シチュエーションを想定して着こなしを考えるのは名案です!(中野)

中 セールスマネージャー・狐塚さんは、普通のアロハとは雰囲気がまたガラッと違うフォトプリントモチーフのアロハシャツをうまく着こなしてくださっています。このシャツは、ちょっと都会的でモダンな印象がありますよね。
パ だからこそ僕のような初心者にとっても抵抗感なく取り入れやすそうなシャツだな、と思いました。
中 狐塚さんは「夏の暑い昼におでかけするシーンをイメージしてスタイリングを組んだ」とおっしゃってました。だからこそ爽やかなホワイトパンツに、ラフなサンダル、サングラスを合わせたと。確かに、具体的なTPOを考えればより合わせるアイテムが明確になってきますよね。しかも狐塚さん、「夏の夜」をイメージしたスタイリングも組んでくださいました。
パ 夜の街に繰り出すべく、スラックスに穿き替え、革靴を履いて、ハットを被られたわけですね。昼のコーデとは別人のようです。アロハって着方でこうも印象が変わるんですね。
ベージュ系の色合わせとショーツ使いでグッと柔らかな印象になりますね。(中野)

中 今シーズンのアロハの中でも特に人気の高い「バトルマスク」を、岡本さんはうまく着こなしてくれています。
パ これは、かなりインパクトの強い柄ですね。でもそうは見えないところにスタイリングの妙を感じます。
中 カジュアルで軽快なイメージのショーツを合わせることによって、柄の強さが中和されてますよね。シャツの色味と同じベージュ系でまとめたことで柔らかな印象ですが、足元はブーツで引き締めています。
パ 岡本さんにはアザースタイルも組んでいただきました。僕にはとても同一人物だとは思えません(笑)。
中 本当ですね! 今度は“中和”ではなく、シャツとパンツを“対比”することで、むしろ柄のインパクトを活かしていただいてますね。
パ しかも岡本さんによれば、メガネは武骨さを緩和させるためにべっ甲柄に変え、アクセサリーもゴールドを外してシルバーに絞ったそうです。バランスの取り方、さすがプロですね。
アロハシャツをいまっぽく見せるにはシルエットが大事なんですね!(高野)

パ 僕も最近アロハシャツを着るようになりましたが、デニムを合わせるのって難しいなと思ってたんですよ。というのも、どうしてもアメカジ色が強くなりすぎてしまうのではないかという懸念があって。ただ、ストアマネージャー・齋藤さんのコーディネイトを見て、やはりシルエット次第でグンとモダンに見えるんだなということが分かりましたね。
中 今回の企画の、ひとつの答えかもしれませんね。いつものシルエットよりもう一段階太めのシルエットのパンツを選べば、新鮮な気持ちでアロハシャツを楽しめるかもしれません。
パ 明るい色味のシャツに、淡い色落ちデニムやライトブラウンの革靴を合わせてトーンをまとめる。これも今回学んだことです。
中 やはり「アークネッツ」のスタッフの方々は、クラシックの良さを活かしつつ、現代風に昇華させる名手ばかりでしたね。
パ 真似しやすいポイントも多く、非常に勉強になりました!
(出典/「Lightning 2025年8月号 Vol.376」)
Photo/K.Torii 鳥居健次郎 Text/S.Takano 高野周平 問い合わせ/アークスタンダードTEL 028-666-7232 ミュージアムアークTEL 028-633-5620 https://www.arknets.co.jp
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