エイジングした古着の魅力をプロダクツに落とし込む「ジャクソンマティス」ディレクターの私物がヤバい。

西海岸のカルチャーとアメリカンクロージングを融合させ、どこか肩の力が抜けたデイリーウエアを展開するジャクソンマティス。ディレクターの渡邊さんは、大のヴィンテージ好きであり、膨大な数を所有する。その貴重なコレクションの一部を見せてもらった。

リアルなヴィンテージ加工の参考にもなっている膨大なコレクション。

Tシャツだけでこの量だが、まだまだあるというから驚き。サーフからカレッジまで幅広い

サーフィンやスケートなどのカリフォルニアのカルチャーと、旧き良きアメリカンクロージングをミックスし、ユーモアたっぷりに再構築するジャクソンマティス。

中でも古着好きを唸らせるのが、毎シーズン展開するスペシャルなヴィンテージ加工。そのリアリティのある加工は、ディレクターの渡邊雅義さんのセンスと職人の高い技術が織り成すアート作品のよう。そんな渡邊さんの私物を見ると、その感覚がわかってくる

「膨大な数を所有していますが、同じようなものでもいい雰囲気であったり、芸術的な経年変化だと買ってしまいますね(笑)」

スニーカーからブーツまで渡邊さんのマイサイズが並んでいる。新旧が混ざっていた
メネフネからジム・フィリップスのスクリーミングハンドまで、アトリエ内に並んでいる

ペインターが使い込んだ究極のアジ!

1950年代頃のダブルフェイスのパーカーは、ダメージやペンキの汚れで圧倒的な雰囲気。実は過去にこれを元ネタにアイテムを製作。

切れた首元には、起毛した生地で補強するなど、随所に雑なリペアがあり、いい雰囲気に。

畳み焼けのような褐色具合も絵になる!

タグが欠損しているのでメーカーは不明だがヴィンテースウェットの花形である後付けパーカ。畳み焼けのようなエイジングに。

ブリーチしたような褐色がなんともアジのある印象。

まるでブリーチしたような生地感となったチャンピオンのスウェット。ミネソタ大学のプリントであるが、なんともワイルドな印象。

ランナーズタグの最終期のデザインのため、1960年代中期だと推測できる。人気のXLだ。

ダメージと色抜けが織り成す芸術!

SAND KNITというメーカーのフットボールTシャツは、茄子紺にエイジングされたカラーリングと、随所のダメージが個性的だ。

破れても絵になるリバーシブル。

プリントからワシントン大学の名門ボートチームのオリジナル。リバーシブルTで、色褪せやダメージもいい感じにマッチしている。

’80〜’90sでもしっかりと褪色する!

いい感じ褪色したパウエルのTシャツは、バックにスティーブ・キャバレロのフォトが入ったスペシャルヴィンテージである。

【問い合わせ】
ハンドイントゥリープレスルーム
TEL03-3796-0996
https://www.jacksonmatisse.com

(出典/「Lightning2023年11月号 Vol.355」)

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