アメリカ発。ダッジ・デュランゴの最終年式「ラストコール」モデルに1000台限定のSRT392 AlcHEMIが登場。これで有終の美を飾る。

アメリカのミッドサイズSUVのなかでも、初代からV8エンジン搭載モデルを欠かすことなく、走りのイメージを前面に押し出しだしてきたダッジ・デュランゴも、同社のチャレンジャー同様、生産終了が発表された。その最終年式(2024年式)になる特別仕様の「Last Call(ラストコール)」モデルにさらなる限定バージョンが登場する。最後の年式だってアメリカ人はお祭り騒ぎをするのがお国柄。やはりそれはとんでもないハイパフォーマンスなデュランゴであったことはいうまでもない。

世界最速のミッドサイズSUVにさらなるマッスルな仕様が限定追加。

SRT392 AlcHEMIはブラックの外装にハニカム柄になったレーシングストライプを標準装備。ベースモデルとなるのはデュランゴで最速のSRTヘルキャットモデルになる。最後にして最強(あるいは最凶)モデルとなるわけだ。Photo by Stellantis

1998年に生まれダッジのミッドサイズSUVカテゴリーを担っていたダッジ・デュランゴもついに生産終了。今ではSUVでは数少ないマッスルなスペックを持ったハイパフォーマンスなモデルもラインナップし、デュランゴSRTヘルキャットにおいては世界最強のミッドサイズSUVとして君臨していた車種。

そんなデュランゴの生産終了にともなって、最終年式のラストコールモデル(最終モデルのこと)が販売されるが、さらにそのラストコールモデルのなかの限定車としてデュランゴSRT392 AlcHEMI(アルケミー)が発表された。

ベースとなるのは最終モデルのデュランゴ・ヘルキャットで、漆黒のボディにイエローをアクセントカラーにした出で立ち。

搭載されるエンジンは排気量392キュービックインチ(約6.2L)のV8エンジンにスーパーチャージャーを搭載した700馬力オーバーというマッスルなスペック。さらに通常のヘルキャットモデルとは違って、このモデルだけのエクステリアになっているのが特徴だ。

センターのレーシングストライプはヘルキャットが単色だが、このモデルではアクセントカラーのイエローを追加した2色のストライプになっていたり、イエローの縁取りになった「392」のエンブレムなど、ちょっとした違いで差別化を図ってる。

気になる生産台数は1000台限定で2024年5月から全米のディーラーに登場するという。

最後のモデルならではのスペシャルな限定車はまさに有終の美を飾るにはふさわしいモデル。早くもプレミア価格が飛び交いそう。

もちろん、ここまでハイパフォーマンスなモデルなだけに、クルマの大きさや燃費を気にしている人を度外視してでも販売してしまうのがアメリカ車らしいアプローチ。たとえSUVでも、クルマは速いがエライという愛好家たちがまだまだいるってことを教えてくれている。

特別なディテールを持った最終限定モデル。

ホイールはサテンブラック仕上げになる20インチのSRTホイールを装備。奥に見えるブレーキキャリパーはブレンボで、このモデルだけのイエローに塗装された特別仕様になる。Photo by Stellantis
シートはホールド性が高いセミバケットシートになり、もはや見た目はスポーツカー。このモデルはイエローのステッチで縫製されるだけでなく、背もたれに392の刺しゅうが入っているのが特徴。Photo by Stellantis
ステアリングの中央にはDodgeではなくSRTのエンブレムが装着され、ホワイトのLEDで発光する。ちなみにSRTとは「Street & Race Technology」の頭文字で、ダッジ、クライスラー、ジープのハイパフォーマンスモデルを生み出す部門のこと。Photo by Stellantis
これがSRTヘルキャットに搭載される392HEMIことスーパーチャージャー付きの6.2L V8エンジン。本来速さを売りにしないSUVにここまでのパワートレインを搭載するモデルをラインナップするのがデュランゴらしさ。Photo by Stellantis
この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

無骨と涼感。どちらも、ステュディオ・ダ・ルチザンで手に入る

  • 2026.05.02

異なる魅力を持つふたつのスタイル。だが、その根底にあるのは、日本のモノづくりに裏打ちされた丁寧な作りと、細部に宿る遊び心である。 制約が生んだ大戦期の美学! 物資統制下にあった大戦期、簡略化されたディテールの中から生まれた機能美。その無骨な佇まいをベースに、ステュディオ・ダ・ルチザンが現代的に再構築...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

Pick Up おすすめ記事

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

大人メンズの手首に最適解なバングルを……「アリゾナフリーダム」を象徴するモチーフ“唐草”。

  • 2026.05.08

アリゾナフリーダムを象徴するモチーフのひとつ、唐草。創業当初から脈々と受け継がれ、ブランドの核として多くのファンに愛され続けてきた、いわば普遍的なデザインだ。一見すると同じ唐草でも、彫りの深さやラインの強弱、バングルの幅やサイズによって印象は大きく変化する。その多彩な表情こそが、このモチーフの大きな...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

  • 2026.05.12

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。 英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。 アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラーク...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...