パフォーマンスに特化した2台のローライダー

「スピードクルーザー」と呼ばれるカスタムに端を発して、「ハーレーダビッドソン」のようなこれまで性能とは無縁だったメーカーにも“パフォーマンス”を求めるようになった。それに応えるように登場したのが、「ローライダー」である。装飾的要素を排除し、“走りを楽しむこと”に焦点を絞った硬派なモデルだ。ローライダーには通常の「S」とツアラー的装備の「ST」の2機種がある。そこで、そんな2機種を乗り比べてみた。

スポーティな走りを求めているならコレ!! ピュアパフォーマンスの〝S〟

街中でしか試乗していないとはいえ117エンジン、無茶苦茶速い!! 全閉状態からスロットルを開けるとバッ!! と予想以上に進むのでビギナーには心構えが必要かも。足まわりもシッカリとしているから、ノーマルのままでも十分スポーティだ。

LOW RIDER S

294万5800円(ビリヤードグレー) 298万8700円(ビビッドブラック) 300万3000円(レッドロック) 300万9600円(シャークスキンブルー)

ハーレーの中でも歴史があり、アイコン的存在となっているローライダー。そんなモデルをベースに、扱いやすいよう押さえの利く形状のハンドルバーを採用し、ハイスピードに耐えられるようにミニフェアリングを装備。さらに高性能な足まわりにトルクフルなエンジンを搭載し、走りの性能を研ぎ澄ますことで、まさにアメリカ西海岸で人気のスピードクルーザーに仕上げた。ソリッドなカラーにシンプルなロゴという、飾り気のなさも“漢らしさ”を感じさせる一台だ。

倒立フロントフォークを剛性の高いトリプルツリーで装着。ブレーキはフローティングローターを使用したダブルディスク仕様で強力。

2022年から排気量1923㏄の117エンジンを採用。それまでの114エンジンと比較してトルクが5%向上している。

スポーティな形状のハンドルを高さのあるライザーで装着。メーターはスピードとタコが一体となったシンプルなモノ。

シンプルな形状ながら、ライダーの腰をしっかりと支えるシートを採用。幅を抑えたスリムな形状で足つき性も良好。

ロングも楽にこなせるどっしり感がある。ツアラー志向の“ST”

ローライダーSと基本構成は同じだが、フェアリング装着のためにフォークのセッティングが変更されているほか、リアの車高も上がっているためツアラー的な大柄な印象があった。が、軽快な操縦性は健在!!

LOW RIDER ST

316万5800円(ビリヤードグレー) 320万8700円(ビビッドブラック) 322万3000円(レッドロック) 345万1800円(タバコフェード)

人気の高いスピードクルーザーカスタムだが、ここ数年は1983年に登場した「FXRTスポーツグライド」に装備されていた大きなフェアリングを装着することがトレンドになっている。このモデルは、そんなカスタムシーンの流行を盛り込みながら、単なる懐古主義な造形とせず、今風のデザインに昇華して現代のローライダーSにフィットさせた。防風効果の高いフェアリングに加え、着脱可能なサドルバッグを装備することで、ツアラー的な楽しみ方もできるパフォーマンスクルーザーだ。

バッグを備えたリアまわりが重たく見えないように、長いリアショックで車高をアップ。バンク角確保にも貢献する。

乗り手が走りのみに集中できるよう、メーターはハンドルクランプに備えた小さなデジタルタイプのみとしている。

カスタムシーンで人気の「RTカウル」を復刻するのではなく、最新デザインで整流効果も高いフェアリングを装備。

「CVO」を除くモデルで最大排気量となる117エンジンを搭載。最大トルクは168Nm、最高出力は105HPを発揮。

【問い合わせ】
ハーレーダビッドソン ジャパン
https://www.harley-davidson.com
お近くの正規販売店へ

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年7月号 Vol.363」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

Pick Up おすすめ記事

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...