敷く、飾る、掛けるが自由自在。空間にオリエンタル風味をプラスしてくれるトライバルラグの基本、4カテゴリー解説。

  • 2024.11.20  2024.09.12

トルコやイランの遊牧民の女性たちが織り上げたキリムや、少し毛足の長いトライバルラグの専門店「ガラタバザール」。アンティークから新作までを取り扱い、その商品点数は数知れず。敷物だけでなく照明や雑貨など、オリエンタルデザインのアイテム群を物色。基本を押さえつつ、インテリアとして家に招き入れたいアイテムをピックアップ。

遊牧民の伝統技術を、空間デザインの味付けに取り入れてみる。

東京・中野区、青梅街道沿いに一際オリエンタルな雰囲気を醸し出す店がある。トルコやイランを中心にキリムやトライバルラグを扱う「ガラタバザール」だ。

オーナーの田草川さんが、学生時代に訪れたトルコのオールドキリムに魅了され、23年前に店をオープン。年に4回ほど現地へ行き、そのたびに5000枚以上のキリムの中からお眼鏡にかなったモノだけを買い付けるそう。店内にはそれらが何十枚も重ねられところ狭しと置かれていた。

「扱っているキリムは1900年代初頭のものから新品まで様々あります。元々は遊牧民がすべて手織りで作っていたため、同じ柄でも作り手によって少しずれていたりするのですが、それも味ですよね」

キリムやラグは敷物として使うイメージだが、特に薄手のキリムはソファに掛けたり、間仕切りとしても使え、その役割は想像を遙かに超えている。

織物であれば比較的気軽に取り入れやすいし、1枚置くだけで部屋の印象がガラリと変わるのも面白い。とにかく商品点数が多いため、まずはHPで気に入ったものをチェックしてからの来店しよう。

Category…01 トライバルラグ

直訳すると「部族の絨毯」という意味のトライバルラグ。トルコやイラン、アフガニスタンなどの少数民族が自分たちで使うために織り上げた絨毯だ。重厚感のある通年を通して使えるデザインに注目したい。

トルコ絨毯/ヤージベディル

赤、紺、アイボリーのシンプルな色使いが一般的なヤージベディルというエリアの一枚。トルコならではのデザイン。約191×113㎝、16万5000円。

部族絨毯/バルーチ

レッドのフィールドに、黒糸で幾何学模様が織られたギュッと目が詰まったラグ。1970~2000年代製作。約189×97㎝、12万1000円。

手織り絨毯/リプロダクト

人気のコーカサス地方のアンティークデザインを再現した一枚。天然の染料で使い込んだような色ムラを付け織られている。177×118㎝、22万円。

Category…02 キリム

中近東の遊牧民の伝統的な平織りの敷物をキリムという。毛足がないので使いやすく、テント生活で敷物の他に間仕切りや布団、収納用袋など様々な用途で使われてきた。ソファなどのカバーとして使ってもいい。

オールドキリム/アダナ セッジャーデ

1920~’30年代のもの。細い糸を使って織られており、柔らかな織り地。使用感がなく織られたままの状態に近い。180×109㎝、35万2000円。

カイセリキリム/セッヂャーデ

イーブルアイと麦の穂をモチーフにしたデザイン。微妙な色彩を時間を掛けて調整して染め上げた希少な一枚。約181×128㎝、6万3800円。

手織りキリム/ウシャク

母神が腰に手を当てている姿や狼の口などをモチーフにデザイン。ピンクなど優しい色合いで子ども部屋に最適。約198×146㎝、12万1000円。

Category…03 ギャッベ

ペルシャ語で「毛足の長い絨毯」という意味。イランの遊牧民族が草木染めした羊毛で手織りした絨毯で、丈夫でふかふかな弾力性が特徴。天然ウールの肌触りが心地よく、小さいサイズから大判カーペットまで用意している。

ギャッベ/バナフシェ

ブルーグリーンのグラデーションで上品で落ち着いた雰囲気。毛足が短めの刈り込みになっており目が詰まった一枚。約126×81㎝、9万6800円。

ギャッベ/ライオン

ライオンと動物、生命の木をモチーフにしたデザイン。新品だが、20世紀中頃に織られたギャッベを再現している。約90×111㎝、13万2000円。

Category…04 その他

薄手のキリムは敷物としてだけでなく様々な使い方ができる万能織物。ガラタバザールではキリム初心者にも手に入れやすいクッションカバーや、キリムを組み合わせたスツールなど多様なアイテムも用意している。

オールドキリムの木製家具

オールドキリムを貼ったオットマン(3万5200円)。雰囲気のある仕上がり。スツールやアームチェアなどもある。

オールドキリムクッション

オールドキリムをクッションカバーに。いろいろな柄を組み合わせて自分だけのコーディネイトを楽しめる。キリムによって価格が変わる。

【DATA】
ガラタバザール
東京都中野区中央3-32-1
TEL03-6715-7200 10時~18時(予約がおすすめ) 月曜午前・水曜休
https://www.galatabazaar.com

(出典/「Lightning 2024年10月号 Vol.366」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部