魅力的なGジャンは旧いものだけでなく様々な年代に存在。
近年の古着ブームの中心にいるのが、Gジャンを中心としたデニムアイテム。’90年代のヴィンテージブームよりも高値になっており、特に藤原さんのアイコンでもある“Tバック”と呼ばれる背面がセパレートしたビッグサイズのリーバイス506XXは、仕様とコンディションによっては数千万円の価値となっている。そんな仕掛け人である藤原さんの私物のGジャンをピックアップ。
「基本的にはビッグサイズのものを選んでいます。今回はあえてリーバイスのファーストは持ってきていませんが、おもしろくて魅力的なGジャンは、様々なブランドや年代で存在します。
数は極めて少ないですが、ワークウエアブランドのファーストモチーフは何十年も探し続けているアイテムのひとつ。1ポケットのデザインでも多種多様なんです。あとはなんといってもリーバイスの変わり種ですね。数は少ないですが、比較的新しい年代でもおもしろいものがあるので、そこらへんを探してみるのも古着の嗜み方ではないでしょうか」
1.LEVI’S 1960s WINCHESTER
ハンティングブランドであるウィンチェスターとのコラボで生まれたライン。動物モチーフのブロックチェックが特徴である。
2.LEVI’S 1950s Short Horn Jacket
ウエスタンウエアラインのカツラギジャケット。’50年代に使われていたショートホーンタグで、この年代からサードデザインが存在。
3.LEVI’S 1950s 507XX
個性的なペンキのエイジングが目を引くセカンドモデル。48というビッグサイズで、サイドにはハギが付く。近年は高騰している。
4.WRANGLER 111MJ
ラングラーにおけるファーストもである111MJ。ビッグサイズはさらに数が少ないので近年はプライスが上がっている。
5.HEAD LIGHT 1940s Denim Jacket
珍しいファーストモチーフのデザインで厚手のデニムが使われているのが興味深い。ジッパー仕様になっているのも◎
6.CARHARTT 1940s Denim Jacket
滅多に出ないカーハートのファーストモチーフ。左綾のデニムで、’40〜’50年代に使われていたハートモチーフのタグ。
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/N.Hidaka 日高奈々子
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