コレクターであり自ら様々なトイも手がける。
映画『ブレードランナー2049』(2017)の撮影用プロップとして使用された通称・「留ブラ(留之助ブラスター)」の開発でSFファンやガン愛好家には知られる「留之助商店」。
といえば、まずは知名度の高い「留ブラ」がフィーチャーされがちだが、実は開発者で店主の中子真治さんはアート、しかも現代のアメリカン・ポップ・アートにも非常に造詣が深く、主にアメリカ在住のアーティストが手がける“アート・トイ”のコレクターとしても界隈では知られたお方。
「アートといっても上品なファイン・アートではなくて、ポップ・アート、いわゆる “ロウブロウ・アート” が好きなんですよ」
オリジナルから映画のパロディなど摩訶不思議な世界観のキャラクターにド派手な色使いで、フィギュアともオモチャとも違う “アート作品” としてのオブジェは、どれも強烈なインパクトを放つ。
コレクター歴も長くアーティストやメーカーなど界隈での面識も広いので、世界限定1個といった作品からお店オリジナルのアイテムまで、岐阜県下呂市のショールームにはレアな作品がズラリ。
ただし、現在はウェブサイトでの販売がメインで、ショールームは予約制。スタンダードなアメリカとは一線を画す進化系アートの世界を知るなら、まずはウェブサイトをチェックしてみて欲しい。
進化し続ける 「アメリカン・アート・トイ」 の世界へようこそ!
海外コレクターも大絶賛した留之助ブラスター!
SF映画『ブレードランナー』(1982)で主人公演じるハリソンフォード使用の銃を精巧に再現した「留之助ブラスター」。その完成度が本家スタッフに認められ2017年の続編『ブレードランナー2049』の劇中に採用された逸話を持つ。バリエーションも多くこちらは「OG」。現在は販売終了。
ポップ・アートの巨匠をアートに。オシャレな胸像だ!
アート・トイの大手メーカー、キッドロボット社から発売されたアンディ・ウォーホル・バストのオレンジカモフラージュ。ポップ・アートの巨匠だけに何してもオシャレ。こちらは若干在庫あり。3万8500円
同じベースに異なるアーティストが表現。
アート・トイの大手、キッドロボットのダニーはウサギをモチーフとしたベースに様々なアーティストが表現するという人気シリーズ。飾られているのはどれも1点モノや世界限定10個、生産終了といったコレクタブルなものばかり。
アメリカ在住の日本人アーティストとのコラボ。
アメリカ在住の漫画家・イラストレーターの水野純子さんがオリジナルで書き下ろしたキャラをソフビにした人気シリーズ「タコウモリ」の新色パープルと、SF のアートギャラリー「WOOTBEAR」限定カラー。ASK
各モデル発売即完売の人気アイテム。さらに現在も新作計画進行中!
やや大ぶりの留ブラに対して、より手の収まりがいいようにと開発された「留之助ブラスター・チビ」。スケールダウンしたからといってチャチくなることはなく、その完成度の高さは本家同様。新作ながら既に8月発売分も完売。ただ、現在次なる新作も開発中! 最新情報は中子さんのブログをチェック!
イギリスのアーティストとコラボしたロボキャラ。
SF映画『禁断の惑星』(1956)に登場するロビー・ザ・ロボットの叔父という設定でイギリスのアーティスト、ドクター・Aと制作した「トーマス・ノスケ」。LEDが点灯し3色に光る。非売品
【問い合わせ】
留之助商店
TEL0576-25-2010
https://tomenosuke.thebase.in
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning2023年8月号 Vol.352」)
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