雑誌編集者の散財ダイアリー「衝動買いできるアメリカ。今回は履くドーナツ!?」

ファッションは新品でも古着でも、さらにはアンティークや、その他ちょっと変わった(本人はいたって普通だと思っている)物欲で、おっさんになっても散財が絶えないライトニング編集部のラーメン小池が送る散財日記。

ぶらぶらとネタを求めて街をパトロールしながら、行く先々で出会って手に入れたプロダクツを不定期で紹介していく企画。

今回はアメリカにしばらく行っていないストレスをアメリカンなソックスで癒してみた。

めまいがしそうなくらい甘い、そんなアメリカのドーナツが恋しい。

アメリカを代表するフードといえばドーナツを忘れてはいけない。アメリカ人は小腹が空いたときや、朝食で食べることが多いファストフードの代表格だ。とくにクルマ社会の西海岸では運転しながら気軽に食べられるということで、老いも若きもドーナツが好きなのである。

昔のアメリカ映画なんか観ると刑事が熱々のアメリカンコーヒーとドーナツをクルマに持ち込んで張り込みなんていうシーンが頻繁に見られるほど、大定番フードである。

アメリカンカルチャーが好きな人であれば、現地のドーナツにはぜひチャレンジしてほしいもののひとつである。

ドーナツ文化が成熟している(という表現が正しいかどうかはわからないけれど)アメリカでは、いかにもアメリカンな油ギッシュな艶と甘さのローカルでクラシカルなドーナツもあれば、ヘルスコンシャスなセレブ系まで存在しているほど奥が深い。そんなドーナツの世界の基本ともいえるのがダンキンドーナツである。

ダンキンドーナツといえばアメリカを代表するドーナツのファストフードチェーン。日本にもかつて出店したけれど現在は撤退したまま。でも、1950年創業で、現在でもアメリカでは存在している歴史のあるドーナツ店だけに、ロゴ入りのアンティークマグや、当時の販促グッズなども存在し、アメリカンカルチャー好きには馴染みのあるドーナツ店のひとつである。

そんなダンキンドーナツも、最近ではドーナツ以外の展開もしているようで、今回見つけたのはなんとソックス。これは現在でもアメリカの一部の店舗で発売しているオリジナルグッズのひとつで、そのノリは日本で言うところのコンビニのオリジナルソックスみたいな存在。

ただ、ドーナツ店でソックスという縁もゆかりもない発想が逆にアメリカらしくておもしろい。それだけでなくソックスのデザインもじつに魅力的。

このコロナ禍でしばらくアメリカに行っていない私にとっては、今のアメリカ気分を味わえる気分が上がるアイテムであることが間違いない。

普段履いていても気がつかれることはないけれど、アメリカの日常を履いているという気分だけで「むふふ」となるってわけだ。

別にヴィンテージでもなければ、レアなアイテムでもない。アメリカに住んでいれば何の変哲もないアイテムだけど、アメリカンカルチャー好きには気になる人も多いはず。

これは下北沢にあるアドバタイジング系アンティークトイをメインに扱うSounds Good(サウンズグッド)で発見。1足試しに購入して使ってみたところ、なかなか調子が良いので売り切れる前に買い足そうかと。それほどお気に入りのソックスのひとつになっている。

ソックスはデザインや柄で選びたい派なのである。

サイズはワンサイズ。タグもオフィシャルらしく、ファンやグッズのコレクターは捨てずにキープしておくかもね。私は下北沢のサウンズグッドで1500円で手に入れた。アメリカの日常的な雑貨を販売しているショップであればセレクトしているかも
ドーナツとドリンク(コーヒー)のイラストがジャカードで表現された柄が秀逸。ざっくりとした下手ウマなグラフィックが逆にうれしい。女性でも気になる人も多いのではないかと
履いてみるとつま先の甲部分にダンキンのロゴが来るデザイン。普段は見えないけれど、こういうアメリカ的な発想のプロダクツに心惹かれる。ソックス自体はしっかりした素材感で、現在買い足そうかと思案中

【DATA】
soundsgood(サウンズグッド)
東京都世田谷区北沢2-23-6
TEL 03-5433-3758
13時~20時(平日)、12時~20時(土)、12時~19時(日曜祝日)
買い付け、イベント出店時休
https://www.instagram.com/sgtoy1999/

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...