メガネについて語らせて! ライトニング編集部・モヒカン小川「俺にとってアイウエアはコスプレの一部。」

メガネへのこだわりは、十人十色だ。ファッションの前に道具であるメガネは、人それぞれで求める要素がまったく異なるからだ。今回話を聞いたのは、『ライトニング』の名物編集者であり、フォトグラファーとしても活躍するモヒカン小川。普段、メガネ姿をあまり見せない彼のメガネ選びはユニークだ。

レジェンドたちへのリスペクトを込めたコスプレ。

普段コンタクトレンズを愛用するモヒカン小川がメガネとして使いたいと思わせたモデルがエフェクターの棟方志功モデル、その名も「ムナカタ」だ。言わずもがな日本を代表する版画家として知られる巨匠の作品はもちろん、版画を製作する際の勇姿がとても印象的で、漢モヒカン小川の琴線に触れたというわけだ。

「俺の場合、メガネ選びはコスプレの一部なんです。例えばティアドロップ型なら、映画『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロ扮するトラヴィスになりたい時、フライトジャケットのA-2を着て『トップガン』のトム・クルーズみたいになりたいとか、映画『オルゴール』の痩せていた頃の長渕剛のようになりたいとか、ハマショーになりたいとか。正直、初めは軽いノリです(笑)。

でもその憧れる心って大事だと思うし、レジェンドたちへのリスペクトがあるからこそだと思うんです。エフェクターのムナカタも彼の創作する姿がめちゃくちゃ格好良かったんですよね。メガネ一本でレジェンドになれる気がするってだけで気分が上がりますよね。ちなみに次に狙っているメガネはラウンド型。まだ色とかは考えていないですけど、オレンジ系なら『ナチュラル・ボーン・キラーズ』。ブラックならバービーボーイズを目指そうかな(笑)」

レイバンのティアドロップ型のサングラスは、コンパクトに収納できるフォールディングシステムが気に入って購入。バッグに忍ばせておくと便利。

国内で購入した物から、アメリカ、ヨーロッパなど、出張時に購入することもしばしば。左上のみアメリカンオプティカルで、その他レイバン。

拝啓 棟方志功様貴殿に近付けていますか?|EFFECTOR

10年ほど前に名古屋のセレクトショップ、マム&パップで購入したエフェクターのムナカタ。日本を代表する版画家、棟方志功モデルとして発売されたモデルで長年探してようやく手に入れた。

丈夫とされる七枚蝶番を採用し二点鋲で留められる。表側からはソリッドなブラックだが、内側から見るとスケルトンテンプルに飾り芯金が入れられいる。モデル名である「MUNAKATA」の刻印が刻まれる。

(出典/「Lightning 2025年9月号 Vol.377」)

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