「ベルベルジン遊歩道店」で見つけた、西海岸ヴィンテージスタイル。

日本有数のヴィンテージショップのひとつである原宿のベルベルジン。2021年にオープンした遊歩道店は、西海岸に精通する若き蒔田康介さんがバイヤーを務める。そんな期待の星に、今押さえたい西海岸古着を聞いた。

それぞれの年代のカルチャーと連動したファッションが、西海岸ヴィンテージの魅力。

「BerBerJin YUHODO」バイヤー・蒔田康介さん|1997年生まれ。千葉県出身。ベルベルジンに入社後、スタッフやバイヤーとして活躍し、自身がディレクションするベルベルジン遊歩道店を2021年にオープン。サーファーである。Instagram:@berberjin_kosuke

1年のうち半分ほどをアメリカ西海岸でバイイングを行う蒔田さん。地元が千葉ということもあり、10代からサーフィンを始め、ハーレーのチョッパーに乗るなど、洋服だけでなく、西海岸を象徴するカルチャーにも精通する。そんな蒔田さんに、今チェックしておくべき西海岸ヴィンテージをピックアップしてもらった。

「西海岸の魅力は、各年代に様々なカスタムカルチャーやユースカルチャーがあり、それと連動したファッションがあることだと思います。戦後にはバイクやホットロッドなどのカスタムカルチャー、’70年代にはサーフィンやフワラームーブメント、’80年代はスケート、そして今旬となっている’90年代のバンドや映画のTシャツなど、西海岸発祥のヴィンテージは色褪せない個性があります。

あとはなんと言っても西海岸と言えばデニム。近年はデッドストックの価格が高騰していますが、カリフォリニアらしさを求めるならエイジングされたブルーデニムが良いと思います。旧いものや珍しいヴィンテージは言わずもがな、’90年代のUSA製でもいい雰囲気のものがいっぱいありますし、年々数が減っていることを実感します。

今回は良いヴィンテージを中心に厳選しているので、値の張るものが多いですが、安くていいものがいっぱいあるのも西海岸ヴィンテージの魅力。実際にカリフォルニア現地の若い人たちもヴィンテージをうまく着こなしていますよ」

アロハシャツは、ハワイだけでなく西海岸ものも良作多し。

ベルベルジン代表の山田さんからプレゼントしてもらったという名作ランドオブアロハ。日焼けしたような色褪せた風合いがなんとも魅力的。この手の名作は、いつの時代も人気だ。

深みのあるネイビーカラーベースのレーヨンシャツは、カリフォルニアのメーカーが製作。ハワイアンシャツが流行したことで、本土でも同様のレーヨンシャツが’50年代に流行した。

人気の高いカジキ柄のオープンカラーシャツは、本土のシャツメーカーであるFLEETLINE製。この手のパターンで、2色使いのシンプルなものは少ないので、探すとおもしろい。

膝上の短めの丈が西海岸のスタンダード。

インディゴがしっかりと残ったカットオフショーツは、高騰しているリーバイスの501E。なんと蒔田さんが自らカットオフしただけあって、なんともバランスが良い丈感に仕上がっている。

こちらはヴィンテージではないが、大切にしているナルトトランクスのサーフショーツ。ヴィンテージにはありそうでないパターンやサイズ感であり、現行にしかいない魅力がある。

ムラ感のある不思議な風合いのあるブッシュショーツは、’70〜’80年代頃のリーバイスのもの。このファブリックは滅多に出てくることがなく、コレクターズアイテムになっている。

ザ・西海岸的なサーフヴィンテージも狙い目。

1960年にカリフォルニア・サンディエゴで創業された老舗サーフブランドであるハンテンのボーダーパーカ。アフターサーフで着るために作られたため、パイルを使っている。

1972年にスタートしたカリフォルニアを代表するサーフブランドであるオーシャンパシフィックのレアなオープンカラーシャツ。プリントした生地を裏使いしているのも魅力だ。

ストア系ブランドと思われるデニムのウエスタンシャツは、’60年代頃のアイテム。両袖に多くのリペアが入っており、なんとも雰囲気のある1枚。ヴィンテージの醍醐味を感じる。

【DATA】
BerBerJin YUHODO
東京都渋谷区神宮前4-25-33
TEL03-6434-0338
営業/13:00〜19:00
http://webstore.berberjin.com/
Instagram: @ berberjin_Yuhodo

(出典/「Lightning2023年9月号 Vol.353」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

Pick Up おすすめ記事

歴史に残る空軍服を、いま再び。機能美が息づく「中田商店」のモーガンメンフィスベル

  • 2026.10.02

メンフィス・ベル号の機長、ロバート・K・モーガン氏との交流から始まったモーガンメンフィスベルは第二次世界大戦期の空を支えたフライトウエアを現代に蘇らせる中田商店のオリジナルブランド。極限の環境で求められた機能と、色褪せない完成されたデザインが魅力の航空服を紹介する。 R.A.F. Irvin She...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

本格派でコスパも優れる「Amber Threads」のライトアウターで秋を始めよう!

  • 2026.10.05

古着店「DOSTYLE」を運営する「ドラマ」が手がける気鋭のアメカジブランド「Amber Threads」。“トレンドとヴィンテージを融合したアメカジスタイル”を掲げる同ブランドはバリエーション豊かなライトアウターを展開する。ヴィンテージをベースとした本格派でありながらコストパフォーマンスにも優れる...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...