フォード・マスタング60周年記念モデルに裏メニュー的モデルが追加。往年のボディカラーが復活した。

今年の4月に発表された2025年式フォード・マスタングの60周年記念モデル。1965年式である初代をオマージュしたデザインをちりばめた限定モデルとして発表された。そんなスペシャルなモデルにさらに裏メニュー的に追加されたのがブリタニーブルーのボディカラー。後出しジャンケン的な追加だけど、限定のなかの限定(おそらく)となると、プレ値は間違いなしかもしれない。

1967年モデルに採用されたボディカラーが甦った。

1965年に生まれ、爆発的なヒットを飛ばしたフォード・マスタングはアメリカ車の金字塔。今でもその伝統的なモデルは受け継がれ、スポーティなモデルよりもユーティリティの高いクルマが人気のご時世であっても、常にフォードのスペシャリティカーとしてカタログ落ちすることなく君臨し続けているモデルだ。

デビューからコンパクトな車格と4座のクーペボディ、そこに大排気量で高性能なエンジンを組み合わせるコンセプトは受け継がれてきた。

そんなマスタングも2024年で60周年という記念イヤー。歴史の無い国=アメリカと言われるからこそ、こういう歴史は大事にしたいのが国民気質。やはり60周年記念パッケージがマスタングに登場したことは以前ここでも記事にした。

今回はそんな60周年記念モデルに新たなボディカラーが追加されたというニュース。これまではウィンブルドンホワイト、レースレッド、それにヴェイパーブルーという3色展開。そこにメタリックに輝くブルーが追加されたのだ。

これはブリタニー・ブルーと呼ばれるペイントで、1967年式マスタングに採用されていた往年のボディカラー。またしてもマスタング愛好家たちの心をくすぐる追加カラーなのである。

といってもこれが拝めるのは60周年記念モデルのなかでもファストバックボディ、さらに10速ATモデルのみ(通常の60周年記念モデルにはコンバーチブルやマニュアル搭載車も存在)に設定されるだけ。しかも手にすることができるのは、8月16日~19日にフォードのウエブサイトから登録して、8月21日までに購入意思をメール送信してオーダーをしなければ手に入らないというかなり険しき門になっている。つまりこの記事を書いているときにすでに受注は終了している(涙)。

この60周年記念パッケージは総生産台数1965台限定と発表されているけれど、そのなかからブリタニーブルーが何台限定なのかは発表されていない。ちなみにこのモデルの価格は6万5245ドルと発表されている。 

まさにプレミア必至の内容となりそう。もちろん北米マーケットのみの展開なので日本で乗りたい人は早くも中古車でしか選択肢がないモデルになっている。

ファンが喜ぶことは追加でもやってしまおうというアメリカ人のお祭りモードがこのモデルを実現させたってわけだ。

ブリタニー・ブルーの限定車はアクティブバルブ・パフォーマンスエグゾースト、ブレンボブレーキ、3.55リミテッドスリップ・リアアクセルなどを装備した401Aパッケージに限定される。ベースはマスタイングGTプレミアムで、5リッターのV8エンジン(500馬力)を搭載する。

1965年モデルをオマージュした真っ赤なセンターキャップが付属する20インチホイールは5本スポークとクラシカルなデザインを踏襲したこのモデルだけのスペシャルな装備。

60周年を記念したストライプや、ボディの各所にあしらわれたスペシャルな立体エンブレムも60周年記念モデルの特徴。ひと目でノーマルのマスタングとは違うスタイリングになっている。

ブリタニー・ブルー塗装車のインテリアはブラックとスペースグレーの2トーンになる。さらに12スピーカーを装備するB&Oサウンドシステムもこのモデルでは標準となっている。要するに速くてラグジュアリーというわけだ。

ブリタニー・ブルーの記念モデルと同時に発表されたのが新たなメーターデザイン。昼間はホワイト、夜はバックライトによってアイシー・ブルーに輝くデザインにアップデートされた。このデザインは1999年から2001年に存在したマスタングSVTコブラをオマージュしたものとなっている。コンピュータのアップデートで2025年式マスタングにディーラーでインストールが可能だという。

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」がシルバー300個、金30個の限定アイテムを発売。トリプルコラボのデニムにも注目!

  • 2026.05.11

30周年を迎えた「FIRST ARROW’s」からメモリアルな逸品が登場。限定なのでこの機会を見逃すな! また、定番のアイテムも一挙紹介。ハンドメイドならではの美しい細部に注目だ。※価格は全て税抜きです 【NEW ARRIVALS】30th Anniversary Arrow Feather Ser...

夏服選びはエイトジーで完成させる! “ちょうどいい”アメカジアイテムが続々登場

  • 2026.05.01

エイトジーで完成させるお気に入りの夏支度。アロハにショーツ、Tシャツなど、エイトジーらしい“ちょうどいい”アメカジアイテムが今シーズンも徐々に揃い始めているぞ。 生地、グラフィック、色合いがマッチし、まるで着るアートピースのような存在感。|Waikiki Leaf & Fish Lot:8A...

Pick Up おすすめ記事

スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

  • 2026.05.12

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。 英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。 アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラーク...

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...