パシフィコ横浜に集結した至極のホットロッド&カスタムカーに大興奮。

国内ではインドアで開催されるカスタムカーショーとして最大規模を誇るYOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW(略してHCS)が今年も開催された。国内外から屈指のカスタムカー&モーターサイクルが集結し、旧きよきアメリカンカルチャーを思わせるトラディショナルなスタイルから、自由な発想で生まれた独創的なカスタムまで百花繚乱。いわゆる「ツルシ」のままではおもしろくないでしょという人たちのアイデアあふれるカスタムスタイルや普段はあまり見かけることのないヴィンテージカー&モーターサイクルに、多くのクルマ好き、バイク好きが興奮したとっておきの1日になった。

クルマやバイクをカッコ良く乗るアイデアを教えてくれる場所。

今年で31回目となるYOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOWはアメリカ車や国産旧車をベースにしたカスタムカーの祭典。近年では海外からのカスタムカーもゲストとして招くだけでなく、カスタムモーターサイクルも数多く登場。世界各国からカスタムカルチャーを愛するファンがやってくるビッグイベントに成長した。

今年も会場となったパシフィコ横浜には多くのカスタムカーが集結。トラディショナルなHOT RODやマッスルカー、それに国産旧車やオールドスクールなチョッパーなど、多くのアイデアとテクニックを見せることで来場者を良い意味で刺激してくれた。そこはカーショーなので見た目の派手さはあるけれど、自身の愛車をどういうスタイルで乗っていくかのアイデアの宝庫。多くのクルマ好き、バイク好きが熱くなったことはいうまでもない。

会場を彩ったホットロッド&カスタムをチェック。

国産旧車とアメリカンホットロッドが同居できるのも日本のイベントならでは。ちなみに奥にあるダットサン・ブルーバードのワゴンは左ハンドルの輸出仕様であった
オールドクロウ・スピードショップ・アワードを獲得した’31年式フォード・クーペ。ノーマルっぽく見えるが、ルーフをチョップして低くカスタムしている。ボディのペイントは左右で違う柄が入ったNuts Artworksによるペイント
ストック(オリジナル)の良さそのままの’67年式シボレー・コルベット。これは427エンジン(約7000cc)を搭載した稀少な当時のハイパフォーマンスモデル。盛り上がったエンジンフードやサイドマフラーなど、そのままでも十分インパクトがあるスタイル
低く身構えた車高とボリューム感のあるラウンドシェイプが見事に雰囲気を作りだしている’50年式ビュイック。怪獣の歯のようなフロントグリルの形状が印象的。メッキパーツが多用された時代の象徴的デザイン
今年のベスト・ショー・モーターサイクルに輝いたジュラシックカスタムズの’36年式ハーレー・ダビッドソン。ヴィンテージエンジンをOHV化するKOSLOWヘッドを組んだ心臓部だけでなく、トータルで美しいバランスで仕上がっている
カーショーはクルマをただ置くのではなく、ディスプレイ方法も大事なんだと教えてくれるVWバス。派手なカスタムカーだけでなく、年式相応の経年変化そのままの状態を大事にするのも今やひとつのスタイルになっている
Lightningの誌面でもお馴染みのピンストライパーKENTHEFLATTOPさんもブースで大忙し。当日は大物から小物まで、たくさんのオーダーに対応。いつも展示車両をゆっくり見ることができないと嘆く姿が恒例
’71年式シボレー・ノバのホットバージョンだったSSモデル。きっちりとレストアされるだけでなく、大径ホイールなどで足元をカスタムしてアップデート。コンパクトなサイズに凶暴なエンジンを搭載する
カスタムモーターサイクルというとハーレーやトライアンフを想像しがちだけど、国産旧車も忘れちゃいけない。これは年配のおじさん方も感涙する’65年式ホンダCB450。ホンダ二輪の歴史的な名車も実車を見ることができた
’68年式ハーレー・ダビッドソンFLがベースのボバー。余計なパーツの存在を一切感じないシンプルな造形美に惹かれる。あえてクラシカルなドラムブレーキをチョイスするあたりにもこだわりを感じる
大径のスチールホイールにホイールキャップという昔ながらのイメージのままモダンに見せる’76年式シボレーG20ビュービル。この手のオールドフルサイズバンは好コンディションの個体が少なくなってきているのである意味稀少
サイドをウッド調にカスタムするだけでなく、内装まできっちりとコーディネイトされた’60年式フォード・ファルコン。限界まで下げられた車高にもオーナーの意志を感じる
オールドクロウ・スピードショップを主宰するボビー・グリーン氏もこのイベントのために来日。ヒストリカルなホットロッドを愛するアメリカでもトップクラスのカーガイ。日本のカスタムの技術力の高さに太鼓判であった
ファーストアローズの伊藤さんは自身がレースで駆るハーレー・ダビッドソンのファクトリーレーサーであるXRとKRを展示。歴史的にも価値のある車両を本気のレースで使っているだけでも恐れ入る
日本を代表するピンストライパーでありペインターのShakin’ Speedgraphixもこのイベントでは毎回参加。開場からひっきりなしにオーダーが入っている様子。今日ばかりは筆を置けない。長話は厳禁であった
サイドパネルに昔のハーレー・ダビッドソンのロゴがハンドペイントされる’37年式フォード・セダンデリバリー。オリジナルの塗装はところどころヤレているが、当時のペイントのままというのは今や希少価値になる
ロイヤルエンフィールド・スーパーメテオ650をベースにしたカスタムはサイドカーも追加してクラシカルとモダンが高次元で融合したスタイルに。細かいところにまで手の入った手仕事の凄みを感じる1台
このころの巨大で堂々としたアメリカ車のボディはワゴンでも同様。車高を低くカスタムしてフェンダースカートを装備するだけでどっしりとしたイメージに。ベースとなるのは’60年式ポンティアック・ワゴン。今となってはかなり浮き世離れしたクルマに見える
ベースは2016年式カワサキW800ながら、旧車のようなすっきりとしたカスタムに仕上げた1台。台湾からの出展で、最近では海外のビルダーからも注目されているイベントだということがわかる
ボディは’41年式フォードF-1ピックアップだが、ベッドはゼロから作り、エンジンはシボレーのLT-1の腰下、腰上はシボレーの高出力エンジンに使われたキャメルヘッド、そこにオッフェンハウザーのヴィンテージパーツでデュアルキャブ化するという1台。時代考証抜きで自由な発想で組まれた1台になっている
千里浜サンドフラッツでウイナーになったインディアンも展示される。速く走ることだけを考えて組まれたスタイルは文句なしにカッコいい。無駄な装飾パーツや保安部品などが無いのはそんな理由であった
アメリカとイタリアの共作(今で言うコラボかな)で生まれたスーパーカーであるデトマソ・パンテーラをバハ仕様にカスタムするという驚愕のアイデア。オリジナルでも稀少なクルマに手を入れたガッツに感服

 

’48年式ダッジCOE(キャブオーバー)にホットロッドのボディを積載して展示するというストーリーを感じるディスプレイ。あえて塗装し直さないでヴィンテージの雰囲気そのままというのもカッコいい

雑誌Lightningアワードはこのクルマに。

Lightningアワードに輝いたのは’49年式フォードF-1のフードトラック仕様。外観はクラシックだが、エンジン&ドライブトレインは現代のパーツで組み直し、細部にまでアップデートされている

【DATA】
Yokohama Hot Rod Custom Show
https://yokohamahotrodcustomshow.com

MOONEYES
TEL045-623-5999
https://www.mooneyes.co.jp

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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