オシャレ道具箱としてインテリアにも使える。タックルボックスの市場価値は?

  • 2024.02.13

オールドタックル好きにもそれほど知られていないオールドタックルボックス。現行品にはない個性的なルックスと機能的な収納力を併せ持つだけに、釣り好きのみならず箱モノ、収納好きには注目のジャンルといえそうだ。

オールドタックル好きにも 知名度の低い穴場ジャンル。

アメリカンブランドのオールドタックルボックス。古いモノだと1920年代。1940年代頃まではアイアン製で、その後プラスチックやファイバー製へと移行。1970年代に入ると軽量化も進み、カラバリもグッと増える。日本にはないカラーリングセンスや古い時代のアメリカのモノづくりのレベルの高さが窺える。基本、釣具メーカーが作るが、家具やボックスメーカーが作っていることもあって、それぞれ趣向が凝らされている

釣りの経験がある人ならご存知だろうが、ルアーやギア類を収納するタックルボックスは、釣り人にとっては必須ギアのひとつ。また、釣り好きのなかでも旧いギア・オールドタックルというジャンルが存在するが、そのなかでもマニア度の高いギアが「オールドタックルボックス」だ。

その歴史は旧く、発祥の詳細は不明だが、アメリカでは20世紀初頭には既にメーカーも存在していることから百年以上の歴史があることだけは間違いない。

「国内にもコレクターはいますが、ロッドやルアーなどに比べると扱っているお店も少ないし、かなり人口は少ないと思います。もちろん、レアモデルとなるとかなり高額になりますが手頃な価格のモノも多いし、釣り好きだけじゃなくて、旧いモノ好きの人ならばコレクションの収納ボックスとしてもオススメですよ」

とは、日本屈指のオールドタックルの品揃えを誇る愛知県豊田市の「レトロム」のオーナーであり、自身も30年以上のコレクター歴を持つ柘植昭人さん。

独特のレトロなルックスは部屋に置いておくだけで絵になるだけに、釣り好きでなくてもヴィンテージ好きなら小物を収納する箱として使い勝手も抜群。また、最近人気のヴィンテージキャンプ好きならキャンプギアとして持っていけばサイトの雰囲気作りに最高だ。

ただし、実際に使用されていたモノだと劣化が激しいものもあるので、ネット経由で購入する際はしっかりと状態を見極めてからの購入をオススメする。

タックルボックスの代表的なブランド。

PLANO

1952年にWarren “Pete” Henningにより創業。現在も続くアウトドアストレージカンパニー。ストレージにスタイルをもたらしたタックルボックスメーカーとして人気。

UMCO

1940年代設立のタックルボックスメーカー。当初はUPPER MIDWEST MFG CO.という社名で、’50年代にUMCOへ社名変更され、’80年代にその幕を閉じた。

fenwick

1954年創業。グラファイト製のロッドを世に初めて送り出すなど、釣竿の独創的、革新的技術を生み出した人気メーカー。フェンウィックのロッド所有者なら必携。

KENNEDY MANUFACTURING CO.

1911年創業で、今なお続くインダストリアルストレージメーカー。ストレージメーカーだけに無骨ながら機能的なデザインが特徴。1920年代頃のモデルも見られる。

市場価格を知る!

日本での入手ルートはオールドタックルを扱う数少ないショップ、もしくはオークション程度と限られているので、市場規模は非常に小さい。年代の新旧はもちろんだが、人気モデルか否かでも数千円から数十万円までと価格はマチマチ。釣りマニアではなく「ヴィンテージな収納ケース」が目的ならば、レア度よりも部屋に合う大きさやカラーリングと価格とのバランスで選ぶのがオススメかも。

KENNEDY KITS Metal Tool Box

1920年代製。内部にはひな壇型の2段トレイが設置されている。蓋は3箇所でロックされる機構。室内保管用としてはもちろん、実際に釣行にも携行できる手頃なサイズ感。2万6000円

KENNEDY KITS Metal Tool Box

箱はメタル製。高さ6インチ、長さ12インチ、幅6インチと小ぶりなサイズで内部には5つの仕切りを備えたトップトレイが2つ付く。1920年代製ながら保管状態も抜群の備品。2万6000円

Fenwick Wood stream7,7

1970年代製。内部にひな壇式の3段の仕切りを備える。手頃なサイズ感で室内保管にも釣行にも使い勝手抜群。2万3000円

UMCO MODEL DYNA-MED(medical)

釣具としてだけでなく救急医療チームへメディカルボックスの提供もしていたUMCO社。こちらは現存数も少ないメディカルボックス。初期モデルのなかでも保管状態も完璧な激レア品。ASK

PLANO 7777N 7DRAWER TACKLE BOX

1970~’80年代製造。ギミックのカッコ良さとは裏腹に使い勝手が悪く短命で終わったPLANO社のモデル。アクセサリーやステーショナリー入れとしては使い勝手がいいかも。1万6000円

UMCO 1282

1970年代に入り、UMCOも時代の流れにとともにプラスチック化されそれと共にカラバリも豊富に。こちらはブラウン×ベージュ。内部には2段の仕切りを備える小ぶりなモデル。1万5000円

UMCO MODEL 3060U

1970年代のUMUCO社の代表作。両サイド3段の仕切り棚が備えられている。国内のバスレジェンドたちもこぞって愛用したこともあり知名度も人気も高いモデル。5万円

Fenwick Wood stream Sport seat9050

1970~80年代。スツール機能を備えたfenwick社のスポーツシート。最下段はクーラーボックスになっていてる。ブラウンカラーが一般的だがこちらはレアなグリーンカラー。2万2000円

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年2月号 Vol.358」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部