ヌバック&ムートンの基本のお手入れはシミやホコリを除去するだけ! 「アトラクションズ」西崎さんに極意を聞きました

日々愛用している“相棒たち” をぜひとも労ってあげたいもの。デニム、ブーツ、革ジャン、アクセサリーなど、アメカジ好きのワードローブに欠かせないプロダクトのメンテナンス法を、基本から応用までご紹介します! 今回は「ヌバック&ムートン」のセルフメインテナンスの手順と道具、ポイントを「アトラクションズ」西崎さんに教えていただきました。

「アトラクションズ」オーナー・西崎智成さん|1982年生まれ。長崎県出身。アトラクションズのオーナーであり、レザーに関してのスペシャリストとしても知られ、メンテをこまめにする几帳面な一面も。

栄養補給とクリーニングで確実に長持ち! シミやホコリを除去するヌバック&ムートンの基本メンテ

用意するもの

コロニルの防水スプレー2,530円、バンブーローション2,640円、プロテクト&ケアスプレー2,640円、クロス660円(すべてアトラクションズ Tel.03-3408-0036)、仕上げ用馬毛ブラシ、ほこりをかき出すための馬毛ブラシ

セルフメンテナンスの手順

STEP1.毛部分に溜まった埃をブラシで掻き出す。

まずは衣類と接する裏面からブラッシングしていく。埃が溜まりやすいので定期的にやっていきたい。念入りにやろう。

STEP2.叩いて埃を掻き出していく。

ダメージのある個体は避けた方が無難であるが通常の状態から肩部分を持って叩いていく。力を入れすぎず、数回やろう。

STEP3.ブラッシング後に栄養を補充する。

ヌバックはバンブーローションでクリーニングと保湿を行う。変色しないか目立たない箇所で確認することをお忘れなく。

STEP4.クリーニング剤を拭き取る。

バンブーローションを吹き付けて5分置き、拭き取っていく。革に吸収されなかった余分な溶剤とともに汚れも取れる。

STEP5.保革と防水ミストで仕上げる。

水分だけでなく汚れの付着も防いでくれるので防水はやっておいた方がよい。フッ素化合物の入っていないものをチョイス。

STEP6.陰干しして溶剤を乾燥させる。

防水、保革成分は乾燥することで定着するので、陰干しをする。日光を避けることで変色も防げるので陰干しが絶対だ。

STEP7.最後にブラッシングで締める。

乾燥が終わったら最後にブラッシング。毛並みを整えるくらいの弱さでよい。ヌバックの場合は金属製のブラシは避けたい。

[ Before ]

[ After ]

ご覧のように付着していた汚れが取れていることが目視できる。オイル系の汚れではない限り、きれいになる確率は高い。

ムートンは水濡れ厳禁!

ムートンはもともとカールしているものを伸ばしているので、水に濡れると丸まってしまう。そのため濡れたら素早く拭くことを常に心掛けたい。

アメカジの王道、熊ジャンも同様の工程できれいになる

王道のクマジャンは、スムースレザー部分は前頁と同様にして、ムートン部分はブラッシングが基本。変色の恐れのあるフッ素系のスプレーは避けたい。

(出典/「Lightning 2026年2月号 Vol.382」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

メイド・イン・ノーサンプトンを貫く英国靴の筆頭「Crockett & Jones」のモノづくり

  • 2026.10.21

革靴の聖地であるノーサンプトンにて1879年に初声をあげた〈クロケット&ジョーンズ〉。英国靴を語る上で欠かすことのできない同ブランドのモノづくりの現場に足を運んだ。 一足の革靴に宿る147年の歴史と誇り 革靴産業の一大拠点として名を馳せる英国・ノーサンプトン。中世から靴職人が集まり、17世紀には軍用...

Pick Up おすすめ記事

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

金子ノブアキが着る【REDKAP × FREAK’S STORE】

  • 2026.10.21

長い歴史を持つワークウエアブランド〈レッドキャップ〉と〈フリークス ストア〉のコラボアイテムを金子ノブアキが今の感覚で着こなす。年齢を重ねたからこそ楽しめる服のこと、ブランドが持つ哲学のこと、そしてこれから大切にしていきたいこと。45歳を迎えた金子さんに、ファッションと生き方について話を聞いた。 タ...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。