世田谷・豪徳寺にある、三ツ星レストランの元料理人が生み出す至高の浅煎りコーヒー。

  • 2024.02.14

同業者をして「かなり攻めている」と言わしめる豪徳寺のコーヒーロースタリー「シュエット トレファクチュール ラボラトワール」。“素材を美味しく焼き上げる”ことをテーマとし、独自の低温短時間焙煎から引き出された味わいは、コーヒーが元々が果実であったことを思い起されるほどのフルーティさがある。

豆本来の甘さを損なわない新感覚のライトロースト。

豪徳寺から徒歩5分。世田谷線踏切前の角地にある

前職はフレンチレストラン「カンテサンス」の料理人。「健康を考え、朝型の生活に変えたくて」という理由からコーヒー業界へと転身を果たした高山さん。カフェでバリスタをしながら、ほぼ独学で焙煎を習得。

「元々、火を入れるということはずっとやってきました。どう焙煎すれば豆が美味しくなるか。原理自体は難しいものじゃないんです」

豆販売とドリンクテイクアウトがメインだが、数席のカウンターもあり

従来にとらわれない独自の視点は、コーヒーの焙煎にも表れている。

「よく豆本来の味を引き出すといいますが、生豆の状態で飲んだことある人は少ないんです。生豆は青臭くて美味しくない。でもすごく甘いです」

その豆本来が持つ甘さを損なわないよう焙煎するのが高山流。低温で焙煎し、最終的な到達温度も低い。ライトローストならまるで紅茶さながら。他店と比較しても浅煎りの度合いが圧倒的に違うのに、それでもフルーティで透明感のある味わいがある。

焙煎機は、欧州の熟練の焙煎士たちが好んで使うギーセン。開業志望の人に向けて1回3時間で焙煎機をシェアできるシェアロースターも展開している

サードウェーブ以降、浅煎りのコーヒーが市民権を得て、スペシャルティコーヒーも認知された。ただ、それだけでは物足りないと高山さんは考える。

「いい豆を使うだけではこだわっているとは言えない。お客さまに驚きを与えられるような、特別なコーヒーでありたいんです」

独学で習得した焙煎方法は他とは異なるスタイル。ギーセンはマニュアルで動かせる部分が多くお気に入り
セミナーの際は必ず生豆の状態で飲んでもらうのが高山さんの流儀。まず豆本来の甘さを知ってもらう
シングルは約10種類。毎年農園は変えている
Slayerの2連エスプレッソマシーンで淹れたコーヒーは美味

人気のコーヒー豆を紹介!

[豆の種類]
シングルオリジン 10種類
ブレンド 1種類
ブレンドはサステナブル。一回の焙煎に満たないものも無駄なく利用する

[抽出方法]
ペーパー/エスプレッソ/コーヒーショット/フレンチプレス

[焙煎機]
ギーセン/半熱風式/2kg

【シングルオリジン】ニュメロゼロ

100g1100
産地:エチオピア
焙煎:ダークロースト
精製方法:ナチュラル
香り:フローラル
酸味:ダークチェリー
コク:シルキー
後味:ラウンド

DATA
chouette torréfacteur laboratoire(シュエット トレファクチュール ラボラトワール)
住所:東京都世田谷区宮坂1-39-11
連絡先:TEL03-6413-9450
営業時間:平日12:00~18:30頃、土日祝7:30~18:30
定休日:火曜
駐車場:なし
公式HPhttps://torrefacteur-lab.tokyo/
SNSInstagram@chouettecoffee
席数:6
ホールセール:あり
豆販売:あり
豆通販:あり
テイクアウト:あり
デカフェ:あり
ドリップバッグ:あり
セミナー:毎週土曜日
器具販売:あり

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.215「東京コーヒーロースターズ」

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