Forest shoemakerのSide high-cutシューズ
編集者という仕事柄、取材や撮影で街を歩き回り、休日も気づけばオフロードを歩いている。だから靴に求めるのは、足に無理な負荷をかけることなく、どこまでも歩き続けられること。履き物は身体感覚の延長であり、歩行のための道具だ。使い捨てる前提の靴ではなく、履き込み、直しながら長く付き合える相棒のような存在。歩きやすく、タフで、靴底が減ってもソール交換ができることは、私にとって欠かせない条件である。
そんな価値観にすっと重なったのが、フォレストシューメーカーの靴だった。まず惹かれたのはその名前。森を歩くための靴――想像しただけで履き心地が伝わってくる。民藝品を思わせる素朴で誠実な佇まい、一枚革で仕立てたアッパーの潔さ、長野・安曇野で夫婦が手がける靴づくり。そして何より、足に合わせて調整できるセミオーダーに心を掴まれた。
昨年2月、東京で行われた受注会で明るめのブラウンを選び、足先をやや長めに調整してもらった。完成まで半年以上。届いた靴に足を通した瞬間、思わず笑ってしまうほどしっくりきた。革靴でありながら、歩くことが楽しみになる。今年もまた展示会の季節がやってくる。歩くための靴を探しているなら、一度体験してみてほしい。

オーダーしたのは、ブランドを代表する斜め紐のハイカットモデル。長年履き物としての理想を追求し、たどり着いた形とのこと。他にもさまざまな形、革の種類、ソールから選ぶことができる。オイルを多く含む、タンニン鞣しの牛革をチョイス。これからの変化が楽しみだ。47,300円(フォレストシューメーカー Tel.070-8483-5938 www.forestshoes.com)

斜め紐は足の甲に沿ってテンションを均等にかけ、自然な締め心地で歩行が安定する。1枚革の美しいフォルムも崩さない。

足の動きと地面の感覚を大切にする靴づくりを背景に、異なるEVA素材を組み合わせたミッドソール層を採用している。

屈曲点を見極めた設計が、歩行に合わせてしなり、自然な履き心地を生む。その裏には、数えきれない試作の積み重ねがある。
2026年受注会INFO
期間/2026年2月7日〜2月23日
火曜定休
場所/OUTBOUND(東京・吉祥寺)
詳細はInstagram
@forestshoemakerから
photo/Sota Abe 阿部颯太
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