実録! デニムの色落ちレポート【酷暑の夏は汗との戦い編】

ジーンズ愛好家がもっとも楽しみにしているのはデニムを穿き込んで育てること。育てる? どういうこと? な人もいるかもしれないけれど、デニムは穿き込むことで色落ちし、生地が変化し、穿き手それぞれのライフスタイルが刻まれるかのように経年変化していくのがおもしろさのひとつ。とくにジャパンブランドのデニムは、ヴィンテージジーンズさながらの生地や仕様を踏襲しているモデルが多く、経年変化の美しさは群を抜く。そこで、1本のジーンズがどのように色落ちしていくかをレポートするのがこの記事なのです。3回目となる今回は厚手のデニムにはツライ酷暑の気温を駆け抜けたレポートをお届け。

こちらが穿く前の状態。

レポートするのは雑誌ライトニングと日本のデニムブランド「ピュアブルージャパン」がコラボし、誌面で受注販売したマルチインディゴ・クラシックストレートが実験台。

通常のインディゴ染めの生地と、本藍染めデニムの2種類の生地を使っている(さらにポケットスレーキにはライトオンスのデニムを使用)ので、それぞれの色落ちもレポートしていきたいところ。

シルエットはクラシカルなスタイルをイメージしたゆったりとしたストレートなので、バリバリのヒゲは出ないと思うけど、生地の凹凸が激しいスラブ感のあるデニムはピュアブルージャパンならではの色落ちが期待できる。

ちなみに前回までの記事は下記で確認されたし。

実録!! デニムの色落ちレポート【猛暑の夏前編】

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実録! デニムの色落ちレポート【真夏の修行編】

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洗濯することなく、ただただ3カ月穿いてみた結果。

個人的に思っているのはデニムの色落ちは洗濯回数が少ないほどブルーの濃淡がはっきりと出てくるので、色落ちレポートとなると、なるべく洗濯はしたくない。洗濯にこだわる人は、汗を多くかくことの多い夏場は控えめにし、涼しくなってからまた穿き込むという話を聞くけれど、今回は色落ちの実験ということで、酷暑でも根性で穿くことに(笑)。

デニムの生地にとって皮脂の汚れや汗は生地を傷める原因にもなるので、あまりオススメではないけれど、根性で穿いてみようと、それまでと同じように週に4~5日は穿き込んでみた。

裾上げしてからトータルで3カ月穿いたことになるけれど、まだまだ穿き始めたジーンズの雰囲気。前回気になっていた、洗濯後にデニム生地の表面に出てきた毛羽立ちは気にならないほど少なくなってきた。

色落ちは日常生活(デスクワークが多め)でこすれたりする部分が次第に色落ちへと変化が進んでいることが目視でもわかるように。腿部分は正面にうっすらとタテ落ち感が見えてきただけでなく、腿の内側から正面にかけてヒゲのような色落ちがうっすらと。

あとはよくこすれる部分といえる普段ウォレットを入れているバックポケットのアタリや、足首内側の色落ちがはっきりと見えてきた。

まだまだ全体のイメージは先月のレポートとはそれほど変化はないけれど、よーく見ると少しず経年変化していることは間違いない。

今回わかったのは生地の毛羽立ちが少なくなってくるとタテ落ちが始まる(見えてくる)ということ。3カ月穿くだけでもちゃーんと経年変化はしてるってことはわかる。

来月もレポートする予定なので、ここからさらなる変化が見えてくるのではないかと期待している次第。ますます穿き込むのが楽しくなってきた!

ディテールを見てみよう。

セルビッジを使っているアウトシームは生地が縮んだのかアタリが前回のレポートよりもはっきりと出てきたような。チェーンステッチで仕上げた裾はパッカリングによって凸部分の色落ちがはっきりとしてきた
すべてのポケットにモノを入れて穿いているので、手やモノの出し入れをするせいでポケット口の色落ちが確認できるように。本藍染めの生地を使っているベルトループは中央の膨らんでいる部分の色が明るく変化し始めた
バックヨークのパッカリング部分だけでなく、普段ベルトをしている腰帯の部分やバックポケットの上部、隠しリベットが入る角の部分ははっきりと色落ちが確認できるくらいに変化した
裾の内側部分はシューズとこすれることが多いのか、足首部分がかなり色落ちしていることに気がつく。これは普段から歩いているからかも。電車通勤なので最近はよく歩きます(笑)

【基本データ】
トータル穿き込み期間:約3カ月
穿き込み頻度:猛暑日のなか、根性で週5日程度(汗)
トータル洗濯回数:3回

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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