ヴィンテージGジャンを求めて、東京・古着の名店クルージン!

東京には古着の名店がいくつかある。その中でも目利きバイヤーがセレクトしたGジャンを多く扱っている訪れるべきショップを巡ってみた。手頃な価格から超レアで高価なものまでそのラインナップは実にさまざま。ぜひお店で現物を見てみたい。

1.Mr.Clean(ミスタークリーン)|日本有数の剛腕バイヤーによる良質なセレクト!

日本を代表するヴィンテージバイヤーと言っても過言ではない栗原道彦さんが手掛ける裏渋エリアの人気店。アメリカで買い付けてきた良質なヴィンテージを適正価格で提供することをモットーとする。そのクオリティと価格は、他店では実現できない芸当である。

「ミスタークリーン」スタッフ・中川太志さん|若き20代スタッフである中川さんは、Gジャンをインナー使い。アウターは珍しいパターンのカーハートのアクティブジャケットをピックアップ

LEVI’S S506XX

希少な大戦モデルとなるS506XX。フロントボタンが数がひとつ減り、胸ポケットにフラップが付かないのが大きな特徴である。現在のトップピースである。275万円

LEVI’S 559XX

サードモデルのライニング仕様である559XX。サイズ44ほどで、これくらいの色残りであれば、かなりのプライスに。27万5000円

LEVI’S Bush Jacket

1970年代らしいミドル丈のデニムジャケット。ここらへんのデザインはまだ落ち着いたプライスなので狙い目。濃紺でオレンジタブ。1万9800円

【DATA】
ミスタークリーン
東京都渋谷区富ケ谷1-35-4 セトルMS代々木公園1F
TEL090-2206-1755
営業/12:00~19:00
休み/月曜
https://kurikurivintage.shop-pro.jp

2.BRACKETS SETAGAYA(ブラケット世田谷)|ヨーロッパならではの洒落たヴィンテージが揃う!

イギリスやフランスなどのヨーロッパのヴィンテージを主軸とする人気ショップ。オーナーの飯田さんが1点ずつ吟味したセンス溢れるセレクトが人気の理由。Gジャンにおいては、ユーロリーバイスを筆頭に、アメリカものとは一味違うラインナップである。

「ブラケット世田谷」オーナー・飯田康貴さん|’90年代のグッドデザインのユーロリーバイスのジャケットをチョイス。軍パンは、米軍のM-51をセレクト。足元は上品にモトのサイドゴアブーツ

LEVI’S 70511

ヨーロッパ企画の通称ユーロリーバイスのジャケットは、大戦モデルとセカンドをミックスしたようなグッドデザイン。1990年代のモデルで、ワンウォッシュ程度のミントコンディションである。2万5960円

US ARMY

1930年代のUSアーミーのユーテリティジャケットをリメイクした個体。本来はプルオーバーのデザインであるが、前開きに。参考商品

LEVI’S Denim Jacket

アメリカのリーバイスとは一味違うロング丈となったユーロリーバイスのボアジャケット。胸にはオレンジタグが付く。1万9800円

【DATA】
ブラケット世田谷
東京都世田谷区下馬1-10-6
TEL03-6686-6725
営業/14:00~22:00(土日祝13:00~21:00)
休み/月火曜
https://www.brackets-shibuya.com

3.Pigsty Harajuku(ピグスティ原宿)|メッケ物が見つかる大阪を代表する老舗店!

大阪の名店であり、いち早く東京進出を果たしたピグスティ。戦前のレアなものから旬な’90年代まで、幅広い年代のアメリカンクロージングが揃う。市場価格と比べて割安なものも多く、売れるスピードも早いため、頻繁にチェックするのがオススメだ。

「ピグスティ原宿」スタッフ・横田和輝さん|スマートな着こなしの横田さんは、ジャストサイズのサードモデルをチョイス。インナーには珍しいフロッキープリントのミッキースウェット

LEVI’S 559XX

パッチは欠損しているが、色が濃く残ったサードのライニング仕様。ダメージとサイズを考慮して、アンダー10万円となっているのは魅力。9万3280円

PERRY ELLIS

数々の有名デザイナーを輩出したアメリカの名門ブランドのジージャンは1990年代。ブラックデニムで、背面にはブランドロゴが刺繍。1万4080円

LEVI’S 70505E

本来はインディゴデニムであるが、オーバーダイ加工が施されたフォースモデルのビッグE。そのため、かなりお買い得な価格に。1万6280円

【DATA】
ピグスティ原宿
東京都渋谷区神宮前3-20-13 MANA表参道B1F
TEL03-6438-9969
営業/12:00~20:00
休み/不定休
https://www.pigsty1999.com

4. Ber Ber Jin(ベルベルジン)|スペシャルヴィンテージを探すなら、まずはここ!

ヴィンテージデニムを探すなら、まずはここを訪れたい日本を代表するヴィンテージショップであるベルベルジン。ミュージアムピースクラスのヴィンテージが、普通に売っているのは、世界広しとも当店くらいであろう。量と質ともに世界最高峰である。

「ベルベルジン」副店長・野原由太郎さん|ブリーチされた個性的なリーバイスのセカンドで登場してくれた副店長の野原さん。インナーのボーダーカットソーなどで爽やかに仕上げている

LEVI’S 506XXE

ここ数年のGジャンブームでもっともプライスが上がったと言っても過言ではないTバック仕様のファーストモデル。スライドバックルなので1950年代と推測。275万円

LEE 191LB

ショート丈のデニムワークジャケットである191LBは、タグのデザインから’60年代後半以降だと推測。ライニングが付いているので経年も◎。2万8380円

CAN’T BUST’EM

ヴィンテージ市場で人気の高いワークウエアブランドであるキャントバステムのGジャン。サイズに限らず、背面がセパレート仕様になっている。16万2800円

【DATA】
ベルベルジン
東京都渋谷区神宮前3-26-11
TEL03-3401-4666
営業/13:00~19:00
https://webstore.berberjin.com

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

Pick Up おすすめ記事

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...