JELADO(ジェラード)のサービスオフィスという名の新ショールームで開催された古着即売会。

恵比寿に完成したアパレルブランド「Jelado(ジェラード)」のサービスオフィスという名の新ショールームで古着イベント「TODAY IS A GOOD DAY TO BUY」が開催された。今回で4回目の開催となる本イベント。元々はコレクションとして何十年と買い付けてきた古着が大量に展示出品され、それを購入できるというイベントならではの内容は、まさに一期一会の出会いが楽しめた。

四半世紀以上買い続けてきた古着コレクションが出品された。

ここ最近は、若者たちをメインとした古着ブーム。もともと団塊ジュニア世代で起きた古着ブームが再燃しているかのように、街には多くの古着店が登場している。ただ、かつての古着ブームと少し違うのは、どのショップもしっかりとコンセプトを持った世界観でセレクトされているところ。

おじさんたちにとっては、かつての雑多なアイテムのなかで出会う、自分だけの「お気に入り」を見つける作業が懐かしい。そこがすぐに目的地にたどり着きたい若者と、遠回りや回り道をしながらゴールにたどり着くことが楽しいおじさんの違いなのかも(笑)。

そんな昔ながらの古着店体験を味わえるイベントがここTODAY IS A GOOD DAY TO BUYだ。

仕掛け人はジェラード代表の後藤さんと親交がある川合氏。元々大手セレクトショップに勤めながら、自身の趣味で10代から買い続け、コレクトしてきた大量の古着を大放出するのがメインで、さらには川合氏と親交がある人たちのコレクションも登場。

出品者たちそれぞれのセンスや審美眼でコレクトされたアイテムたちが集まった。

イベントはゆるーく、のんびりと古着談義をしながら物色できる空間。多くの人たちがそれぞれの「お気に入り」に出会っていった。

会場は東京は恵比寿に新しく生まれたジェラードのサービスオフィスで開催。入口には巨大なウエストのヴィンテージ501が目印になっていた。

会場で見つけた古着をピックアップ。

今回集まった古着のなかから気になるアイテムをピックアップ。王道アイテムがしっかりとあるところがうれしい。もちろん、古着ならではの「ひと癖」あるアイテムも充実していたので感度の高い人たちも大満足の内容だった。

1960s LEVI’S 559

リーバイスのデニムジャケットの第3世代になる557(通称サード)にリサイクルウールのライニングが装備されたモデルになる559。古着ならではの色落ちは絶品で、襟が後年のモノに付け替えられているのもおもしろい。

1994 Grateful Dead Tour T-Shirt

1994年の秋のツアーで制作されたグレイトフル・デッドのTシャツ。ここ最近、ロックTシャツ熱は再燃しているだけにデッドヘッズでなくても探している人も多いのでは。

1950s Lee 91-J

カバーオール(チョアジャケット)のヴィンテージではもはや王道ともいえるLeeの91-J。ほぼワンウォッシュという好コンディションがうれしい。サイズは44。

アパレルブランドが古着イベントを開催する思いとは?

普段はショップでも古着の販売はしていないジェラード。でも古着のみを集めたイベントを開催する真意を代表である後藤さんに聞いてみた。

「もともとジェラードを始める前は古着店をやっていたくらい、個人的にも古着は大好きですからね。今も新しいアイテムを作る発想はすべて今でもコレクションしている古着から始まりますし、僕にとっても古着はずっと付き合っていくものだと思っています。

今はショップでは新品しか扱っていませんけど、ジェラードというブランドからファッションが好きになった人たちにもリアルなヴィンテージを手にして、着てみてもらって古着の持つ良さも実感してもらいたいんですよね。

そうなればボクらが作っているアイテムもよりわかってもらえるような気がして。今後もこのイベントは開催していくつもりです」

 

 

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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