【クルマ専門店ガイド】西日本を代表する旧車の名門。「ロッキーオート」|愛知県・岡崎

日本全国にあるクルマの専門ショップ。ひとつのメーカーを重点的に取り扱うなど、個性的な店も数多い。今回は日産の旧車を中心に数多くの貴重な車両を取り扱う愛知県のロッキーオートを紹介。愛知県で35年の歴史を誇る、国産旧車の名門だ。

ミュージアムも併設された国産旧車の代表ショップ。

ロッキーオート代表の渡辺喜也さん。現在の旧車ブームのはるか前からハコスカやフェアレディZなどの日産6気筒GT系を取り扱い、日本のエンジンスワップの第一人者的な存在でもある。一昨年には巨大なミュージアム兼ショールーム、そしてカフェをオープンした

愛知県で35年の歴史を誇る国産旧車の名門、ロッキーオート。代表の渡辺氏は、これまでのセオリーにとらわれず、より新しいエンジンへの換装や足周りのアップデートなどを積極的に行ってきた。

また近年はトヨタ2000GTをオマージュし、ボディ設計から全てを行なったROCKY3000GTや、今回紹介するR32ケンメリRなどをプロデュースし、旧車という枠を超えてカーカルチャーを牽引している。

店舗から10分ほどのカフェでは、併設されたミュージアムで名車を眺めながら、美味しいコーヒーを堪能できる。

本社ショールームは完全予約制。他のお客様のいない空間でゆっくりと商談ができる
ロッキーカフェと旧車ミュージアムはドライブがてら気軽に立ち寄れる

1991 ROCKY AUTO R32 KEN & MARY GT-R

国産旧車の中で一番の人気を誇るスカイラン。特にGTーRのグレードは特別な存在で、中でも2代目の通称「ケンメリ」のGTーRは、197台しか販売されなかった幻の名車だ。

愛知県のロッキーオートでは、そんなケンメリRを多くの人に楽しんでもらうため、`89年に登場したR32型スカイラインをベースとし、外装をケンメリとした「R32ケンメリGTーR」という車両を生み出した。ケンメリRの見た目ながら、中身はR32スカイラインをベースとしているため、標準でマルチリンクサスペンションやラック&ピニオンステアリングを標準で装備する、まさに進化したケンメリRとなっている。

エンジンはRB25を6連スロットルのスポーツインジェクションで制御し、等長のエグゾーストマにフォールドを装着。往年のキャブレター的なフィーリングを楽しむことが可能だ。

エンジンはDOHC6気筒のRB25の6連スロットル仕様。キャブレターのようなフィーリングが味わえる

もうひとつ特筆すべきポイントは、ベース車両と同じオートエアコンが標準で装備されているという点だ。昨今の猛暑は旧車とはいえクーラーなしではとても走行できる環境ではない。この車両は季節に関わらず、快適な車内環境でドライブを楽しむことが可能。その他、パワステやパワーウインドウ、ナビやETCといった現代車では当たり前の装備も完備。気軽に日常使いからスポーツ走行まで楽しめる、まさに令和版ケンメリRというべき一台だ。

エンジン換装ではなく、R32 スカイランのシャシーにケンメリのボディを搭載した。まったく違和感のないシルエットを実現している
室内はR32 スカイランのものを流用。エアコンやナビ、パワステやパワーウインドウなど、現代的な快適装備はすべてコンプリートされている

マルチリンクサスペンションの足周りに、HKS の車高調を装着してローダウン。旧車らしくワタナベ8 スポークを履く
旧車にはない装備のひとつがオートエアコン。雨の日は窓の除湿ができるので、安全なドライブが楽しめる。R-134a ガスにコンバート済み

【スペック】
全長:4440mm
全幅:1780mm
全高:1420mm
ホイールベース:2615mm
エンジン:直列6気筒
排気量:2498cc
燃料供給方式:電子制御式インジェクション
駆動方式:FR
乗車定員:5名
価格:2000万円~

【DATA】
Rocky Auto
愛知県岡崎市小美町殿街道153
TEL0564-66-5488(完全予約制)
営業/10:00~19:00

Rocky Cafe
愛知県岡崎市茅原沢町上平40-5
TEL0564-77-5257
営業/11:00~18:00
休み/月・火曜

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年1月号 Vol.357」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...

遊び心とヘビーデューティ! 「ジムマスター」のアウトドア&ミリタリー

  • 2026.10.18

ほどよく力の抜けたカジュアルウエアを展開するカナダ生まれの「ジムマスター」。その真骨頂は、実は骨太なアウトドア&ミリタリーにある。ヘビーデューティな機能美を日常着へと昇華させる秘訣は、「ジムマスター」らしいほんのすこしの遊び心! カラフルな配色の裏に確かな実用性あり! 【右】主役は厚手のボアジャケッ...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

Pick Up おすすめ記事

HISTORY OF B.V.D. 着心地を追求した150年

  • 2026.10.20

1876年、ニューヨークで誕生したB.V.D.。風を通すゆったりとした肌着から、水着、街や休日を彩るシャツまで。その歩みを貫くのは、日々を心地よく過ごすための工夫だ。時代ごとの広告や製品を手がかりに、着心地を追求してきた150年をたどる。 HISTORY OF B.V.D. 1876年 ニューヨーク...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

「BEORMA」140年の伝統を受け継ぐ、英国屈指のレザークラフト

  • 2026.10.21

英国トラッドを語るうえで欠かすことのできない存在がレザークラフトだ。140年の歴史とクラフトマンシップを受け継ぎ、現代のスタイルにも馴染む唯一無二のプロダクトを生み出す〈べオーマ〉は、その筆頭となりうる存在だ。 熟練職人の魂宿る伝統のレザークラフト 英国中部の小さな町・ウォルソール。革加工・馬具産業...

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...