海とガレージとヴィンテージバイクのある暮らし。

生活の中心であり、またくつろぎの場所である家。家は、その人がどんなライフスタイルを送っているのか映し出す鏡のようなもの。アメカジから入りアメリカ車やハーレーが好きになったという笠松智さんの家は、遠くに富士山を望む海辺に建つアメリカンハウス。集めた好きなものに囲まれたガレージの空間で、大好きなビンテージバイクと過ごす幸せな時間にお邪魔させてもらった。

ガレージの上にはアメカジファッション。好きなものに囲まれた幸せ空間。

笠松智さん|元々アメカジ好きからスタートし、アメリカ車やハーレーが好きになったという笠松さん。近日中にアメリカ車をガレージ内に増車予定とのこと

千葉の街中に住んでいたという笠松さんが、南房総の空気の良さと海が近くにある環境に惚れ込み、今から8年前にこの場所に土地を購入。その1年後に完成したのがこの大きなビルトインガレージを併設したアメリカンハウスだ。

この邸宅の魅力は建物の外観だけではない。通りから建物がセットバックし、自宅前に芝生の広場やガレージへのアプローチがあるという点だ。最近入手したというアメリカの消火栓もこの雰囲気のよさに一役買う。

南房総市の海沿いに立つ笠松邸。カバードポーチから海に沈む夕日を眺めることができる絶好のロケーションとなっている
敷地内には実際にアメリカで活躍していた消火栓を入手して設置

オーバースライダーを開けるとガレージの中には1936年式のナックルヘッドが収まる。これまでも旧いハーレーやアメリカ車などを所有してきたそうだが、現在はこのナックルヘッド一台のみが中央に収まっている状態だ。

笠松さんはバイクやクルマだけでなくアメカジも大好きで、ガレージにも革ジャンやブーツなどが所狭しと収納されている。さらにガレージ内の階段を上ると、ガレージ上の屋根裏部屋があり、ここも収納スペースとなっている。

家のすぐ先に海があり、自宅前にはパームツリーが立ち並ぶ。晴れていれば富士山を見ることもできる最高のロケーションだ
ポーチに入る階段脇に設置され、いい感じにエイジングしているポストもアメリカンな雰囲気の立役者

ガレージ内部は、最高にカッコいい空間に。

ビルトインガレージは。幅3.5m×奥行き4mほどのサイズで通常よりも広めのサイズ。現在はハーレー1台のみだが、かつては’34年フォードとハーレーが2台収まっていたこともある。

自宅前の道路からガレージまで緩い傾斜のコンクリート製アプローチがあり、段差もほとんどない。そのためバイクを押してガレージに入れる作業も容易。

愛車の1936年式ハーレーはナックルヘッド最初の年で、細かなディテールがのちの年式と異なる貴重な車両。ヴィンテージハーレー好きにはたまらない垂涎の一台。

ガレージ内はOSB合板が張られ、壁面には所狭しと革ジャンやブーツ、ヘルメットなどが並ぶ。奥の古いペプシロゴが入るのは巨大な冷蔵庫。

ガレージは自分で整備も行うため巨大なツールチェストが置かれている。その隣は上部にがスランプが乗る旧いガスステーションのポンプ。

階段下のスペースには作業台となっており、ヴィンテージのパーツなどが並ぶ。無造作に散乱するネジも旧い規格のものは貴重品が多く、実はお宝の山。

ガレージ奥は2階部分がなく吹き抜けとなっており、驚くほど開放感がある。壁面にはブーツの箱がたくさん積み上げられていた。

ガレージの上には屋根裏を活用した部屋があり、ここは笠松さんのプライベートルームとなっている。好きな革ジャンなどが並ぶ。

ガレージとは対照的に奥にカウンターキッチンが備わるリビングはシンプルな雰囲気。家具もあえて少なめにして、空間を広く使っている。

【Specification】
笠松智 邸
エリア_千葉・南房総市
間取り_4LDK
敷地面積_330㎡
延床面積_約140㎡+ガレージ
住宅形態_新築
住居年数_7年
築年数_7年
家族構成_夫婦
総工事費_2900万円

(出典/「Lightning2023年9月号 Vol.353」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

憧れのアメリカンハウスに住む! 「SUNNY SPOT」の家づくりを徹底解剖

  • 2026.10.09

福岡・沖縄を拠点にアメリカンな家を作り続ける「サニースポット」。住む人のライフスタイル考慮しつつイメージする憧れの生活を実現する、そんなこだわりの家を手に入れたお宅を訪問! 広い土地を贅沢に使う、カリフォルニア風の平屋[ 石川邸 ] もともとアメリカンなものが好きだったという石川さん。家を作るに当た...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

本格派でコスパも優れる「Amber Threads」のライトアウターで秋を始めよう!

  • 2026.10.05

古着店「DOSTYLE」を運営する「ドラマ」が手がける気鋭のアメカジブランド「Amber Threads」。“トレンドとヴィンテージを融合したアメカジスタイル”を掲げる同ブランドはバリエーション豊かなライトアウターを展開する。ヴィンテージをベースとした本格派でありながらコストパフォーマンスにも優れる...

Pick Up おすすめ記事

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

歴史に残る空軍服を、いま再び。機能美が息づく「中田商店」のモーガンメンフィスベル

  • 2026.10.02

メンフィス・ベル号の機長、ロバート・K・モーガン氏との交流から始まったモーガンメンフィスベルは第二次世界大戦期の空を支えたフライトウエアを現代に蘇らせる中田商店のオリジナルブランド。極限の環境で求められた機能と、色褪せない完成されたデザインが魅力の航空服を紹介する。 R.A.F. Irvin She...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。