3ページ目 - メガネの選び方からトレンドまで、アイウエアについて知っておきたい10のコト。

  • 2025.09.13

7.主な生産国。

ヴィンテージ市場においてはアメリカ製や英国製などが存在するが、現代におけるアイウエアの3大生産国として挙げられるのは日本、中国、イタリア。ブランドやメーカーによる部分もあるが、各国の簡単な特徴を紹介する。

日本

いまでは世界屈指のアイウエアの産地として知られる福井県鯖江市を筆頭に、クラフトマンシップに定評あり。1980年代までは大量生産に優れていたが、徐々に中国生産のボリュームが増していった。現在では鯖江発の様々なブランドが台頭し、クオリティの高さも随一だ。〈ディグナ クラシック〉のアイウエアも鯖江で生産されている。特に、加工が難しいとされているメタル製のアイウエアにおいては、鯖江製のクオリティは世界一との呼び声高い。

中国

かつての日本から徐々に移行し、大量生産という点に関しては世界屈指。広大な面積を活かし、多くの工場が存在しており、圧倒的な量のアイウエアを生産し続けている。加工が比較的に簡単なプラスチック製を中心にコストパフォーマンスの高い現行のアイウエアのほとんどは中国製だと思ってよいだろう。特に、比較的安価なアイウエアを展開するジャパンブランドが登場した2000年代初頭を境に日本でも多く流通し、近年はファッション性の高いアイウエアも製造。

イタリア

クラフトマンシップは日本、大量生産が中国なら、イタリアはデザイン性の高さが最大の特徴。1878年に創業した〈ロッツァ〉をはじめとする歴史あるアイウエアブランドが数多く存在し、革新的なプラスチック素材の先駆的な使用から生み出された独創的なデザインや、道具としてのシンプルな作りとは異なる“ファッション的”なアプローチによるこれまでにはなかった色使いが特徴的でハイブランドのアイウエアの製造を請け負う工場も多く存在する。

8.選ぶ時のポイント。

レンズシェイプやフレームデザインも重要だが、アイテム単体で見るのと実際に身につけるとでは印象は大きく異なる。ここでは店頭で試着する際に注意したい基本的なポイントを4つを紹介する。

【ポイント①】サイズ

服と同様に、第1に重要なのはサイズ。いくら気に入ったデザインでもサイズが合わなければ、かけた時にしっくり来ない。顔の大きさも人それぞれであるため、試着したうえで、レンズのサイズやテンプルの長さなどを店頭のスタッフとしっかり相談すべし。

【ポイント②】フレームの太さ

意外と重要なのがフレームの太さ。特にプラスチックであれば、生地が肉厚のものからやや薄めのものまで存在する。一般的にはフレームが太いと主張が強く、細いと主張は抑えめ。自身の顔の印象や普段のコーディネイトをもとに熟考する必要がある。

【ポイント③】フレームの素材、色

フレームの太さとも関係するが、フレームの素材や色も重要なポイントだ。まずプラスチックとメタルのふたつでも大きく印象は異なる。またプラスチックならブラックやブラウン、メタルならシルバーやゴールドなど色が変わるとかけた時の雰囲気も一変する。

【ポイント④】レンズの色

レンズの色選びも重要なポイントだ。クリアを選ぶか、色を入れるか。色を入れる場合は何色を入れるか、濃度はどうするか、偏光レンズか調光レンズにするか、など。選択肢が多い分、非常に迷うポイントでもあるため、しっかりと考えたうえで決断されたし。

9.近年のトレンド。

アイウエアにおけるトレンドの移り変わりは、ファッションシーンと比べるとややゆったりとしているという。そんななか、近年は1970~90年代に流行した個性的なデザインが再興しているのだとか。

クラシックなアイウエアの基本ともいえるラウンドやボストンといったシェイプは1930〜60年代にかけて成熟。当時のレンズはいまでは希少なガラスレンズが主流であった。その後、70年代からはパイロットグラスを出自とするツーブリッジやスクエア型、オーバル型など、より“ファッション的”な側面から個性的なアイウエアが登場し、トレンドとして浮上。しかし、90年代後半から再びクラシック回帰の傾向が始まり、2000年代初頭から約20年にわたって続いたが、近年は“流行は巡る”というべきか、再び個性派なデザインが浮上しているという。

10.長持ちさせるためのメインテナンス方法。

最後に、長く愛用するためのメインテナンスについて。修理が必要な場合はその道のプロに依頼するのがもちろんベターだが、日々着用するなかで、自宅で簡単にできるメインテナンス方法を紹介する。このひと手間がのちに大きな差となるので、必ずや実践してほしい。

【STEP①】水に浸してホコリを取る。

まずは水洗いをしてホコリを落とす。写真のように容器に水を張って浸してもよし、容器がない場合は、蛇口から水を出して直接洗ってもOK。ただ、お湯で洗うのはNG。高温になるとレンズのコーティングにダメージを与える恐れがある。

【STEP②】ティッシュで水気を取る。

水洗いをした後は、余分な水分を拭き取る。メガネクロスでなくて良いの?と思われるが、ここでは完全に水分を取り除くわけではないため、自宅にある普通のティッシュペーパーで問題なし。ただ、荒い素材でレンズをガシガシ拭くのはNGだ。

【STEP③】クリーナーで油分を取り除く。

次に油分を取り除く。メガネクリーナーを塗布してメガネクロスで拭き取るのだが、クリーナーは薬品であるため、拭き残しがないようにしっかりと拭き取るべし。ここでもレンズをガシガシと拭くのは傷をつける恐れがあるため気をつけたい。

【STEP④】メガネケースで保管する。

クリーナーを拭き取った後は、メガネケースに入れて保管する。その際に注意するのはケース内にメガネクロスを敷くこと。そして、レンズを下にして入れることである。ともにレンズを保護するためであり、上向きよりも下向きの方がベターだ。

(出典/「Lightning 2025年9月号 Vol.377」)

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