定食感覚で食べられるのがいい! 50年愛される「パシモン」の絶品ステーキ

1975年に創業した老舗ステーキ店「パシモン」。ステーキ好きならその名を知らない人はいないだろう。2010年に現在の田園調布に移転し、代替わりをした現在も先代からの味を引き継ぎ、カジュアルな定食感覚で食べられる美味しいステーキを変わらず提供している。創業から約50年、パシモンが愛され続けるその秘密を探ってみた。

食べ終わった後の余韻に浸りながら、また食べたくなる

「誰でも週一度、ステーキが食べられるお店」

東京のステーキカルチャーを牽引してきたパシモンが、創業当時から掲げているコンセプトだ。少しの量を一口ずつという上品な食べ方ではなく、肉と野菜と白米というガッツリと定食感覚で楽しめるのは肉好きにはたまらない食べ方だ。そして何よりも噛めば噛むほどあふれ出てくる肉の旨み。

テーブルに添えられた調味料を使って好みで味を調整するスタイルだが、おすすめなのがガーリックパウダーとまろやかなグリーンペッパーを振りかけ、にんにく醤油を一回し。そして添えられたバターを少しずつ肉に付けていただく。食べ終わった後の余韻に浸りながら、また食べたいと思わせる味。それこそが約50年愛されて続けている理由なのだ。

使用しているのは赤身の旨みを堪能できるオージービーフ。ヤングマンリブとヒレ肉を食べたいサイズで選ぶことができる。好みで味付けを楽しめ白米にも合う! 秘伝のドレッシングが絶品のサラダと一緒にどうぞ

ステーキと合わせて食べていただきたいのがメキシカンサラダ。ドレッシングが絶品で、先代がドレッシングを作るときは、店に鍵をかけていたそうで、その作り方は門外不出。複雑な味で例えようがないが、とにかくとてつもなく美味しくリピート必至だ。

実はこのお店、訪れる人にはスタジオ帰りのミュージシャンや俳優などクリエイティブな仕事をしている人も多い。オーナーも音楽好きということ、そして著名人も多く通っているということもあり、今後ステーキ×音楽というシーンも実現しそうだ。

先代からの味を引き継ぎつつ、新たなスタイルを開拓するパシモンに期待しかない。

壁には先代が亡くなる前に書かれた著名人のサイン。「リフォームする前はサインが天井にまであったんです」とのこと。実は著名人にもファンが多い
カウンターとテーブル席を設置した落ち着いた店内。加山雄三さんや常連のTUBEなどのレコードをディスプレイしたり、外にはバイクがあったりと、バイクや音楽カルチャーとも精通する店でもある
環八沿いにあることから、お客さんの中にはバイクで訪れる人も多い。美味しいステーキを食べて、颯爽とバイクで帰る。そんな楽しみ方ができる店なのだ

オリジナルのTシャツも完成!ボディは弊誌でもお馴染みのアトラクションズのもの。さらふわの生地で着心地抜群。来店カードを集めてゲットできる激レアアイテムである

加山雄三さんとの物語。

加山雄三さんの大ファンだった先代は、いつか加山さんが来店してくれないかとその日を待ち詫びていた。サインを書いてもらうスペースもずっと空けていたという。病気が見つかり余命わずかというとき、人伝で話を聞いた加山さんが来店。奇跡が起きた。先代はステーキを振るまい、そしてその5日後に旅立った。一番待ち続けた加山さんが最後のお客さんになった。

【DATA】
パシモン
東京都大田区田園調布2-1-4
TEL03-3722-1129
営業/17時~26時(L.O.25時)
休み/無休
Instagram:@persimmon_steak

(出典/「Lightning 2024年5月号 Vol.361」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

Pick Up おすすめ記事

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...