スタイルありきで段階的に性能を考慮してセレクト。
スケーターのスタイルが日本のストリートに浸透して久しい。いわゆる“スケシュー”は、それ自体がカジュアルなファッションに取り入れやすく、ギアとしてもファッションとしても確立されている。しかし、自転車はどうだろうか?
レースではヴィンディング付きのSPDシューズが主流だが、巷に流通するSPDシューズをカジュアルファッションに落とし込むのは難しい印象。性能を取るか、スタイルを取るか悩ましいトコロだ。そこで、東京のストリートをメインのフィールドとするブローチャーズの平本さんに、自身の経験からピスト乗りにオススメのスニーカーを伺った。
「自分は自転車を降りてもそのまま街を歩いたり、ハーレーに乗ったり、アメリカ車に乗って遊ぶ時のスタイルにハマるスニーカーが基本。その中で乗り方に応じてスニーカーを選んでいます。
ロングライドはギアとしての性能が高い方が乗りやすいし、疲労にも影響するから、ヴィンディング付きのヴェロ・サンバが最強。ソールにヴィンディングがあっても、歩いている時は見えないからスタイル的にも問題なし。バンズの二足は自転車用ではないですが、アッパーの素材が薄く操作感をダイレクトに感じられるからピストに向いていて、普段通りのファッションを楽しめる。
スタイルありきで、段階的に性能を考慮したスニーカーを選べば、日常のピストライドをより楽しめると思います。」
1.VANS CLASSIC SLIP-ON
フラっと気軽に街乗り用の一足は不滅の定番スリッポン。気楽さに加えて、スプロケやチェーンにシューレースが絡まる心配がなく、薄いアッパー素材によるダイレクトな操作感も実はピスト向きなのだとか。Upper Material/Canvas Sole/Rubber Sole
2.LEADER × VANS ERA LEADER CHECKER
ホワイトボディと同系色でチェッカーフラッグを落とし込んだコラボモデル。コグをイメージした最上部のシューホールやレーシーなチェッカーがピスト乗りの気分を盛り上げる。専用ディテールのクリアソールも◎。Upper Material/Canvas Sole/Clear Rubber Sole
3.adidas VELOSAMBA
ロングかガチ乗り用の一足。自転車を意味するVELOの名の通り、ペダルと連結するヴィンディングをソールに装備。ギアと言えるスペックだが、見た目は普通のサンバなので降りても違和感がないのが魅力。Upper Material/Full-grain leather Sole/Rubber Sole with Binding
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年9月号 Vol.365」)
Photo/S.Sawada 澤田聖司 撮影協力/ブローチャーズ原宿 https://brotures.com Instagram@brotures_harajuku
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