

現在は実際に会って、握手したり話ができるようになったこともだが、SNSの発達により、アイドルが〝今何をしているのか〞が手に取るようにわかる。逐一、アイドルの動向を把握しておきたい人も多いかもしれないが、そんな情報化社会ではなかった80〜90年代。神格化されたアイドルたちを持ち歩きたいファンと、その需要を見越した制作側の思惑が一致して、たくさんのアイドルグッズが生まれてきた。そのグッズが欲しいという人がいる限り、お宝の魅力は永遠なのである。

荒魂評価! アイドルグッズで有名な荒魂書店が独自視点で評価

東京・神田神保町に店を構える古本屋の荒魂書店。古本屋ながらアイドルグッズの専門店と言うべきその品ぞろえは、右に出るショップは少ない。今回は、そんな荒魂書店が、来店するユーザーの熱量をもとに独自の視点から、ファンのテレカへの熱狂度をポイント化(最大10ポイント。高価順ではありません)。ポイントの高い=熱狂度の高いテレカから紹介していこう。※テレカやグッズの価格は品物の状態によっても変動します。

【荒魂評価 9ポイント】内田有紀

1992年にドラマ『その時、ハートは盗まれた』(フジテレビ系)で女優デビュー。このテレカでの水着姿は翌93年にユニチカの水着キャンペーンモデルに選出された時の絵柄となっている。内田有紀らしいベリーショートのヘアスタイルもまぶしいが、 実は水着姿のテレカは熱狂度が高めで、かつ値段も高めだ。このユニチカの水着姿はポスターにもなっており、そちらもプレミア度が高い。荒魂価格1万2,000円

【荒魂評価 7ポイント】田村英里子

1989年にアイドル歌手としてデビューした田村英里子。同年、3枚目のシングル「真剣(ほんき)」でその年の新人賞を総なめにした。そんなアイドル路線ど真ん中の時期の横乳見せは、かなりセンセーショナルだった。荒魂価格1,500円

【荒魂評価 6ポイント】浅香 唯

1985年に歌手デビューするも、1986年に『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』に出演するまでは、鳴かず飛ばず。こちらはデビュー間もないころに『週刊少年マガジン』の抽選プレゼントで配られたテレカで、顔のアップも熱狂度高し。荒魂価格9,000円

【荒魂評価 6ポイント】宮沢りえ

11歳で子役としてデビュー。1987年の「三井のリハウス」CMの初代リハウスガール“白鳥麗子”役を務めて注目を集めた。トップアイドルとしての階段を駆け上がるきっかけとなった彼女の代名詞的テレカ。荒魂価格2,500円

【荒魂評価 5ポイント】細川ふみえ

90年代に巨乳グラビアアイドルの草分け的存在として活躍 。シングル「スキスキスー」で歌手デビューするなどマルチに活動 。全員プレゼントのテレカでタマ数は多いものの、グラビアアイドルだっただけに水着の絵柄は人気が高い。荒魂価格 6,000円

【荒魂評価 5ポイント】高橋由美子

1990年代前半、“20世紀最後の正統派アイドル”と評された高橋由美子。彼女のテレカは種類が豊富でタマ数も多いため、評価的にレア度は低め。しかし、この絵柄は抽選プレゼントものだったため高評価。荒魂価格5,000円

【荒魂評価 4ポイント】中山美穂

80年代後半に活躍した南野陽子、浅香 唯、工藤静香と共に“アイドル四天王”とも呼ばれていた。この絵柄は映画『ビー・バップ・ハイスクール』時期のモノなので、少女っぽい清純なイメージで評価も高め。荒魂価格1,000円

【荒魂評価 4ポイント】CoCo

おニャン子クラブ人気の後、『パラダイスGoGo!!』(フジテレビ系)内の乙女塾から誕生した女性グループアイドル。あの三浦理恵子が所属していたことでも有名。水着の絵柄は珍しいが、写真が引いた構図なのが惜しい! 荒魂価格1,000円

【荒魂評価 3ポイント】牧瀬里穂

1989年、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」のCMで一躍脚光を浴びる。その後は清純派のイメージでブレイクし、多数のCMに登場している。江崎グリコ「ポッキー」のCMは牧瀬里穂の代表作ではあるが、レア度は普通。荒魂価格2,000円

では、10点満点のテレカとは? 絵柄最高! 内田有紀のユニチカテレカ別バージョン

今回の荒魂書店評価では10点満点のテレカは登場しなかったが、荒魂書店には10点満点のトップ評価を得るテレカも在庫していた。それが今回1位となった内田有紀のユニチカの“ココロカラダ。”シリーズのテレカ。別の水着コーデでビーチを走る躍動感のある絵柄がトップの10点満点。ちなみに同じ絵柄のポスター(上の写真)は8万円の値がつく。

この記事を書いた人
昭和50年男 編集部
この記事を書いた人

昭和50年男 編集部

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50(1975)年生まれの男性に向けて、「ただ懐かしむだけでなく、ノスタルジックな共感や情熱を、明日を生きる活力に変える」をテーマに、同世代ならではのアレコレを振り返ります。多彩なインタビューも掲載。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...

初夏は、泥と大戦で。「STUDIO D’ARTISAN」2026SSの新作を紹介!

  • 2026.07.03

選ぶのは「泥染の開襟シャツ」か、「大戦モデル」か──。この初夏、気になるのは対照的な表情を持つ二つの新作だ。そのどちらにもステュディオ・ダ・ルチザンならではの、丁寧な作りと遊び心が息づいている。 奄美大島の伝統技法が生む、泥染ならではの深い表情に注目 奄美大島に古くから伝わる泥染は、テーチ木(シャリ...

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

Pick Up おすすめ記事

初夏は、泥と大戦で。「STUDIO D’ARTISAN」2026SSの新作を紹介!

  • 2026.07.03

選ぶのは「泥染の開襟シャツ」か、「大戦モデル」か──。この初夏、気になるのは対照的な表情を持つ二つの新作だ。そのどちらにもステュディオ・ダ・ルチザンならではの、丁寧な作りと遊び心が息づいている。 奄美大島の伝統技法が生む、泥染ならではの深い表情に注目 奄美大島に古くから伝わる泥染は、テーチ木(シャリ...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...