ACVMのヘビーウェイトヘンリーネックスウェットシャツ
一度、気にいると週に2回、3回と同じメシ屋に通ってしまう。ここ数年は新宿のカレー屋さん。飽きずに通い続けている。話は変わるが「積読(つんどく)」という言葉を知っているだろうか? 私は若い頃から積読派。気になったタイトルの書籍はひとまず購入して、部屋に積んでおく。そして、何かのきっかけで思い出した時に読み始めるという読書法が「積読」だ。同じように、買った服、靴などをすぐにはおろさず保管しておくことが多い。積読的な発想で、欲しいと思った時には悩まず購入し、しばらくそのまま。ふと思い出した時におろすのだ。
出会った時に買わないと、次はいつ出会えるかわからないもんね。家族には「なぜ、着ない服をいっぱい持ってるの?」って叱られるけど、着ないワケじゃないし、不要でもないのだ。時々、買ったらすぐに袖を通したくなる服もある。せっかちな一面もあって、そんな服をお店で購入したら、そのまま来て帰ったりする。それで気にいると、洗ってない日はほぼ来ている。あまり同じものばかり来ているのも抵抗があるので、そういう服は色違いを追加購入したりする。
このACVMのスウェットは、手にした瞬間に、近未来がイメージできた。「俺、毎日着ちゃうよ、これ」って感じ。仕事の時も、休日も、出かける時も、家でソファから動かない日も。嗚呼、このスウェットを着て、いつものカレー屋さんに足を運んでしまうのか。カレーを垂らして苦労するんだろうな。それなら、オフホワイトとチャコールの2着が必要だな。カレー屋さんに行くならチャコールだな。一瞬のうちに、そんな想像を巡らせて2色買うことに決めた。着て生活している姿を想像できる買い物に失敗はない。重要なのはスペックよりもイメージだよ。
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https://addict-clothes.com
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2023年12月号 Vol.356」)
Photo/A.Matsushima 松島睦
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