【クルマ専門店ガイド】日本にないランドクルーザーを逆輸入「ピーユーティーデポ」|神奈川県相模原市

日本全国にあるクルマの専門ショップ。特定のメーカーに特化していたり、カスタムを得意としているなど、個性的な専門店も数多く存在する。今回はそんな専門店の中から、世界中から並行輸入車などを扱っている神奈川のPUT DEPOTを紹介。

日本でも珍しい海外仕様の逆輸入車をお探しならここ。

神奈川県にあるPUT DEPOTは、タンドラやタコマといった北米専売のピックアップモデルや日本では販売されていないランドクルーザーなどの逆輸入を得意としている。現在は日本でも再販されて話題の70系ランドクルーザーだが、PUT DEPOTでは常時海外仕様の逆輸入車を販売している。また日本には設定のない3ドアのショートボディや、今回紹介するロングボディのトゥループキャリアといった珍しい車両も得意としている。ランドクルーザー、特に70系は世界中のあらゆる場所で活躍しており、バリエーションも豊富。何万キロ走ってもビクともしないタフな作りで日本でもアウトドアアクティビティの相棒として人気の車種となっているそうだ。

ショップは神奈川県相模原市にあり、屋内ショールームもある巨大な敷地を誇る。ちなみに左上が2023年までの70シリーズのフロントフェイス。ボンネットも変更となり、かなり大きなフェイスリフトが行われたことが判るはずだ

2024 TOYOTA LAND CRUISER Troop Carrier

日本では’14年に期間限定で30周年記念モデルとして再販され、今年も’24年モデルが再々販されることが話題となったランドクルーザー70シリーズだが、世界的に見ると、’84年のデビュー以来改良積み重ねて現在まで販売を続けている超ロングセラーとなる。

またボディバリエーションも豊富で、今回日本には5ドアのステーションワゴンのみが導入されるが、世界にはショートホイールベースからロングホイールベースまで、ボディタイプもステーションワゴンからピックアップ、そして今回紹介するトゥループキャリアまで幅広いバリエーションを誇っている。

このトゥループキャリアは、ロングホイールベースに3ドアのボディが搭載されたモデルで、後部には向かい合わせのベンチシートが備わり、大人数を輸送できる車両。軍などで兵士を輸送する車両として使用されていたことからトゥループキャリアと呼ばれるようになった。

ホイールベースは長いが3ドアという珍しいボディ形状のトゥループキャリア。燃料タンクを2つ装備し、右側面に給油口が二つ備わる点に注目

ただ日本では現在横向きシートの登録が認められないため、外して前向きのシートに変更したり、キャンピングカーにカスタムしたりして使用することとなる。

「ランドクルーザーの中でもとにかくラゲジスペースの広さはピカイチなので、カスタムするベースにも良いですし、大きな荷物を運ぶ人にも便利だと思います」と代表の金原さん。

ちなみに今回紹介する車両は、フロントフェイスがデザイン変更となり、かつての丸目ヘッドライトが復活した’24年モデルのトゥループキャリアだ。もちろん新車で、右ハンドルのオーストラリア仕様も存在するが、こちらは左ハンドルの中東仕様。国内には設定のないV8ディーゼルターボエンジンを搭載し、パワフルな走りが魅力の一台。そのまま乗るも良し、カスタムして楽しむも良し、という一台だ。

フロントフェイスは’24年モデルより丸目ヘッドライトに回帰。左右のウインカーも独立したほか、ボンネットが大幅に盛り上がった
中東仕様ゆえに左ハンドルとなる。スピードメーターの隣には2つあるガソリンタンクの燃料計が2つ並んでいるのが特徴的だ
エンジンは日本に導入されていない1VD-FTV型4.5リッターV8ディーゼルターボで、エンジンの上に見えるのは大きなインタークーラー
今回紹介するのはスタンダードグレードで、窓の上下もハンドルを回すシンプルな構造。三角窓もいまだに稼動する
中東仕様は大きな水溜りや砂漠を走ることも多く、標準でシュノーケルを装着する。これによってボンネットまで水没しても走行可能
ホイールは頑丈な作りのスチール製16インチが標準で、これに225/95R16というハイトのある特殊なサイズのタイヤを履く

【スペック】
全長:5235mm
全幅:1800mm
全高:2115mm
ホイールベース:2980mm
エンジン:V型8気筒ディーゼルターボ
排気量:4461cc
燃料供給方式:インジェクション
駆動方式:4WD
乗車定員:3名
参考価格:910万8000円(その他NOx解除などの諸費用が必要)

【DATA】
PUT DEPOT
神奈川県相模原市中央区横山2-15-5
TEL042-786-6910
営業/9:30〜18:00
休み/木曜、第三水曜
http://www.putdepot.com

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年9月号 Vol.365」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...