夏の日のレザーベスト考。「FINE CREEK & CO.」のJEFFERSON

  • 2024.07.12

物欲旺盛なライトニング編集部員たちが、今の気分で選んだ欲しいモノや身銭を切って購入したアイテムをジャンルレスで報告! 今回は「『濹東綺譚』『摘録 断腸亭日乗』を久々に読み返していたら永井荷風の全集が突然欲しくなった。岩波書店『荷風全集全30巻』が古本で4万円くらい。絶賛迷い中です」と語る革ジャンの伝道師モヒカン小川がお届け!

FINE CREEK & CO.のJEFFERSON

ベジタブルタンニン鞣し・ピグメント仕上げの1.3㎜厚のポーランド産の馬革を使用。ステーキングを施してあり、柔軟性とコシがあるのが特徴だ。茶芯仕様なのも嬉しい。往年のワークベストをアレンジし、スタイリッシュにモディファイしたデザインで、Vゾーンの深さがモヒカン小川好みに仕上がっている。「胸ポケがあるのも、夏場は便利なのよね〜」byモヒカン小川。10万8900円(ファインクリークレザーズ TEL050-3390-2470)

革ベストとは、ラーメンで例えると「海苔トッピング」である。別にそれによって腹が膨れるわけでもない。ぶっちゃけ無くても全く困らない。でも、海苔を入れることで若干ではあるが風味が増し、ドンブリの縁に並べられた数枚の海苔は、まさに孔雀が羽を広げた如し。俄然見栄えが良くなるのである。ちなみに「煮卵トッピング」は、さしずめシルバーアクセだろう。一見、目立たずに他の具と混じってちんまりしているが、よく見ると半熟の鮮やかな橙色が、ラーメン全体に彩りと色気を与える。

で、今回はその「海苔」の話である。夏はTシャツに革ベストがお決まりの俺だが、最近、革ベストを新調した。ファインクリークアンドコーのジェファーソン。元々ずっと着ているのだが、今回のは顔料仕上げ。俺が従来着ている染料仕上げとは違うエイジングが楽しめそうなので、ゲットした。

夏場のTシャツ&ベストの難点は「移染」。汗をかいて、ベストの色がTシャツに移ってしまうのだ。その点、こちらは顔料なので、染料ほど移染を気にする必要はない。Tシャツにベストを羽織っただけなのだが、コーデがちょっぴり立派に見えるでしょ? これが「海苔」効果である。

確かに夏場の革ベストは暑い。しかし、真夏の東京で革ベストを着るよりも、素っ裸で熊谷にいる方が暑いと思う。大手町をスーツで闊歩するビジネスマンの方が、よっぽど過酷なのではあるまいか。そう自分に言い聞かしている。

夏の革ベストトッピング、皆さんに是非おすすめしたい。

カラー展開はブラックとブラウンの2色。モヒカン小川の場合、白いTシャツにはブラックのベスト、黒いロックTなどを着る時はブラウンのベストを合わせることが多い。冬にはジャケットの下にも着ることができる
バックにはアジャスターベルトを装備。実用性のみならずデザインのアクセントにもなっている。茶芯仕様で、着込み甲斐もある

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年8月号 Vol.364」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部