早朝参戦! 全米最大規模のフリーマーケット「ローズボウル」の全貌を紹介。

月に一度、第2日曜日に開催されるローズボウル・フリーマーケット。その出店数はプロ、アマ含めて2500以上、そして訪れる買い物客は約2万人と全米最大級。だから本気の古着バイヤーにとってローズボウルの朝は早いのがセオリーである。早朝5時からの入場料は25ドル。実際にアメリカに行き、そんなローズボウル・フリーマーケットを取材。お宝狙いのバイイングの様子をたっぷりとお届けする。

LAの観光名所ともいえる、全米最大級のフリーマーケットに潜入!

ライブ配信も無事終わった午前9時過ぎ。一般客が入場を始める時間帯となり、殺気だったバイヤーたちも身を潜め、フリーマーケット会場ものんびりした雰囲気になるのでゆっくり買い物ができる

全米一を決めるアメリカカレッジフットボールの試合が行われることでも有名な、カリフォルニア州パサデナにあるザ・ローズボウル・アメリカズ・スタジアム。その敷地周辺で毎月第2日曜日に開催されるのが「ローズボウル・フリーマーケット」だ。地元の人はもちろん、海外からもこの日に合わせて訪れる人も多く、もはやLAの観光名所の一つでもある。

このローズボウルのエリアは大きく3つに分けることができる。

まずスタジアム周辺のエリアは比較的新しい商品を扱うお店が立ち並ぶ。またスタジアム正面の左側エリアに抜けるとアンティーク家具やインテリア雑貨、アクセサリー、アート作品などのホームアイテムを扱う店舗が充実する。そしてさらに川を渡った奥のエリアにはアパレルやシューズなどの古着を中心に扱う店舗が集まっている。

我々はYouTubeのライブ配信を行うため、川向こうにあるアパレルのエリアへと足を運ぶ。日本では午後11時と言う深夜の時間帯にも関わらず同時接続数は100人越え! ローズボウルで探して欲しいアイテムやライブ中の感想などたくさんの楽しいコメントを頂いた。

海外からの初ライブ配信であったが、気が付けば2時間近い配信時間に(笑)。SNSのお陰で今まで遠かった「ローズボウル・フリーマーケット」が身近に感じられる今回の試み。今後も海外のフリマでライブ配信を実現させたい!

当日の様子の配信はこちら

お宝を見つけたいのなら、ドッサリと積まれた古着の山に飛び込んで掘り出すこと。根気と熱意、そして運があれば必ず見つかるはず!?
フリーマーケットなので買い物をしても基本的にショッパー(買い物袋)はもらえない。だからダッフルバッグかカートを準備しておくと便利なのだ
オリエンタルなアジアン古着は現地で人気。中には日本の消防団員が羽織る消防団伝統の法被という変り種も
とっ散らかった感じで雑に商品が並ぶフリマならでは。中には物騒な破錠用の軍用エントリーハンマーも
元日に行なわれるカレッジフットボールのローズボウルの前にパレードが行われるローズパレードで使用されるマーチングバンドの衣装だ
ヴィンテージのミリタリーランドリーバッグなどの生地を寄せ集めリメイクして作られたショルダーバッグ。これぞCal流アップサイクルだ!
「ランアバウトグッズ」オーナーのマイクのお宝は、スティーブ・マックイーン本人が着用していたインディアンモーターサイクルのTシャツ!
1971年製のUSNユーティリティジャケット。ホワイトライトニングスの愛称で呼ばれる、VP-17のスコードロンパッチ付き
ネイティブなチマヨベストとハンドペイントのメモリアルパンツ。相反するテイストのヴィンテージ古着もフリーマーケットなら一堂に会すのが面白い
シャビーな風合いのメタルラックやヴィンテージの折り畳みカメラなど、家のインテリアやショップのディスプレーに最適な雑貨も豊富だ
日本人にはあまり馴染み無いが、アメリカのカジノを中心に人気があるゲームがクラップス。そのヴィンテージのクラップステーブルを発見!
雑貨エリアの展示の仕方もいろいろ。スペースを贅沢に使ったショップは意外と掘り出し物に出会える可能性が高い。大きな家具や絨毯などは会場内にある発送サービスを活用しよう
日本では中々見かけることの少ない、現行品には出せない個性的でカッコいい味を持った什器が揃っちゃうのも、ローズボウル・フリーマーケットの魅力の一つと言えよう
植物の種か何かと思って手に取ってよく見たら、実は小動物の骨を瓶詰めした物だった……。こんなヴィンテージも需要があるのか?

買い付けの結果発表ー!

2日間に渡って開催されたLAヴィンテージ・ランデブーと、この第2日曜日に開催されたローズボウル・フリーマーケットを巡ったアメリカ買付ツアーの第二弾も無事完了!

Lightningの公式インスタグラムで今回購入したアイテムについてローズボウルの駐車場から配信したが、ここに写っているアイテム以外にもまだまだ買い付けてきた物がたくさんあったりするぞ。そんな訳でインスタグラムの配信動画もチェックしてみてね!

Instagram@lightningjapan

買い付けたM-47パーカーのサイズ感はこんな感じ!

YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」にて毎週水曜日の21時から22時までライブを配信中。その後半30分間は「稲妻ショッピングチャンネル」と題しCLUB Lightningの販売商品を紹介。その中で今回の買付商品を販売するゾ。詳しくはCLUB Lightningの公式HPをチェックされたし。

https://club-lightning.com/

(出典/「Lightning2023年11月号 Vol.355」)

この記事を書いた人
ADちゃん
この記事を書いた人

ADちゃん

ストリート&ミリタリー系編集者

Lightning本誌ではミリタリー担当として活動中。米空軍のフライトジャケットも大好きだけど、どちらかといえば土臭い米陸軍モノが大好物。そして得意とするミリタリージャンルは、第二次世界大戦から特殊部隊などの現代戦まで幅広く網羅。その流れからミリタリー系のバックパックも好き。まぁとにかく質実剛健なプロダクツが好きな男。【得意分野】ヴィンテージ古着、スケートボード、ミリタリーファッション、サバイバルゲーム
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...