アンティークの天然石コレクションをジュエリーへと昇華。その誕生ストーリーにロマンがある。

シンプルで飽きの来ないデザインに、アンティークの天然石をアクセントに生み出される気鋭のブランドLaVIOLA(ラヴィオラ)。ゴールドを基調に、時代を経ても変わることのない価値をジュエリーへと落とし込み、代々受け継がれていくようなアクセサリーを目指すブランドだ。そこにはヴィオラ奏者として世界中を旅していた父親の存在が。それぞれの作品のバックステージには、音楽を通して生まれた父が遺した世界各地への歴訪というストーリーがあった。

長年コレクションしてきたアンティークの天然石をジュエリーにして後世へ。

LaViolaのデザイナーであるYukieさんは、世界的なヴィオラ奏者だった父を持つ家庭に生まれた。そこには父親が世界中を演奏旅行で旅をしながら、趣味でコレクションしたアンティークの天然石がいつもあったという。

「父は世界中を演奏で訪れるたびに、その地でアンティークの天然石を見つけてはコレクションしていました。父が亡くなって、この膨大な天然石コレクションを多くの人に受け継いでもらいたいと思ってジュエリーブランドを立ち上げようと思ったのがブランドのスタートになります」

自身、父の影響を受け、学生時代にジュエリーカレッジに通ってジュエリーメイキングを学んでいたことで、現在になって運命的かのように、その経験が花開くことになったという。そんなLaViolaの作品は、時代を経ても価値の変わることの無いゴールドをメインとすることに。

「ヴィオラはバイオリンの主旋律を支える存在。このアクセサリーも身につける人に寄り添って支えてくれる存在になるよう、ブランド名にも思いを込めています」と、Yukieさんは語る。

デザインは極めてシンプル。作品はレディースだけでなく、メンズやジェンダーレスなデザインのアイテムも展開する。

クリスタルやトパーズ、それに淡水パールなど、天然石を用いたアイテムには、すべてYukieさんの父のコレクションを使っているので、すべてがアンティークになる。

それぞれのジュエリーとして転生した天然石たちが、新しい作品となって身につける人たちのライフスタイルのなかで受け継がれていく存在に。

シンプルな作品にストーリーとロマンがいっぱい詰まったジュエリー。アクセサリーひとつにもそんな背景のあるものを身につけていたい。

父が遺してくれたアンティークの天然石コレクションの一部。多くは1980年代にヨーロッパや中東、アジアなどでアンティークとして手に入れているモノが多いという。新しくても50年ほど前の天然石ということになる
鎖の環を90度ひねって押しつぶした形状にして組み合わせた喜平チェーンリングはユニセックスモノ。18Kのシンプルなデザインで、重ね付けしてボリューム感を出すこともできる。9万5000円
フィガロチェーンブレスレットは18Kの大小の環を繋げたチェーンをベースにアクセントとしてアンティークの天然石をセットする。18cmのみのメンズサイズのみの展開。11万2800円
マグネット式で着脱もしやすい翡翠ブレスレットは、14kgf(ゴールドフィールド)のワイヤーにアンティークの翡翠を通しているので数珠っぽく見えない。メンズサイズ。4万9000円
ウエーブを描くK10のワイヤーにブルーやパープルのカラーが映えるアンティークの天然石フローライト(蛍石)を組み合わせた女性用のピアス。後ろ側のキャッチには淡水パールを使った艶やかなデザイン。4万5500円
K18のねじれた構造のスクリューチェーンをベースにアンティーク淡水パールをセットしたスキンチェーンリング。エアリーな装着感が付けていることを忘れてしまうほど素肌と一体化するデザインになっている。女性用サイズのみの展開。1万8000円
父が遺したアンティークの天然石コレクションをジュエリーへと昇華させるデザイナーのYukieさん。自身が父から受け継いだコレクションを多くの人にも楽しんでもらい、それぞれに受け継いでいってもらいたいという思いで以前から学んでいたジュエリーメイキングの知識を背景にブランドを立ち上げた

【DATA】
La Viola(ラヴィオラ)
https://laviolajewelry.com
https://www.instagram.com/laviola_tokyo?igsh=ZHM5N3Vpc2ZtY3Ro

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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