自由が丘の踏切そば、自家焙煎のコーヒーが飲めるカフェ「クロッシング コーヒー ロースタリー」。

  • 2024.03.05

あまり大きくはない焙煎機で小ロット焙煎量ながらもインディペンデントに活動をする店舗、マイクロロースタリーが近年増えている。目指す味があるから自分でやる。コーヒーの味ならどこにも負けない唯一無二の専門店だ。「クロッシング コーヒー ロースタリー」の場所は店名が表すように自由が丘の踏切そば。決して派手さはないが、美味しいコーヒーを淹れることに熱い情熱を持ち続ける店主・佐藤さんの自家焙煎店である。

焙煎から生豆の管理まで。当たり前なことを丁寧に。

カウンターの奥には温度管理されたスペースで生豆を保管。品質をキープするためできることはすべてやる。それが佐藤さんの流儀

小さいながらも落ち着いたシンプルな空間。出入口付近に焙煎機が鎮座し、奥のカウンターでは店主の佐藤さんが物静かにコーヒーを抽出する。派手さはない。ただ、美味しいコーヒーを淹れることには熱い情熱を持ち続ける。

「そのためには優先順位をつけて捨てるものは捨てました」と佐藤さん。

店主の佐藤さん。「ドリンクのテイクアウトはできませんが、豆はすべて店内で飲めます(試飲価格にて)。酸味が苦手な人も、飲みやすいフルーティさを出しているのでぜひお試しください」

クロッシングではドリンクのテイクアウトはやらない。

「週末混雑しているときに、抽出する時間待ちで、豆を買う方が並ぶのは不合理だと思っています。そのかわりに店内ですべての豆を飲むことができます」

ドリンクは価格抑えめで350円から飲める

真面目な店主である。だから味づくりに信用がおける。生豆はしっかりと温度管理されたスペースで徹底管理。小さなことだが味の差が出る重要な部分。使用する焙煎機は、フジローヤルの直火式3kg釜。購入した後に分かったことだが、これが特注品だった。図らずも佐藤さんが理想とする豆に過度なストレスを与えないじっくりと煎る焙煎方法に適していた。

フジローヤル直火式。バーナーとシリンダーの距離が遠い遠火化で、火力不足を補うためバーナー数の追加、排気能力強化がされた

カウンターには浅めから深煎りまでバランスよく並べられた6つの豆瓶。

「産地や農園が変わっても味の傾向は変わらないように。常に通われているお客さまは瓶の位置で判断してもらっているので」

豆の主要ラインナップの6品。右が浅煎り寄りで左へいくほどに深煎りになる。豆の産地が変わったとしても味の傾向は変わらないように心がけている。「皆さん、瓶の位置で覚えてくれています」
店内は僅かながら席も設けている
クロッシング の名の由来は単純に踏切の傍にあるから。店のロゴもそれをモチーフに

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[豆の種類]
シングルオリジン 4種類
ブレンド 2種類
ブレンドは深煎りと中煎り。シングルは深煎り2種と浅煎り2

[抽出方法]
ペーパー

[焙煎機]
フジローヤル/直火式/3kg

【シングルオリジン】マンデリン トバコ

「一般的にはフレンチローストまで焼くとこ ろも多いが、手前で止めています」というマ ンデリン。ゆえに苦味一辺倒ではなく、甘味もあり、アーシー。

200g1,900
産地:インドネシア
焙煎:フルシティ
精製方法:スマトラ式
香り:強め
酸味:マイルド
コク:フルボディ
後味:長く続く

DATA
CROSSING COFFEE ROASTERY(クロッシング コーヒー ロースタリー)
住所:東京都目黒区自由が丘1-14-1 Gタワー1F
連絡先:TEL03-5726-9988
営業時間:11:0019:00
定休日:毎週月曜、第23火曜日
駐車場:なし
公式HPhttps://www.crossingcoffeeroastery.com/
SNSInstagram@crossingcoffeeroastery
席数:6
ホールセール:あり
豆販:あり
豆通販:あり
テイクアウト:なし
デカフェ:不定期にあり
ドリップバッグ:なし
セミナー:不定期にあり
器具販売:あり

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.215「東京コーヒーロースターズ」

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