「フラットヘッド」の革製品を生み出す3大ファクトリーを紹介!

上質な素材と丁寧な縫製で、妥協のないモノづくりを貫くフラットヘッド。ジーンズなどデニム製品でも高いクオリティを誇るが、特にレザー製品におけるこだわりは格別だ。国内有数のタンナーで鞣した特注革を用い、自社工房で裁断から縫製まで手掛けることで、コントロールが難しいとされる革の品質を極限まで高めているというわけだ。今回はフラットヘッドの革製品を作るうえで欠かせない3つの工場を巡ってみた。

ストックバーグ

フラットヘッドのレザー製品を手掛ける自社工房「ストックバーグ」。本誌でもお馴染みの宮坂さんが工房および製品のディレクターとして就任し、企画から生産管理までを一手に担う。革ジャンは馬革と鹿革を用いたモデルを展開。それぞれ革の性質が異なるため扱いも難しいが、長年勤める熟練職人が揃う工房だけに、どんな革でも美しい縫製が施されるのが誇りだ。さらに、この夏には工房を拡張し生産体制を強化。今後の展開からも目が離せなくなりそうだ。

FN-LJ-DS005 SUNSET TRAIL LEATHER JACKET

ストックバーグが手掛けた今季のイチオシは、ヴィンテージのディテールを忠実に再現したディアスキンジャケット。1.3㎜厚の鹿革が生む重厚な存在感と、オリジナルレーヨン生地で仕立てたパープルカラーの裏地が目を引く。縫製には通常ブラウンの糸が使われるが、ヴィンテージに倣い太番手の黒糸を用いた特別仕様となる。31万9000円〜

新喜皮革

ブランド初期からフラットヘッドの馬革を手掛けている新喜皮革。馬革専門タンナーとして世界的に知られる同社では、厳選した馬革を鞣す工程を一貫して自社で行い、革の質感や耐久性を最大限に引き出している。フラットヘッドの自社工房での一貫生産と組み合わさることで、製品の品質がさらに高まるというわけだ。まさにブランドが追求する“妥協なきモノづくり”を支える重要な拠点といえる。

革好きの若いスタッフが多く在籍しているのも特徴のひとつ。技術と伝統を次の世代に伝えてくれる、まさに革業界の未来を担う人材だ。

新喜皮革で作られたセミアニリン仕上げのホースハイドを着込むことで、独特な表情の茶芯が浮かび、ファン垂涎のエイジングを生み出す。

FN-LJ-HW004 HORSEHIDE DOUBLE RIDERS JACKET

新喜皮革の上質な馬革を採用したダブルライダースは、Dポケットがクラシカルな雰囲気を演出。茶色の下地に黒を重ねた茶芯仕上げで、着込んで革が擦れるほどにヴィンテージのような独特な風合いが生まれる。31万9000円〜

藤岡勇吉本店

長年フラットヘッドの製品に鹿革を供給してきた藤岡勇吉本店は、世界でも稀な鹿革専門のタンナーである。1883年創業という日本を代表する老舗工場でもあり、鞣しから染色、漉きまで、すべての工程を妥協なく行う一貫生産が最大の強み。工場内には60年以上使われる機械や、希少な研究機器も設置。そこに職人の感覚が融合することで極上の鹿革が生まれるのだ。いまや藤岡レザーの鹿革はフラットヘッドの革ジャンに欠かせないマテリアルなのだ。

鞣し工程前の皮をキレイにする下処理は、なんと60年間使っている機械で行っている。下処理を丁寧に行うことで美しい革へと生まれ変わる。

天然素材の証としてあえて鹿の傷は隠さないこだわりの仕上げ。ただし傷部分は自社工房にて目立たない箇所に配置して生産するという配慮も◎。

FN-LS-DS004 DEERSKIN WESTERN SHIRT

創業初期から進化を重ねたロングセラーモデル。藤岡勇吉本店による1.3㎜厚のディアスキンを一枚革で使用している。身体を包み込むような柔らかな着心地と、タイト&ショートなウエスタンシルエットが魅力だ。29万7000円〜

【問い合わせ】
フラットヘッド・ネクスト 
TEL026-275-6666
https://www.flat-head.com

(出典/「Lightning 2025年12月号 Vol.380」)

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
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